神山町国際交流プロジェクト 学校内オンライン交流 神山校編

なんでも2024年3月22日

投稿者:秋山 千草

コロナ禍により、しばらく継続しているオンラインでの国際交流プロジェクト。
神山中学校では、秋にオランダのピーテル・フルン校との交流を行いました。

神山校では、例年ピーテル・フルンの卒業生で以前に神山を訪れたことのあるメンバーと交流をしていましたが、今年は新たな形で新しい国との交流を実施しました。

今年の交流相手は、インドとフィリピンの大学生。

繋いでくれたのは、神山町国際交流プロジェクトの立ち上げに関わり、中高生とのオランダ訪問にも2度ご一緒いただいた中沢聖史さんです。

2019年度オランダのピーテル・フルン訪問時に通訳をしてくれた中沢さん

今までに関わりがあった国ではありませんが、
神山に関わりのある方が繋いでくれ、新たなつながりが生まれるきっかけになりました。

ちなみに、インドの方は「チェンナイ」というまちに住んでいる方で、
私が高校生の時に初めて訪れた海外のまちだったので、個人的に懐かしさを感じながらの交流になりました。

さて、ここから神山校生たちが行った交流の様子を具体的にお伝えします。
神山校からは有志の1,2年生4名が交流に参加しました。
3名は県外から神山校に来て、寮(あゆハウス)に住む1年生、1名は佐那河内から通っている2年生の男の子。彼は海外に住んでいた経験もあり、国際交流に関心を持って参加してくれ、今回とてもリーダーシップを発揮してくれました。

交流内容は、事前にメンバーと話をし、
「食文化」や「日常の暮らし」がどんな様子かをお互いに伝え合い、質問するという流れに決まりました。

交流当日、
日本の時刻は、13時10分でしたが、
インドは、9時40分、
フィリピンは、12時10分、
交流先の大学生たちは授業の合間をぬって参加してくれました。 

まずは、それぞれ自己紹介をし、各国の紹介を5分程度で行いました。

神山メンバーのプレゼンはこんな様子。
日本のどこに神山があるかを伝えた上で、寮(あゆハウス)や学校の授業の紹介をしていました。
   
こちらは、あゆハウスで高校生たちがつくっているご飯の様子。

 
こちらは、学校独自設定科目の神山創造学で地域を訪れた時の様子。

事前のプレゼン練習の際に、中沢さんからもらったアドバイス(下記)が反映された内容になっていました。

「内容は、wikipediaに載っているようなことではなく、自分たちが感じていることを伝える」「食べ物は、大きさや食べ方も伝えるとイメージしやすい!」

話し方も、「どこで区切るか、どこを強調するか工夫する」というアドバイスをもらっていましたが、これもある程度頑張ってできていました!

そして、フィリピンから、ジャイさんのプレゼンの番です。
彼女が住むのは、zamboanga(サンボアンガ)という大都市。

 
彼女は、看護学校で学んでいるそうです。(左写真の様子)
 
彼女のコミュニティでは「チャバカノ語」というスペイン語にルーツがある言語を話すそうです。
あとで調べてみると、フィリピンの国語はフィリピン語、公用語はフィリピン語と英語、それ以外に180以上の言語があるそうです!
 
自分が暮らしている場所は海と隣接している(左写真の通り)ということも教えてくれました。

彼女のスライドは可愛らしく、話している英語が少し聞き取りづらくても
イメージで内容が伝わってきました。

そして、インドのロセさんからのプレゼン。彼女が住むチェンナイは南インド地域です。
 

インド料理屋さんは、日本にもたくさんありますが、
南インドは、食文化が少し違うようでした。 
 

彼女は実は、日本語も話せるのですが、日本語とタミル語(母国語)の似ている単語も教えてくれました。

各国プレゼンのあとは、英語の得意なメンバーが他のメンバーにわからなかったところのフォロータイムも設けました。

 その後はお互いに質問タイムです。

神山の高校の寮(あゆハウス)では料理を作ることが珍しいため、
「料理はどこでどうやって学んだの?」「誰が一番いいシェフなの!?」などと聞かれていました。


「インドは晴れで、とても暑いけど、そっちはどう?」
「こっちは寒い!」なんて気候の違いに関する会話も。

神山側からは、
「なんで今日のこの会に参加したの?」
「なんで日本語が話せるの?」
「お祭りの起源は何??」と頑張って英語で質問。
わからないところは英語の得意なメンバーが助けながら頑張って伝えていました。

交流時間の1時間はあっという間で、最後にそれぞれから感謝のメッセージ。

フィリピンのジャイさん、インドのロセさんからは
「インドに来るときは連絡してね、インスタでも繋がれるよ!」と。

短い時間での交流は、お互いのことを知るきっかけにしかなりませんが、
この機会からお互いの国に興味を持ったり、親近感を感じるようになるといいなと思います。


当日参加したメンバーは、

「想定していたよりも聞き取れなかった。(英語のできるメンバー)に助けられた」と話していました。
フランクな会話をしてみることで、自分がどのくらい理解できるか向き合う時間にもなるのかなと思いました。

交流をしてくれたジャイさん、ロセさん、コーディネートしてくれた中沢さん、繋いでくださった神山校の先生方、ありがとうございました!

秋山 千草

東京都練馬区出身。神山つなぐ公社ひとづくり担当。下分から鮎喰川沿いを自転車で走るのが心地よい。踊りと美味しいご飯が好き、そして大人だけど「遊ぶ」のが大好き。

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