小学生が浄瑠璃プログラミング?
学び2016年12月16日
こんにちは、ダンクソフト&KMSの本橋です。12月8日(
これは「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」という総務省による全国プロジェクトでした。我々が提案した「阿波人形浄瑠璃をプログラミングして遊ぼう!」というテーマがえらくウケたらしく、神山町が四国では唯一の採択事業となりました。
総務省|教育情報化の推進|若年層に対するプログラミング教育の普及推進(平成28年度~)
このプロジェクトでダンクソフトは技術力を活かした授業教材の開発を担当しました。授業自体のノウハウは首都圏でプログラミングスクールを開校している株式会社TENTOさまの提供です。
最初にこの話をTNETOの竹林さんから持ちかけていただいた際に悪ノリしてできること全部やろうと考えてしまい、どうする? 人形から作る? と鉄腕ダッシュ的なノリでスタートしたことを覚えています。
というか、どうやら僕がプロジェクトの趣旨を正しく理解しないまま走り出してやりすぎたというのが正しいようです。他の採択事業をみて下さい。他にだれも独自教材の開発なんてやってません。ははは
これを他人のせいにしますと、このプロジェクトを外から見ていると他にも勘違いしやすいところがあります。それはプロジェクトが目指す成果に2つの要素が入れ子になっていることです。
- プログラミング教室の教師(メンターと呼びます)となる若者を育成すること
- 育成したメンターが子供相手に授業をすること
スクール自体は子供に教える場ですので、一見すると授業自体が目的のように見えます。しかし主目的はあくまでもメンターの育成です。掲載していただいた新聞記事でもこのあたりのことが若干ごっちゃになっているようでした。仕方がないと思います。授業をすることがどうしたってメインに見えます。
それはさておきメンター候補としてこのプロジェクトに加わってくださった方々が3名いらっしゃいました。
NPO法人グリーンバレーで事務局長を務める竹内さん、Sansan株式会社のプログラマー團さん、株式会社パイロットの山下くんの3名です。竹内さんはフリースクールで講師の経験があり、團さん山下くんは現役バリバリのプログラマー。これほど心強い布陣はありません。
他にも興味を持ってくださった方々がいらっしゃいましたが、木曜日の昼間に授業を行う必要があるため、なかなか都合をつけていただくことが叶いませんでした。学校で授業を行うという都合上、授業自体が平日の昼間にならざるを得ない、という事情もありました。そんななか大変ありがたいことに3名の方がご協力くださり、さらに團さんは有給を取得してまで協力してくれました。
2度に渡るメンター講習会に、授業前日直前ミーティングと重ね、いよいよ迎えた授業本番の様子がこちらです。
子供が12人、大人は20人以上。総務省や電通から視察の方々に加え、他の先生方や教育委員会の方、テレビや新聞の取材陣と我々スタッフ等等大人だらけとなりました。子供たちもやっぱり緊張していたようです。そんななか、授業は進行します。
授業全体のお話を竹内さんが、浄瑠璃人形の動かし方を山下くんが担当しました。山下くんは普段から電子工作クラブで小学生に電子工作を教えています。彼の教え方はとても手慣れた分かりやすいものでした。
人形のハードウェアと、ソフトウェアの基本部分は本橋が作成していますが、ここにも山下くんの手が加わっています。教材に直接使うScratchのブロックパーツやシナリオ、人形自体にも教材として欲しい機能があれば彼が追加実装していました。
自分で作っておいてなんですが、たかだか2軸の浄瑠璃人形がこれほど豊かな表情を見せたことに驚きです。動かしたいようにプログラミングをしさえすれば、例えば激しいヘッドバンキングのパフォーマンスさえできますが頭がもげます。可能性は無限です。
その後も滞りなく授業は進行し、おしまいのときにはもっと遊びたいと言っていただけました。自分が作ったオモチャでこんなに楽しそうに遊んでもらると楽しくなりますね。
今回は実証実験として1日だけの授業でした。今後の予定としては、年明けの1月15日に2回目の授業を予定しています。対象は小学校高学年~中学生、プログラミングに興味がある方々の参加をお待ちしています。
2回目の授業については、下記入力フォームよりどうぞご参加をお申し込み下さい。
また、第2回の授業で先生役となっていただける方も募集しています。
こちらも、プログラミング教育に興味をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。
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