10月のコーヒーとほんのひろばセットリスト

なんでも2020年11月5日

投稿者:豆ちよ

(コーヒー豆の自家焙煎)

10月のコーヒーとほんのひろば、ご来場いただいた皆様のご協力の下に無事開催できました。離れていてもプレイリスト聞いてるよー♪と声を掛けてくださった方々、とても嬉しかったです。ありがとうございました!

それでは、たっぷり長いセットリストどどん、どうぞー。

2020年10月18日(日) 
Open 10:00  Close 16:00

<本日のmenu>
Hot coffee ¥450
深煎やわらかブレンド:Guatemara cafe Puma, Colombia Las Canoas,East Timor
(ファンタジーや小説を旅する時に。こっくりとしたブレンド)
浅煎すっきりブレンド:Tanzania kigoma,Nicaragua Peralta
(身近な話題や写真集のお供に。リフレッシュするすっきりした一杯)
オーガニックりんごジュース ¥200
ルイボスティー free

Elizabrthの焼菓子
-柿のバターケーキ 150円
-ガトーショコラ 290円

今回のおやつは夏休みを終えて秋から復活の高橋喜美子さんによるElizabethの焼菓子。
柿のバターケーキは毎年この時期だけのお楽しみ。バターの風味と柿のとろりとした甘さが良く合って、美味しくておかわり!の声も。ガトーショコラもコーヒーにぴったり。おかげさまでお菓子は完売。ありがとうございました!

<本日のお花>
秋の草花  by定子さん
 野菊やツワブキ、ヨウシュヤマゴボウ、アメリカセンダングサなどの秋を彩る野の花と、夏の名残のシモツケとダリアの花。一つ一つの素朴さと組み合わせの妙が光を放っていました。

野山から秋の草花を集めて、生ける定子さん

ヤカンも素敵な花器に・・・紫の実はヨウシュヤマゴボウ

<KAIR秋の特別展に合わせて・・>
10/24からスタートする神山アーティストインレジデンス秋の特別展に先立ち、2010年の招聘作家ポーワングさんが特典映像を手掛けた『玉川百科 こども博物誌』を展示・紹介しました。すべての小学生に向けて作られたこのシリーズはこの本を読むことで「検索ではたどりつけない本質的なことが見つかる」のを目的としています。本も、特典映像もとても面白く、大人も見入ってしまう内容です。
今回はさらにその本を使って2つの「しらべものミッション」を作りました。見事正解したお友達には「大トロのしおり」がプレゼントされるというもの。人生で初のマイしおりを手にした人もいて「なんに使うん?」と尋ねられたので使い方を説明し、「なんで寿司なん?」という質問にはこちらがタジタジになったりと、運営の我々も楽しませてもらいました。本当に良い本です。ほんのひろばにも欲しい!!

『玉川百科 こども博物誌』を紹介するコーナー!ポーワングさんが作った動画も再生されました。
 

しらべものミッションその1、この本に載っている絵本がほんのひろばにもあるよ。見つけて持ってきたら「大トロのお寿司のしおり」がもらえる!

徳島市内からお越しの勇者現る!!絵本を揃えてミッションコンプリートです。大トロのお寿司のしおりを手に、こう持って!こう!!と敏腕マネージャー(=保護者さま)にポーズ指導をされているところ。とても楽しそうに見つけてきてくれました。ありがとうね!(写真掲載の許可いただいてます)

<本日のPlaylist ♫>
コーヒーとほんのひろば10月   by Hiroki Chiyoda
https://open.spotify.com/playlist/5cKUf13mg4aT5qK8d015uN

今月はインストものでお送りしました〜。

<本日の選書>

  • 『悲しみについて』津島佑子 著、人文書院、2017年

  • 『穴あきエフの初恋祭り』多和田葉子 著、文藝春秋、2018年

  • 『私たちにはことばが必要だ:フェミニストは黙らない』イ・ミンギョン著、タバブックス、2018年

  • 『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ 著、筑摩書房、2018年

  • 『叶恭子の知のジュエリー12ヶ月』叶恭子 著、イーストプレス、2011年

先月からのお題だった『マイパブリックとグランドレベル』を読んで考えた結果「神山町におけるマイパブリックとグランドレベルの実践とは、我々の活動でいえばほんのひろばや豆ちよ焙煎所の存在であり、それはつまり『コーヒーとほんのひろばである』」という結論に至りました。ということは?我々がするべきことは、今ここでやっていることを継続していくことだー!!!と腑に落ちたのが10月の第2週。
そこで急遽路線変更し、今回は2014年のKAIR招聘作家として神山に来たオランダ人女性作家、ヴィツケさんとのエピソードを振り返っての選書です。3年ほど前、ヴィツケさんはオランダで友達と一緒に「女性の人生について書かれた日本人女性作家の本」の読書会をしていました。彼女はすでに読んだという津島佑子さんと多和田葉子さんの本について話し、こうした女性作家の「文学」を読んで女性は自らをエンパワメント(力をつける)しなくちゃいけないと語ってくれたのです。なぜ女性をエンパワメントする本が必要なのかという社会的または個人的な理由も聞き、オランダと日本で生活習慣や文化や言葉が違っても「女性」としてこの時代を生きる時に感じるしんどさや疑問や影響には大きな違いがないことを知り、驚きました。自分を支える言葉や、味方になってくれる言葉が欲しい時、本があります。本がありますよ。

<本日の具材部>
先月も子供達に大人気だった具材部。強力な助っ人(定子さんのお友達)が加わって、具材がどんどん揃っていきます。丸いテーブルで楽しそうに手を動かしている姿は子供達に安心感を与えるようで、その側で黙々とおままごとする小さな後ろ姿をなんども見かけました。出来上がったお椀をしずしすと定子さんに見せる姿が可愛くて、大人はきゅんきゅんし通し。具材部はますます張り切りってくださるはずー。さて次の具材はなんだろう?お楽しみに!

今月の具材部さだちゃんと、作る端から遊んでくれるきょうだいです。お裁縫大好きな強力な助っ人をお呼びして、素晴らしいお揚げとシャリを作ってもらっていました。

ごっこ遊びの様子。黙々と、おいしそうな食卓を作っていました。

<本日の大事な紙たち>
箸袋コレクションでした。
町内のおなじみのお食事どころの箸袋から、ちょっとだけ遠いところの箸袋まで。並べてみると圧巻、じわじわくる趣。量が質を凌駕した感じとかなんとか。なんてことのないものを取り上げてまじまじと見るのもたまりませんね。

珠玉の箸袋コレクションを公開。箸袋も比べてみると実に様々なデザイン、材質です。お店によっては季節で箸袋のデザインが異なることがわかったり。

11月は魚屋文具店店主オディ所有の、渾身の紙コレクションから選りすぐりを展示します。お楽しみに!
私もいい紙持ってまっせ!という方、いつでもお声がけください。11月以降になりますが展示させていただきます。


<本日の朗読>
『橋をかける』
現上皇后である美智子さまが国際児童図書評議会第26回世界大会でビデオで参加されたスピーチ(1998年ニューデリー)からの最後の一節を読みました。

去年の今頃、豆ちよにある「ほんのひろば出張コーナー」への選書として持って来てくれたのを店がひまなときに手にとって読んでみたところ大変感銘を受け、思わずその場で SNSで紹介しました。Amazonでは味わえない本との出会い方ですよね。

この本が「ほんのひろば」にあるということがとても素晴らしいし、この場所は信頼できる!と思わせてくれる配架だと思います。

興味がある方はぜひ手にとって全編読んでみてください。

読み終わった後、いろいろと反応をいただいてうれしかったです。哲学カフェでもちょうど重なるような内容だったらしく、シンクロを感じました。

今月も世界のすみっこで声を出しました。良い言葉で空気を震わせたい。

<本日のゲリラ通信>
淡い桃色のちょっと固い紙に印刷した今月号。9月の編集委員会のみなさんが作った1枚。「気になる木」というタイトルがつき、無事に発行されました。秋深まる中読ませる1枚が生まれましたね。みなさまお世話になりました。ありがとうございました!

タイトルは「木になる気」号です。書いてくださった皆さん、ありがとうございます!読み応えたっぷりの紙面となりました。

来月発行になる10月の編集委員会も無事終わり、原稿がそれぞれの人のもとへ渡りました。締め切りまでみなさんがどんな時間を過ごし、そしてどんな原稿を書くのか、それさえも人によって実に様々で、そこにも個別のエピソードがあるのです。そしてそれを知るのは編集をする立ち位置の私だけで。発行の最終工程でみなさんの書いた原稿をつなぎ合わせる時は、まるで1点もののジュエリーをそのために作られた箱に収めるような作業で。一つ一つの記事も得がたい存在ですが、集まって印刷されることでそれぞれの言葉がさらに輝くのです。これ誰得かというと完全に私(コーナー担当イチワキ)がめっちゃつやつやになるコーナーですね。サーセン。しあわせ。さあ次はどんな紙面になるでしょうか?お楽しみに〜!(書き手さん募集してますよ〜。書きたいな〜って人、遠慮なく声かけてくださいね)

<本日の出店>
魚屋文具店

もりもりの品揃えです。お手紙を書きたい時やメッセージを添えたい時の気の利いたグッズがたくさんです。

ふるほんのいちば
絵本もありますよ〜!

「久しぶりにゆっくり美味しいコーヒーを飲んだ〜〜」と働き者のお母さん。いつも忙しそうなお仕事中の顔とは違うほころんだ瞬間をわたしはカウンターの奥からちらと確認していたのでした。
ほんのひろばの明るい秋の窓辺で、本を読んだり手を動かしたりが心地よい1日。そのためのコーヒーを淹れられたことをとても嬉しく思っています。
ここで出会った一冊と一杯のコーヒーを旅した後には、誰かを思いやれるようになれたらいいな。優しくなれる場所でありたいです。
次回もまたお会いできるのを楽しみにしています。

豆ちよ (コーヒー豆の自家焙煎)

2011年手回しロースターで焙煎を開始、「寄井の店と家」の1Fに焙煎所と販売の店を2018年オープンしました。 家族4人と猫2匹、広野の山の中に住んでいます。 日々の暮らしに寄り添うコーヒーをお届けします。 コーヒー飲んで今日もGOOD DAY!

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