さてさて、昨日の日曜日、日々進化し続ける中山ハウスを訪れました。
なんのためにかって・・・。魔女のお手伝いです。中山さんの奥様、小鼻をピクピクと動かせば古民家のリフォームなぞあっという間にやり遂げるのですが、その魔女にも出来ないことがあるという。

この阿川の神木(じんぎ)という地域、昔から地形的に二つの特徴があります。その一つが陰地(かげじ)、もう一つは神木の阿呆風(あほうかぜ)と呼ばれる特徴です。どちらもあまりありがたくない呼ばれ方なのですが、地形だけはどうしようもない・・・。

北海道から越してきて二年目になる中山さんご夫妻、住まいのリフォームはすばらしい進化を遂げたのですが家の周辺の日当たり環境だけはどうしようもない。

そこに登場したのが森づくのプロ集団。

冬場の短い時間、差し込む太陽の光を遮る南斜面の杉やヒノキの大木を次々と切り倒しました。東谷師匠・藤本兄貴・藤岡のおっちゃん、この三人がかかれば不可能はない・・・・。

大木の周りには建物はもちろん電線・谷から引いた水道のホース・梅の木・果樹などの障害物がある。それらをよけて思う方向に切った木を倒す。まさに神業ですね。

作業は朝の９時ごろから始まりました。夕方４時過ぎまでに切り倒した木は50本以上でしょうか。さすがの魔女奥様も目を丸くして驚きました。

ニコライ隊長も参加しました。この人服装や道具類は一人前。師匠たち三人と比べると実に無駄な動きが多い。まあ、本人も自覚しているのだが・・。

魔女奥様の手作りの料理。四角い皿はオハギではありません。古代米のおにぎりです。キノコパスタ・ポテトサラダ・レンコンのキンピラ・漬物・味噌汁、どれも美味しかったです。

昼休みの休憩に近くの代次(よつぎ)という部落にある石風呂を見に行きました。神山の指定文化財になっていますが、管理状態はあまりよくありません。石積みした四角い部屋の中で火を焚いて周りの石を温め、炭火を掻き出し、その中に濡れ筵を敷いて寝たそうです。今のサウナ風呂ですか。

こんなむさ苦しい男でなく、昔どこかのお姫様が入って病気を治癒したそうです。

石風呂の横の祠と四角い湧き水の出る泉がいい雰囲気でした。

見学を終えて午後の作業開始。中山ハウスの周囲がみるみる明るくなりました。まるで夜が明けたようです。奥様やだんな様も大喜び。

どうです、この笑顔。この人にかかれば不可能が可能になります。切り倒した木をどこかの製材所に売って一杯飲もうという話も出たのですが、さてさて売れるかどうか・・・。

次回の作業計画は、畑から出てきた大きな岩・・・。ニコライさんのブログにもありましたが、かなりの大物です。この前建てたサンルームの前のコブシの木まで移動させるとか・・・。
魔女奥様のお鼻ピクピクでも動きそうでもない・・・。何はともあれ、夜が明けたようになった中山ハウス、また訪れてみてください。