「みんなでどなんぞしちゃげんで」vol.1~声にならない声を届けたい~
なんでも2022年12月27日
「サンタさんが来たよー!」
こどもたちの喜ぶ声が響いたクリスマスが終わり、いよいよ年の瀬、そしてお正月へと向かう神山時間が流れ始めています。
故郷の神山に帰ってくるみなさん、そして神山から自分の故郷に帰られるみなさん・・・
旅に出るみなさん、いろんな移動が始まりますね。
神山つなぐ公社で「安心な暮らしづくり」を担当している田中です。
今年、神山つなぐ公社では、こんな冊子をつくりました。
(PDF版はこちら)
黄色いこの冊子、ご覧いただけましたでしょうか?
10月の部落会長便で町内の全戸に配布しました。
「読んだよ~」「そんな取り組みをしてたんやね」など、読んでくださった方から、たくさんの反応をいただきました。
なぜ、この冊子がつくられたのか。
神山町では、神山つなぐ公社、そして神山町地域包括支援センターが〈生活支援体制整備事業〉に取り組んでいます。この事業は、「高齢になっても住み慣れた地域、そして自宅で、最期までいきいきと暮らし続けることができる」まちづくりを目指して、行っている事業です。
事業が始まった年から約3年間、神山に暮らす高齢者のみなさん(町内全域、のべ700人超の方々)を対象に、聞き取り調査を行ってきました。
人口の2人に1人が高齢者のこの町。
(65歳以上の高齢化率:52.75%(2022年11月30日現在))
「寂しい」。そんな言葉を聞くこともたびたびありました。
高齢者の「声にならない声」を、みなさんにも「聞いてもらいたい」「知ってもらいたい」と制作したのが、この冊子です。
不安や寂しさを抱える高齢者の暮らしがあり、
一方でまた、不安や寂しさに寄り添い、「自分にできること」をと考えながら、日々奔走している方がいらっしゃることも知りました。
そんなあたたかい支え合いの灯をわたしたちの世代で消さないために、みなさんと共に「みまもりのわ」を広げたい・・・。
この活動が、この町に暮らすみなさんに、この町を故郷にもつご家族のみなさんに、届きますように・・・。
この先も、暮らしを支え合えるような関係や活動が生まれていきますように・・・。
−−−−−−−
編集は、〈いつもどおり〉の高瀬美沙子さん・高瀬尚也さん、
そしてアートディレクション&イラストは、末永えりかさんに協力を依頼。
制作のスタートは6月でした。
「言葉でどう伝えたらいい?」「紙面でどう表現すればいい?」
そんなゼロからのスタートだった私たちに、寄り添い、伴走し、ときに実際の活動(孫の手プロジェクトでの草刈り支援の現場)まで見に来てくださり、紙面を作り上げていただきました。
この冊子をもとに、11月には「みんなでどなんぞしちゃげんで~はじめまして、ふくし~」という講座も開催しました。(その様子はまた改めて。)
そして、現在、第二号の冊子制作に向けての話し合いも始まっています。
本冊子「みんなでどなんぞしちゃげんでvol.1」は、
●神山町地域包括支援センター(神山町役場内)
●神山つなぐ公社( 〃 )
にて、お渡しすることもできます。
また、町出身の方で、郵送を希望される方は、
神山つなぐ公社(050-2024-4700 担当:田中)までお問合せください。
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そして、
~お正月に故郷に帰って来られるご家族のみなさまへ~
離れて暮らしていると、「どうしてるかなぁ?」と高齢になったご家族への心配や不安もたくさんあるかと思います。
「神山町社会資源マップ」には、町内の病院や施設、そして、毎日の暮らしをサポートする町内のサービス(P18~)などが掲載されています。ぜひ、ご活用ください。
田中 泰子 (神山つなぐ公社 安心な暮らしづくり担当)
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