神山の輪【上分地区】後編

学び2014年4月9日

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投稿者:神山塾 6期生

こんにちは!神山塾6期生です。自分たちでは見つけられないような町内のステキなヒト・モノ・コト。それらを、地域のみなさんから紹介してもらい、リレー形式で巡って行く『神山の輪プロジェクト』。

みなさんお待ちかね!いよいよ上分チームの後編が始まります。上分チーム前編はコチラ
メンバーは金澤、兼村、井上、宮田、吉岡の5人です。 

今回は前編の最後に取材した粟飯原明生さんからのご紹介で、下分地区の小西製材所の阿部孝史 ・すみこさんご夫妻にお話を伺ってきました。上分チームがなぜ下分に!?と思ってる方もいるかもしれませんが、阿部さんのお宅は上分川又、すみこさんのご両親が上分で『花の隠れ里(つつじ園)』を営まれています。
 今回は林業に興味のある山内(右)も特別に他グループから参加
吉岡&山内
小西製材所は昭和27、8年頃、孝史さんのおじいさんにあたる小西ひろしさんが上分川又で始められ、平成12年に今の場所に移られたそうです。現在は主に木材を加工して市内で販売しており、昔は大阪・淡路まで出荷していたそう。
神山町史を手に説明する阿部さん
お仕事のこと以外にも、神山の良さについて質問したところ「花、紅葉、神通の滝の氷瀑などの豊かな自然が残っているところ」とおっしゃっていました。杉・檜が多い神山ですが、紅葉は山の上に行くとまだ残っており、剣山スーパー林道にも原生林がまだあるそうです。加えて、杉・檜の問題にも触れ、間伐して森に陽を入れ雑木を増やす必要があるとのことでした。

阿部ご夫妻と集合写真

最後に集合写真。4月末には『花の隠れ里』のつつじが見頃とのコトですので、是非伺おうと思います。

さて、続いてご紹介いただいたのは、『四国山岳植物園・岳人の森』の代表の山田勲さんです。

山田勲さん

この『岳人の森』は標高約1000mのところにあり、希少な植物や絶滅危惧種の保護・育成に取り組んでいらっしゃいます。山田さんが『岳人の森』を作り始めたのは1972年(当時23歳)。経済優先で木々が伐採されるなど、山が変わっていく現状を見て、神山の自然を守るため、神山の活性化のために、何もないところから造成を始められたそうです。しかし、その後も人口は減り続け、活気が失われていく中で山田さんは発想を転換。一般的な植物を扱うのではなく、絶滅危惧種を取り扱うことで「神山」や「徳島」ではなく、「世の中」に『岳人の森』を残す事を決心されます。そしてその決心が功を奏し、試行錯誤しながらも育て上げた植物が評判を呼ぶことに。その結果、住民の心は活性化し、神山の魅力は向上していきます。

熱心に説明してくださる勲さん

と、そんなお話を伺っている間にお昼になったので、敷地内にある観月茶屋で田舎そばとわらび餅をいただくことに。

絶品!

息子である山田充さんが手間隙かけて作った本物のわらび餅。美味!!

勲さん充さんと集合写真

お腹もふくれたところで、最後に記念撮影。お二人ともステキなお話をありがとうございました!

続きましての登場は上分中津にある『蝋梅園』を営む森嘉敬(よしのり)さんです。

森さんにインタビュー!

森さんが育てる『蝋梅』という名がつくこの植物は、梅の仲間であると誤解されることが多いけれど、実はそうではなく、ロウバイ科ロウバイ属の落葉引木だそうです。見頃は2月頃で、花はもう終わってしまったという事でしたが、まるで蝋細工の様に美しい花が咲くとのことでした。

美しく咲く蝋梅

そんな森さん、実は神通滝の氷瀑保勝会の会長さんもやっていらっしゃるとのことです。写真で見せて頂いたのは、寒波が7日間くらい続くなどの条件が揃うと見る事が出来る氷瀑の姿でした。

圧巻の氷爆

ここまでのものは10年に一度くらいしか観る事が出来ないのだそう。

集合写真

森さん、来年は両方とも必ず観に伺います!ありがとうございました!

上分チーム、以上で後編を終了...と、言いたいところですが、番外編としてもう一件紹介させてください!実はこの後編の最初に取材をさせて頂いた阿部さんには山田さん以外にも西森傳多(ただかず)さんという方を紹介して頂いていたんです。

西森さん

西森さんは本職として大工の棟梁をする傍ら、山の猟師としてもご活躍されています。取材に伺った日はちょうど上分にある江田地区の『菜の花ウォーク』というイベントの日で、菜の花を観がてら、お酒を頂きながらのんびりとお話を伺いました。

毎年3月末に行われる江田の菜の花ウォーク

「大工の話はいいから、猟のことを聞いてくれ!」とのことでしたので、ほとんどイノシシやシカの話になりました笑 イノシシやシカには獲ってもいい『猟期』があること、獲物を仕留めたらすぐに血抜きをしないとおいしく食べられないこと、シカなどの動物がどんどん増え続けていて植物への被害が甚大であることなどなど。都会で育った私たちには知らないことばかりで驚きっぱなしでした。

お茶目な西森さんです

そして、たくさんお話を伺った後になんと西森さんが獲ったイノシシを鍋にしてくださっているということなので、お家へ伺いました。が、しかし...この日はお昼に、焼き鳥→お寿司→お好み焼き→焼きそば と食べ続けた私たちにはもうお腹の余裕はなく...そんな私たちを見かねた西森さんは「持って帰ってみんなで食べろ!」とお鍋ごと持たせてくれました。そしてさらに特別に、上等なお肉までごっそり頂いちゃいました。

記念写真!

喜んで持ち帰って次の日にみんなでたらふくいただきました。西森さん、本当においしかったです。ありがとうございました!

さて、ここまでが上分チームの後編です。前編後編を通じて、いろいろな人生を歩んできたみなさまに取材させていただく中で、私たちもいろいろな気付きを得ることができました。みなさま本当にありがとうございました!

コメント一覧

  • 記事、おもしろいです! 見出し写真はの雪びっくり。 いつ、どこで、撮った写真ですか?

    2014年4月9日 12:59 | ニコライ

  • ニコライさん これは3/21に岳人の森に行ったときのやつです。 もう下の方は暖かくなってきてたのでびっくりでした! 写真、ちょっとビートルズっぽい感じですね笑

    2014年4月9日 13:34 | 神山塾 6期生

  • きゃああ 神山離れてからずっと八丈島よりHPウォッチングしてましたがー毎回面白いことになってますね♪ 今後も楽しみにしてますわよ

    2014年4月10日 17:41 | ねるこ

  • 兼村くん。 ビートルズのアビーロードのレコードジャケット 知ってた? 君、わりと ”年いき” とちゃうの?(笑)

    2014年4月12日 14:17 | ニコライ

  • ねるこさん また遊びにきてよねー! ニコライさん これ、実は金澤が書いています笑

    2014年4月14日 16:26 | 神山塾 6期生

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