潅仏会(かんぶつえ・・お釈迦さんの誕生日)

なんでも2009年4月9日

投稿者:中原 亨

昨日の四月八日は潅仏会、御釈迦さんの誕生日でした。「28歩の会」の方から「てんと花」と「甘茶」の接待がありますから取材に来てくれませんか、との電話がありました。来客中で遅れて行ったところすでに皆さんは引き上げたところでした。

「てんと花」を漢字で書くと「天童花」と書くのですね。

私が子どものころ「てんと花」を立てたりお寺に甘茶をもらいに行った遠い記憶があります。潅仏会は別名「花まつり」とも言われています。花飾りをしたり甘茶をふるまう習慣は推古天皇の時代に始まったといわれますからかなり古い伝統行事だったのですね。

キリストの誕生日の前夜のクリスマスは世界中の人々が浮かれ祝うのですが潅仏会の風習は年々廃れていくのはさびしいものです。

麦踏をした麦も大きく育ちました。

潅仏会の呼び名は、仏生会・降誕会・浴仏会・竜華会などかあるといいます。この日に立てる「てんと花」も地方によって、竿ツツジ・高花・天道花などと呼ばれているらしい。

子どものころ飲んだ甘茶がどんな味だったかもう一度体験しようと友達に電話すると、阿川の宮分にある勧善寺で甘茶をふるまっているという。その寺に車を走らせました。

勧善寺の釈迦如来像

お寺に着くと檀家の人たちが大勢集まっていて甘茶の接待を受けました。甘茶を飲んだのは五十数年ぶりです。私が子どものころは缶ジュースなどがなかった時代ですから、この甘茶が実に美味しかった記憶があります。甘さ控えめの懐かしい味でした。

宮分からみた山並み。

阿川の川平・宮分、実に眺めのいい所です。遠くは四国山地の山々、鮎喰川が一望できます。川沿いにあるのが小野部落、中央の丸い杉木立が小野さくら舞台。この12日の日曜日に人形浄瑠璃が上演されます。

神山の銘木の一つ左手ノ宮の大杉

勧善寺の隣にある神社の杉の木。町の文化財に指定されている名木です。

不信心なトオルちゃんですが、昨日はお釈迦様に甘茶をかけてお参りをさせてもらい、子どものころを懐かしみました。

中原 亨

神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。

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コメント一覧

  • 小さい時、近くの神宮寺へ甘茶をもらいに行ったことがある。 (お世辞にも美味とは言えないが、)何しろ甘いものに 飢えていた時代、喜んで飲んでいた思い出があります。

    2009年4月9日 19:56 | 大南 信也

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