神山の隠れ名所その7
なんでも2008年12月2日
神山の隠れ名所第7弾です。今回も滝倉渓谷や須賀山に次いで場所的にはよく知られている所です。しかしコース的には物好きでない限りほとんど車を走らせないところ。
大地(おおじ)谷から東竜王山に抜けるコースです。神山森林公園といえば休日の日には多くの人でにぎわう公園です。ほとんどの人は神山町に入って行者野橋を過ぎ、お菓子屋「あずまや」さんの脇を通って登っていくのが普通です。
今回私のおすすめコースは「隠れ名所第1弾」で紹介した、大地谷を遡り上臈の滝を通って東竜王山に抜けるコースです。森林公園へのルートはいくつもありますが、この道はほとんどの人が利用していません。
滝の紅葉は黄色く色づく種類で趣があります。
滝の上からの風景。右上の人工物は大地部落の人たちが作った滝の見晴台。
この辺まではやや道が狭く急勾配です。ここを過ぎると道幅も広くなり山々の紅葉が目に飛び込んできます。
クヌギなどの広葉樹が赤く山を染めています。
石川さゆりの、「♪♪山が燃えるーー・・・♪♪」という歌がありますが、まさにその歌詞のとおりの風景が次々と目に飛び込んできます。
道幅も広くところどころに待避所や休憩所もありゆったりと運転できます。
途中道が分かれているところがありますが、かまわず本道を進みます。かなり進んだところに分岐点があります。道の両側に大きな案内板が立っています。その道を左折すると森林公園方面行きです。
途中の紅葉のトンネルが実に見事です。その紅葉を楽しみながらさらに上へ上へと上ります。森林公園の頂上近くなったころ道が左右に分かれます。左に進むと森林公園。右に進むと東竜王山へ向かう道の起点になります。
もみじやドウダンツツジなどは植林されたものが多いですがクヌギなどの広葉樹は自然林です。
「満天星」と書いて「どうだんつつじ」と読みます。漢字検定などによく出題される漢字です。今の時期は真っ赤ですが、春になると薄緑の葉が出て、米粒のような白い花を一杯に咲かせます。
その白い花が満天の星を見るような様子からこんな漢字になったのでしょうか・・・。
しばらく車を進めると東竜王駐車場に到着します。ここからの眺望はすばらしく眉山や徳島市内が見渡せます。駐車場も広く車は何十台も置けますす。道はここで行き止まり。
帰りはもと来た道を引き返しますが、周りの景色は時間を忘れさせます。もとの分岐点まで戻り、森林公園に向かいます。
先日行った京都の紅葉もよかったですが、このコースまた別の味わいがあります。
帰りは森林公園に上がって行者野に下りる普通のコースをたどりました。途中、農産物を直売している所があります。この農家の人、昔からの知り合いで、お茶をこぢそうになり帰り際、美味しいミカンをいただきました。
直売所の目の前に真っ赤に実をつけた木がありました。木の名前を尋ねると。「イイギリ」という木だそうです。農家の人も名前を知らなかったそうです。野菜などを買い求めるお客さんに何度も木の名前を訪ねられて答えられなくて困ったそうです。そこで県の方に電話して調べてもらったそうです。
アップにするとこんな実をつけています。「イイギリ」私も始めてこの木の名前を知りました。
今日は穏やかな暖かい一日、いい散策ができました。
中原 亨
神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。
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コメント一覧
東竜王駐車場からの眺めはいいですよね。 鮎喰川が眉山と(矢野の)気延山の間を蛇行しながら流れ、吉野川に注ぐ。いい眺めです!晴れの日には、本四連絡橋の大鳴門橋や淡路島を一望。 行きたくなりました。
2008年12月2日 17:36 | 大南 信也
いいぎりは赤い葡萄の房のようにたれているのを何本か見たことがあります、関東で。 種類が違うのかな? 私にとっては、バオバブと同じくらい好きなお気に入りの樹です。
2008年12月3日 11:31 | サスケ