神山校オープンスクール、開催できました!
学び2020年11月6日
今年はコロナの影響で、県内高校の体験入学(毎年夏開催)が軒並み中止になったそうです。しかし、中学3年生にとっては進路を決める上で実際に高校の雰囲気をつかむための大事かつ貴重な機会・・・。
色々な検討があったようですが、秋に日程をずらしてどうにか開催できることになりました。(よかった!)
オープンといっても正しくはセミクローズドで、参加対象を中学3年生とその保護者、そして午後のコンソーシアム会議関係者に絞っています。
昨年の、パン職人さんとのコラボ授業やオランダ留学生たちを迎えてのオープンスクールと比べると派手さはありませんが、神山校の日常を覗いてもらうような時間だったと思います。
当日は31組の中学生&保護者の来場があり、なんと体験入学の参加組数としては過去最多だったそう。一番広い教室で学校説明会を行いましたが、席が足りなくなる事態に。
換気のため入り口を開いたままにしていると、廊下の先からこっちの説明が聞こえなくなるくらい大爆笑が。
笑い声は、2年生の教室から。理科(生物基礎)の授業中でした。何に盛り上がっていたんだろう? 様子を見ていた中学生、「授業めっちゃおもろいですね」。
外では3年生たちが実習をしていました。快晴!
クレーン車、トラクター、ショベルカーなどの試乗体験をしていました。おそるおそる機械を触る中学生に、優しく扱い方を教える姿はさすがの高3生。
農場では、大根の収穫体験も。
この日に向けて作付けをしたそう。大成功!と、先生もニンマリ。
お土産に大根。いいw
最後に、武道場。神山創造学の参加型授業をしていました。2年生は、テーマに分かれて自分たちで企画を考え、実施まで行なうチームプロジェクトに取り組んでいます。
神山創造学ってどんな授業?ということを社会人講師の秋山&梅田ペアから説明したあと、今年のチームプロジェクトの1つ、神山PRチームから発表が。
自分たちでつくった神山校紹介動画を上映してくれました。5分ほどの短い動画ですが、それを作るのに何ヶ月もかかったのだとか。その「できると思ってたけど、いざやってみたらうまくできない」って経験、すごく尊いよなぁ。
後半は、Q&Aタイム。中学生からの質問に高校生たちが答えていきます。
神山校を選んだ理由は?受験を決めてから準備したことは?どんな部活動がある?などなど。
印象的だったのは、「面白い先生はいますか?」という質問に対して、「面白くない先生がいない」と答えていたこと。「先生みんな個性的で、毎日個性がぶつかりあっている」そう。ほかの生徒も、うんうん、と笑いながらうなづいていました。
へぇ、そういう風に思ってるんやなぁーと、新鮮な気持ちで聞かせてもらいました。
中学生&保護者の感想を一部抜粋でご紹介します。
(中学生)
- 森林に囲まれる自然豊かな学校で、なかなか今までは味わえない豊かさがあってすごかった。
- 楽しい学校だと思った。先生がとてもフレンドリーだった。
- 皆、仲良くて話しやすかった。実習も楽しくできてよかった。部活の森林女子部やバドミントンが楽しそうで、この学校に入学できたら入りたい。
- 初めてトラクターに乗ったり、一度見てみたかった参加してみたかった神山創造学の授業に参加してみて、実際に生徒の方と話したりできて、楽しかったです。質問や授業を終えてからも話をさせていただいて、神山校の魅力を改めて感じることができたり、「ぜひ来てね」と声をかけてもらえて、とてもうれしかったです。
(保護者・コンソーシアムメンバー)
- すごくにぎやかで楽しい学校だと思う。
- 在校生の話をいろいろと聞けて良かったです。学校に楽しく通うことができそうで、うちの子には合っていると感じました。
- 高校生自らが語ったり、ガイドする機会が多く、生の声が聞けたり主体性が見られて良かったです。
- 教師と生徒の距離が近く、良いと感じました。少人数クラス、地域密着型は改めて良いと思いました。参加して、有意義な時間を子どもと過ごすことができました。
あっという間に午前が終わり、午後はコンソーシアム会議へ。
文部科学省事業「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」も2年目。まちの保育所、小学校、中学校の先生や、町内の民間企業やNPOの方々、大学教授の方々に来ていただいて、いまの高校と地域の取り組みをどう発展していけるか、話を交わしました。
あっという間の2時間半。同じテーブルで直接話を交わす中で、それぞれの思いに触れたり、新しい可能性が拓けたり。後日、「先生たちにとっても、こういう場があることで取り組みの振り返りになるし、モチベーションが上がっている様子。」と教頭先生が聞かせてくれました。
たくさんのアイデアやコメントが集まりましたが、アイデアをアイデアで終わらせないのが神山校&神山町。これからどう広がっていくか、楽しみです。
森山 円香
岡山出身。 2016年4月〜2022年5月まで、神山つなぐ公社でひとづくり分野を担当。NPO法人まちの食農教育の理事をしています。 このまちに来て、石を積めるようになりました。(でもまだまだ)
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