まちの若手のがんばりが見える、町民・町内バスツアー
学び2017年1月5日
あけましておめでとうございます! 神山つなぐ公社の友川です。みなさん、年末年始のお休みにはのんびりされましたか?
さて、昨年11月の『広報かみやま』で募集した、まちの人が神山の「いま」を訪れて、見て、感じる『町民・町内バスツアー』に、早速応募があり、昨年末の12月19日に町民・町内バスツアーを実施しましたのでレポートします!
応募くださったのは、上分・中津地区にお住いの西本サダさん。お孫さんがITサテライト・オフィスとして注目を集めている「えんがわオフィス」に勤めているので、ぜひバスツアーで訪れたいと、つなぐ公社の山口さんに相談いただいたのです。
バスツアーのテーマは、「ここ2〜3年ほどの間に神山に誕生した施設やお店をめぐり、そこで働く人と話を交わす」こと。神山の「いま」を語れる人を増やして、まちの血行をよくしていく取り組みです。
開催日は晴天。朝の9時にマイクロバスで最初の訪問場所であり集合場所のカフェ・ブロンプトン デポに向かいました。
訪問場所 1 :
カフェ・ブロンプトン デポはイギリス生まれの可愛い高性能折りたたみ自転車「ブロンプトン」をレンタルできるカフェ。上分・中津に昨年の5月にできたばかり。
中に入ると、すでに上分のグランマさんたちが集まってくださってました!
参加者は10名。ほとんどが80歳代の女性だったのです。この日は役場からも3名の職員さんに参加いただきました。
みなさん、とびきりお洒落をして待っていてくれました。女性がお洒落をすると、周囲がぱっと明るくなる。それはいくつになっても同じ。
お昼をはさんで、10ヶ所の施設や店舗を巡りました。
訪問場所 2 :
バスで移動して向かった先、フレンチのビストロ、カフェ・オニヴァでは、湧き水を沸かして床暖房やお風呂に利用できる薪ボイラーを見せてもらいました。地域にある資源を循環させることで、お金をかけずに豊かに暮らす楽しい方法があるのです。小さな頃から薪でお風呂を沸かす暮らしをしてきた上分のグランマさんたちにとっては、馴染みの暮らし方かもしれません。
オーナーの齋藤郁子さん(左)と、店の裏のボイラーの前で、感心したり、薪の割り方について話すみなさん。
訪問場所 3 :
西本さんのお孫さんが勤めている「えんがわオフィス」では、神山の自然や人、伝統行事などを美しい映像で残す「神山アーカイブス」という取り組みの映像を見せていただきました。実際の映像はこちら。
見せていただいたのは神山アーカイブスの自然編。棚田が菜の花で黄色く染まる春の江田の風景や、桜吹雪、冬に凍る神通の滝が美しく映し出されています。
実は今回のツアー参加者には、西本さん以外にももうお一人、お孫さんがえんがわオフィスで働いているという方が。
写真は「祖母です」との挨拶に、照れるお孫さん。
この光景は、ツアーの案内役としても、なんだか微笑ましく、おもわず写真も撮っちゃいました。
訪問場所 4 :
コンプレックスでは神山の杉材を天板に使用した机を撫でて、
撫でると気持ちがいい、大きな机。神山在住家具デザイナーさんの作品なのです。
徳島県がコンプレックス内に設置した「とくしま新未来創造オフィス」で、リアルタイムで常時つながっている、徳島県庁で働く職員さんと、テレビ会議システムで画面越しに挨拶してみたり、
画面の向こうに広がる徳島県庁オフィスを見ながら、サテライトワークの職場見学です。
神山メイカースペース(KMS)では、レイザーカッターの実演までしていただきました。
KMSの阿部さやかさんが、「上分」と刻印した木札を作ってくれました。
訪問場所 5 :
お昼は宿泊施設でもあるWEEK神山の食事棟で、野菜の旨味がギュッとつまったカレーランチです。
WEEKのスタッフさんと、えんがわで働くお孫さん達も一緒に食卓を囲んで、和やかなランチタイム。「みんなで食べると美味しいね」と、一番年長のグランマさんが言ってくれました。
訪問場所 6 :
食後はオーダーメイド靴屋さんのリヒトリヒトで、靴のメンテナンスと健康の関係について話していただき、
訪問場所 8 :
里山みらいでは、参加者のすまいのすぐ近く、上分・江田地域で農業もしている、地域おこし協力隊の植田さんに、丁寧に里山みらいの取り組みを紹介してもらいました。
神山町にふるさと納税してくれた方に送る「おすそわけ便」を用意しているのも、里山みらいです。中身はお餅や椎茸などの野菜とか。
神山でつくられている梅干5種を食べ比べできる「神山ルビイ利き梅セット」も見せてもらいました。
訪問場所 9 :
「しずくギャラリー&ショップ」では、神山の杉材でつくった食器やコップを拝見。
製品開発に上分の金泉製材さんが協力していると聞いて、「私たちの地区の若手が頑張っている!」と、盛り上がりました。
訪問場所 10 :
最後の訪問先、ユサンピザでは、おやつにピザをいただきました!
営業後の店内で、グランマたちのために、特別に熱々のピザを焼いてもらいました。
「ピザは、はじめて!」、「若い人は、こんなん好きなんでしょうねぇ」とグランマさんたち。
腰を下ろして、ピザを一切れづついただき、すこしのんびりしておしゃべりする時間も。
1日に多くの場所を訪れ、すっかり神山の「いま」を満喫したバスツアーでした。
帰りのバスで、「みなさん、今日はお疲れではないですかー?」と声をかけたら、「まだまだ、いけますよ!」という感じで、頼もしかった上分のグランマさんたち。「とても勉強になった」、「(孫が)どんなところで仕事をしているか、よく見えた」、と、感想を伝えてくれました。
なかには、今年の年頭からいよいよ始動する、フードハブ・プロジェクトの食堂「かま屋」ができるまで、「生きてなくっちゃ!」なんて言い出す方も。(大丈夫、もうすぐですから!)
「いま」このまちで暮らしている若手が巻き起こす新しい動きに強い関心を寄せるグランマさんたちの姿が心に残り、ガイド役としても、とっても楽しかったバスツアー。暮らしているまちに出かけていって、見て、知って、感じる小さなバスツアーで、グランマさんたちの日常を少しでも明るく、少し先の未来に楽しみができたのなら、本当に嬉しいことです。
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