フジイ・ハウス訪問

なんでも2008年10月4日

投稿者:中原 亨

アンドレアさんの藍染めの写真撮影を終え、午後、仁木島さんと待ち合わせフジイ・ハウスを訪問しました。昨年の2月から神山に移り住んでいるご夫妻の民家です。

東谷師匠のご推薦で、一度訪れてみてください、何か心に響くものがありますよ、とのことで訪問しました。

場所は阿川の神木(じんぎ)というところ。この場所周辺は阿川の「梅まつり」のころ梅林の美しいところです。

この家の持ち主は、藤井さん。トオルちゃんの小中学校の後輩で、よく知ってる方です。

ここに移り住んだ中山さんご夫妻、昨年の2月にやってきました。そして1年数ヶ月をかけて長年使わなかった民家を改装してして、実に素敵な住居に変身させました。

その改装のこだわりは本当に感性あふれるものがあります。テレビ番組で、家の改築に「ビフォア・アフター」というのがありますが、あれとはまったく違った発想。もとの家の内装・外装はできるだけ活かして最小限の手を加える。その手の加え方が実にすばらしい。

各部屋の隅々にご夫妻の感性が活かされています。

長年空家になっていたので、床は抜け落ち座敷にまで蔦カズラが這いこんでいたそうです。庭は雑草に覆いつくされまるで、雨月物語に出てくる「浅茅が宿」状態。それを根気よく取り除け現在の状態にしたという。

まあ、説明はともかくキャプション抜きの映像でご紹介します。

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納屋の入り口付近もこのような素敵な枠組み。

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部屋の隅々まで趣きある風情です。

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西日を遮る布のカーテン。

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なんと納屋の二階はゲストハウスになっており、友人たちが訪ねてきたときのベットルームが2部屋あります。

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納屋を入ったところの小部屋はご夫妻のパソコンルーム。

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ご主人のご趣味の演奏ルーム。

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母屋・納屋とたくさんの部屋数があるのですが、そのいたるところに人を惹き付ける細工が施されています。さらに磨きをかけるための改装が進んでいるという。

この神木という在所、梅の生産地でもありますが、昔から台風のときの風の通り道になっており、「神木の阿呆風」と呼ばれていました。ですから家の周りには防風林と風を防ぐための石垣が積まれています。。

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この石垣、神木に今でも周辺の家々に見られ独特の景観を示しています。

さてさて、このご夫妻の紹介ですが、出身は北海道の小樽。ご主人はテレビ局のディレクターだそうです。退職後、十年ほどベトナムで生活し、ベトナム語はベラベラで、通訳の仕事もしていたとのこと。

ところが驚くなかれ、ここに移り住んでの家の改修工事はほとんどが奥様の手によるものだという。大掛かりな工事はもちろん大工さんを雇いますが、壁塗りとか、内装工事のほとんどを奥さんがこなしているという。

ご主人いわく、俺は大工仕事は苦手だから奥さんが釘を打ったりインパクトドライバーを使ってのネジ止めなどの作業しているときは、ただ板を抑えているだけという。

なんというたくましい奥様・・・・。だんな様はエレクトーンなど楽器の演奏は上手ですが手荒いい仕事はまるでダメ・・・。ちなみにご主人、稲飯先生の率いる「やまどりバンド」に入っているとか。

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楽しい訪問を終え、仁木島さんと二ノ宮方面に足を伸ばし、志甫さんの旧屋敷を見に行きました。その場所、仁木島さんも気に入った様子でした。

東谷お師匠様、すばらしい場所を紹介していただきありがとうございました。おかげでいい目の保養ができたし、いい人にもめぐり合えました。

中原 亨

神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。

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コメント一覧

  • そのままでも和風オーベルジュとしてすぐ開店できそうなほど心地よい個性的なお宅でした。 お住まい以上に魅力的だった中山さんご夫婦の生き活きとした表情と感性で、ここがこれからどんなに素敵にますます変っていくかを見せていただいた気もしました。 またちょくちょくお邪魔いたします。中山さま、よろしくお願いします。

    2008年10月5日 00:53 | 仁木島 昭

  • 中山夫妻中原先生仁木島さん有難う御座いました 念願の改築モデルip搭載みせて頂きました 心がフンワリ。。。ウキウキ。-なごんできました いっときーとし-忘れ見つめましたー若くなった 気分です.有難うございました 生まれて初めてのコメント入力です。汗カキマス

    2008年10月5日 07:25 | 東谷忠明

  • なかなか面白そうな所ですね。 魅力的なご夫婦のようですし。 機会があれば一度お話しを伺いたいですね。 場所は阿川の神木となっていますが、 東代次側になるのですか?

    2008年10月5日 10:07 | 高橋 成文

  • 東谷さん、デビューおめでとう! 高橋さん、県道から橋を渡って、右折し、3軒目でした。 「山姥」の手前には「万年青(おもと)」と記された工房もあり、一帯は独特の空気に包まれています。

    2008年10月5日 10:56 | 大南 信也

  • 大南さん ありがとうございます。 場所は何となくわかりました。 天気の良い日にお伺いしてみます。

    2008年10月5日 12:51 | 高橋成文

  • 東谷お師匠様 初コメントありがとうございます。 ご推薦の中山さん夫妻宅、本当にすばらしかったです。旦那さんは何か飄々としていますが奥様のパワーに圧倒されました。 私も知り合いがセカンドハウス的な物を建てているところを訪れたことがありますが、あれほど隅々まで心配りのある家は初めて見ました。 すばらしい感性と心憎い気配りに驚きました。盗めるアイディアをたくさん見つけましたので我家にも取り入れたいと思います。ご紹介ありがとうございました。 シゲさん、アクセスは神木の二ノ宮に向かう長い直線道路に差し掛かかります。40mほど進むと左手に橋があります。それを渡り右折して進みます。300mほど行ったところが中山さん宅です。 神木の代次部落に近い一番西側の家なのですぐに分かります。 駐車場は川手側、何台も置けます。楠の大木の前にある通路を抜けると玄関に行き着きます。

    2008年10月5日 13:57 | 中原 亨

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