「行こう、鮎喰川!」〜神領・広野・森の学校みっけ小学校3校2年生合同川遊び!〜

学び2024年10月21日

投稿者:ikouakuigawa

昨年から神領・広野両小学校で行っている授業での川遊び。
今年は、町内小学校の校長先生やリーダーが集まる会で「合同でやろう!」ということになり、神領小学校、広野小学校、さらに森の学校みっけでの3校合同の開催が決まりました。

今回の対象は、2年生31名。

本当は、7月に実施予定でしたが、天候不安定のため延期になり、予備日としていた9月5日に無事実施できました!


先達として、ガサガサ名人の河野誠敬(かわの のぶたか)さんこと、NOBU-G(写真中央)

釣り名人の楠 達也(くす たつや)さんこと、TATSU-G(写真右から2番目)。でしたが、TATSU-Gとお呼びしようと思ったら、TATSU-Gではなく「TATSU-にぃー(兄)と呼んでね」とNOBU-Gより。NOBU-Gより若手のTATSU-Gは、Gではなく「にぃ」って呼んであげてね、とのことでした(笑)

そして、ヤング先達の重人さん(網を持っている方)。この3人の方々に先達として、お越しいただきました。

今回は子どもたちも多いので、遊びの助っ人ととして、城西高校神山校から高校2年生2人と

たまたまこの日、別の研修に参加するため、滋賀県から神山に来ていた、滋賀県立大学の瀧先生と学生さんたち4人が授業のサポートに来てくれました。みんな川の達人ばかりなので、大変ありがたい! 

みんなが集まったら、すぐ川に入りたい!!という気持ちを抑えてまずは色々確認!

最初は、森の学校みっけが持参してくれた野外でも使えるコンポストトイレの使い方を聞きました。

この時期でも、特に朝の川は冷たい!冷えた体でトイレも行きたくなっちゃうかもしれませんが、これがあれば安心です!

さらに、ちょっとだけ他校の子たちとも知り合ってほしいという気持ちで、川の生き物でグループ分け。鮎喰川に生息する生き物「あゆ」「しまどじょう」「ジンゾク(ヨシノボリ )」「ナマズ」「ウナギ」そして「モクズガニ」。3校が入り混じるよう、こっそり事前にチーム分け。子どもたちの頭に、何かしらの生き物のお面?が付けられました。

手前は、いち早く仲間を見つけたモクズガニチーム。
わいわいとさっそく話始める子たちもいれば、なかなか仲間を見つけられない子たちも。

チームでは、最初にするガサガサの道具を分け合います。

ガサガサの説明は先達のNOBU-Gから。

ガサガサとは、川に入って、足などで水中の生きものを網に追い込んで捕まえることを言います。上流側に魚捕り用の「たも網」を構えて、川床を踏みならしながら、網の方に足を近づけていく動きや、石をひっくり返しながら、同じように魚を網の方に追い込んで捕まえる動きなどを教えてもらいました。

さらに、NOBUーGは、手蓑(てみ)と呼ばれる昔の農作業の道具を使って、魚をとっていたことも教えてくれました。

そして、川に入る前にライフジャケットがちゃんと閉まってるか、取れたりしないか、大人みんなで確認!そして、いざ!

川へーーー!!!!!

石の下に生き物いるかなと覗いたり、

みんなが一気に川の中へ散らばりました。
 

中には「つめたーい」と、慎重に慎重に進む子もいれば、

一気に川の中を水しぶきを上げながら、走り回ったり

NOBU-Gが出してきてくれたロープにつかまる子どもたちを、先生たちが引っ張ってくれて、ぐわーっと川を進んでいく子たちも!

森の学校みっけでよく川遊びしている子は、シュノーケルをつけて、慣れた泳ぎっぷり。その様子を見たNOBU-Gは「俺の子どもの頃を見てるようやなー」と!

未来の先達が育っています!

そして後半は、釣りのお話を!

先達TATSU にぃーから説明してもらいました。

「え、お話?俺らは川に入ってたい!」と言ってた子たちもいたのですが、TATSU にぃーの話が始まると、いつの間にか夢中で話を聞いていました。

釣具店で売っている釣り竿が当たり前の今日(こんにち)ですが、この日はすぐ近くの竹林で取れたTATSUにぃー手作りの竹の釣り竿を紹介してくれました!

昔はこうやって竿をその場で作って釣りをしていたそう。ながーい!

この竹の釣竿。釣り糸には、木綿糸を使っています。しかも、魚から見つかりにくいようにと、黒の木綿糸を使用。浮きの代わりには、川原に落ちている木片を折って、糸に巻きつけていました。浮きの動きで、魚が釣れたかどうかを見るのは、今も同じですが、こうして昔は全て自然にあるものを使って、子どもたちが作っていたんですね。

そして、釣りのお話を聞いたあとは、釣りを「やりたい!」と手をあげてくれた子達は全員、先達3人について釣り体験へ。

TATSU にぃーと子どもが魚を待ってる背中。いい風景です。
 
NOBU-Gと釣りのえさを探す子たちも。

餌にするのは、川の中にある石に小石の巣を作って成育するトビゲラの幼虫、カワムシです。

ヤング先達の重人さんもマンツーマンで教えてくれました。「みんな、釣らせてあげれたよ!」と教えてくれました。

釣り以外の子達はというと、、、

何やら手に持っているのは、

竹の水鉄砲!

地域のおじいちゃんが作ってくれた水鉄砲でバトルが始まっていました。

   
滋賀県立大学の瀧先生御一行は、生き物探しの名人!

まだまだ探したい!という子たちと共に、最後まで一緒に子供たちと魚を捕まえてくれたり、魚のことを教えたりしてくれていました!(本当に感謝)

釣りも魚が釣れたー!!!

台風で大水が出てから数日後の川での活動だったので、魚も流されたりしてる中、大人たちは「生き物見つかるんやろか」「釣れるんやろか」と心配してましたが、大半の子が釣れたよう!!

最後に、みんなで自分たちが見つけた魚たちを見たり、重人さんに魚の名前を教えてもらいました。


 

大人も子どもも一緒に遊べた川遊びの時間!
先生方も含め、たくさんの大人のみなさん、本当にありがとうございます。
子どもたちが安全に楽しく、自由に遊ぶためにはたくさんの大人の方がいると本当に安心です。

川の中には、川を上から眺めるだけではわからない、面白い世界が広がっています。先達たちは、子供の頃、いろんな遊びも、危険な場所や危険なことも、子ども同士で遊ぶ中で、年上の子たちから教わってきた、と言います。

他校の子たち同士も、小さな町のなかで育っている子どもたち同士。また会ったときに、「あー、川で一緒に遊んだ子だ〜」と思ってくれたら嬉しいですね。

「川、楽しい!」と思った子たちが、また川に来れるよう、川に触れる機会が増えていくといいなと思います。

また来年もみんなで楽しく安全に川遊びできますように!
 

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この活動を行うにあたり、子どもたちとの活動を想定しながら、何度も現場に足を運び、川の様子を見てくれていた先達の皆さん。本当にありがとうございました。


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報告者 :  神山つなぐ公社 秋山千草、田中泰子

ikouakuigawa

まちを将来世代につなぐプロジェクトの中の施策2-7「地域の先達にまなぶ、防災教育を兼ねた「子どもの自然体験」の促進」の取り組みを紹介しています。 神山つなぐ公社(田中泰子、秋山千草、中村奈津子)を中心に、高校生・大学生スタッフが運営しています。

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