読書室のつくりかた

なんでも2018年10月26日

投稿者:駒形 良介

今週末も読書室を開催します。
10月27日(土) 9:00~20:00
10月28日(日) 9:00~17:00
今回は、10月28日から始まるKAIR(https://www.in-kamiyama.jp/art/diary/30198/)の招聘作家のirem Tokさんにも選書に参加してもらいました。選んだ本を通じても、作家のことを感じることが出来ます。展覧会に行く前に寄ってみると、より作品を楽しんでもらえるかもしれません。


毎月月末にひっそりと開催していた読書室も、数えると半年を超えていました。
最近では、「また来たよ」と顔を見せてくれたり、「読書室どう?」とふと声をかけてくれることも増えました。嬉しい瞬間です。
来てくれるかたも、手伝ってくれるかたもちらちらと増えてきた読書室、来れない方にも空気を感じてもらえればと思い、いまの読書室のつくりかたを紹介します。

①構想を練る

まずは、「今月の読書室はどうしようかなぁ・・・」と考えます。
何時から何時まで開室するのか、利用してくれるひとの声や前回の様子を振り返りながら決めます。
なつやすみは早く開けてみたり、夜はちょっと長く開けてみようか、とか。ここでのイメージが読書室のちょっとした変化の理由です。
選書のテーマもここで決めます。毎月開催という点をいかして、季節感や町内の雰囲気(どんなイベントがあるか、学校や保育所はどんなことをしているか)も考えます。

②ほほほんクラブにお頼み

読書室にかかせないのは、人!とにかく人が集まらないとどうにも開催するのに困ってしまいます。
そこで、「ほほほんクラブ」(※)に助けを求めます。選書してー!運んでー!並べてー!当番してー!
手伝ってくれる人が毎回現れ、ありがたいな~といつも思っています。そのときどきの手伝ってくれるひとによって、その月の読書室の「顔」が生まれてきます。
(※ほほほんクラブとは・・・本に関するあれこれをやりとりするゆる~いメールグループ。神山町内外の人が参加している。いまは、30名くらい。随時、メンバー募集中。)

③県立図書館で選書

読書室に並ぶ本は、そのほとんどが徳島県立図書館の蔵書です。毎回、メンバーが2~6人くらいで図書館に出かけ、本を選んで借りてきています。強力な助っ人である県立図書館の図書館員にアドバイスをもらいながら、300冊~500冊の本を選びます。自分が好きな本、でも読書室で読んでもらいたい本を考えながらの選書です。上限のほぼ無い状態で図書館の本を借りるのは、普段、個人では出来ない体験です。めちゃめちゃ楽しいのですが、頭はどっと疲れます。最近の目標は、小さな選書委員をスカウトすること。

④備品準備

読書室で使う備品は、会場の里山みらいのものが多いですが、一部、違うものも。
例えば、ブックスタンド。木で作ってある優しい風合いのブックスタンドは、城西高校神山分校からお借りしています。ひとつひとつが手作りで、角度や大きさなども微妙に違います。しっくりくる本とブックスタンドのペアをみつけるのも、毎度の楽しみ。

ほかにも、旧阿川小学校から椅子や机、あの有名キャラクターのボックス(来た人ならわかるはず)も借りています。フードハブからは、やまブロックもお借りしています。(いつも、ありがとうございます)

⑤本を並べる

 

読書室の前日、夜。みんなで本を並べます。この本はここがいいかな、ここは●●コーナーにしようか、など話をしながら、読書室を仕上げていきます。毎回、配置が違うのも試行錯誤の結果です。終わりの時間を決めないと、ついつい読み入ってしまったり、据わりの良い並べ方に納得がいかなかったりして、いつまでもやってしまいます。気持ちよく過ごしてもらえるよう、掃除も忘れずに。(ニコライさん、ありがとう)
ようやく、形になったところで、よし!という意気込みとともに解散します。

⑥開室、お店番

ついにオープンです。お茶を用意して、看板をだします。ここまできたら、やることはほとんどありません。
ゆる~く音楽を流したり、外のソファで本を読んだり、編み物を持ち込む当番もいます。それぞれの過ごし方で、当番も読書室をたのしみます。誰もいない静かな時間もあれば、子どもがわいわい、賑やかな瞬間もあります。本や利用者を眺めながら、読書室の過ごしやすい雰囲気を考えるのも当番の役割です。
これからは、開室中にさまざまなイベントが開催できたり、音楽が聴けたり、美味しいものが食べられたりしてもいいな~と思っています。

⑦片付け

日曜日の夕方、また協力メンバーがわらわらと集まってきます。無くなっている本が無いか、汚れや破れはないかをチェックし、もとの箱に詰めていきます。
当番同士が開室時の様子を共有したり、次はどうする?を話し合って、読書室は終了です。
県立図書館に返す本は、読もうと思ってたのに読めなかった本も多く、後ろ髪を引かれながら県立図書館に返却します。

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こんなふうにして、多くの人の手を借りて、読書室を作っています。
もっと良い場所にしたいな、いいやり方はないかなと、試し、繰り返しながら、これからも続けていきます。

 

というわけで、今週末もやっています。ぜひ、お立ち寄りを。

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