神山町国際交流プロジェクト  神山中学校とオランダ ピーテル・フルン校のオンライン交流を開催しました!

なんでも2024年11月22日

投稿者:秋山 千草

2021年からオランダと開始した中学校とのオンライン交流は、今年で5年目となりました。
今年も神山中学校3年生とオランダのピーテル・フルン中高一貫校の15歳,16歳と交流しました。

交流前にはオリエンテーションも実施したので、その様子も含めてお伝えします!

【​9月20日オリエンテーション】
オリエンテーションでは、今までのオンライン交流の様子や、これから準備することを説明し、国際交流の先輩としてゲストも迎えました。

 
ゲストは、神山まるごと高専2年生の市川和くん。
彼は、デザインに関心があり、自分で訪問先を見つけてフィンランドに行き、色々と学んできたようです。この日は、まだ高専が始まっていなかったため、オンラインにてフィンランド留学のことをお話ししてもらいました。
 
現地で見えた景色を素敵な写真と共に伝えてくれたり、
 
現地の人に話したり、プレゼンした時の経験を踏まえ、伝える時に大事なポイントを教えてもらいました。
 
とにかく「パッションが大事」と何度も話してくれ、

「言いたい言葉が見つからなくても身振り手振りをしながら、伝えようとすること」
が大事と中学生たちに伝えてくれました。

この言葉は、これからオンライン交流をする中学生たちにとって、とても大事なメッセージです。
 
話を聞いた後は、中学生たちからの質問タイム。
オンラインだからか、少し恥じらいながらでなかなか質問が出なかったのですが、
 中学生:美味しかった食べ物はありますか
 市川くん:食べ物はあんまり美味しくなかった・・・
 なんてやりとりがありました。

その後、自己紹介や神山のプレゼンテーションで何をするかについて、グループごとに話し合い、この日のオリエンテーションは終わりました。
 

それから、自己紹介をオランダ・神山で相互に送り合い、
オランダの人たちに聞いてみたいことなどを事前に考えた上で、
10月15日オランダ、ピーテル・フルン校の学生さんたちとの交流本番を迎えました。
 

【10月15日オランダ・ピーテル・フルン校の学生さんたちとの交流本番】

交流本番は、できるだけ一人一人がコミュニケーションを取れるよう、
3,4名ずつの少人数6グループに分かれて交流します。

オランダの学生さんたちは、英語がペラペラのため、
神山側は、各グループに英語サポーターの方についていただき、万が一わからなかった時のサポートをお願いしました。
こちらの英語サポーターは、エマさん。始まる前に中学生たちと少し自己紹介をして和んでいます。
町内には、英語を話せる方がたくさんおり、こういう時にとても助かります。

こちらは中学校の英語の先生、吉成先生がサポートしてくれるチーム。

相手の言っていることが聞き取れなかった時になんて聞いたら良いか。
黒板にメモ書きをして準備していました。

こちらのチームの英語サポーターは、この夏から新しく神山町の担当になったALTのチャン先生。
 
予め用意した神山側のプレゼンで、中学校の様子を伝えます。
このチームでは、オランダ側もプレゼンを用意してくれており、ピーテル・フルン校のあるまち「カトウェイク」の景色を見せてもらっていました。

※プレゼンは、事前にお互いのまちのことを紹介しよう!と担当の先生と話しておりましたが、オランダ側は用意してたりしてなかったりだったようです。予定通りにいかないのが海を超えた国際交流です。


また別のチームは、なんと、序盤から音声トラブルがあり、向こうの音声が聞こえなくなるということが起きました。
しかし、たまたまチームのメンバーが事前に絵しりとりを練習していたようで、
自分たちで考えて、ジェスチャーとホワイトボードを用いて、絵しりとりを始めました。

 
相手に自分たちが書いた絵しりとりが伝わると「わっー!!」と盛り上がる。
盛り上がるという意味では、このチームが一番賑やかだったように思います。


メンバーの1人は、最初は「英語や海外に全然興味ない」と話していたのですが、
終わりがけに「もうあと5分!?終わっちゃうの!?もっとちゃんと話したかったなあ」という声をもらしており、
英語サポーターの方が「実際にオランダいつか行けたらいいね」と声かけると、元気に同意していたそうです。

当日お休みが出て、2人になってしまったこちらのチームは、
 
小学校2年生の時から英語教室に通っている子がいたからか、英語サポーターが手助けしなくても、良いテンポで子どもたち同士で次々に質問が行き交っていました。

日本では、ペットで亀を飼っているという事がオランダには理解されなかったり、
オランダには制服がないからか、夏服・冬服の説明が難しかった時に写真を使って説明していて、言語だけでなくて色んな方法でコミュニケーションをとろうと工夫していました。

他のチームも時間ギリギリまでいろんな話題に花が咲いたようです。
 
 

最後は、みんなで集合写真を撮りました。
  
 

このオンライン交流を何度か英語サポートしてくれているあべさやかさんは、
今年の中学生たちは、今まで以上に活発だった!と話してくれました。
私も同じことを感じており、オンライン交流を始めた頃は、オランダ側が熱心に質問をしてくれて、会話がつながっていく感じがありましたが、
今年は、神山の中学生のみんながとても積極的に話しかけている様子がどのチームでも見られました。

英語が得意でなくとも、身振り手振りを交えて、伝えようとする気持ちがとても大事ですね。

当日、オンライン交流を終えた直後の中学生たちの感想を一部紹介します。

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・実際に話してみると、単語はわかっても文章の意味がわからなかったことが多く、もっと英語の勉強が必要だと思いました。オランダの子たちは、みんな優しくて話していてとても楽しかったです。

 

・相手が学校ツアーをしてくれた時、オランダの学校がきれいで、アニメに出てきそうだなと思いました。

・オランダのみんなが親切に接してくれて、英語で話すのがとても楽しかったです。熱量でなんとかなりました。「出川イングリッシュ」になったところもあったけれど、伝わってよかったです。また神山に来る人もいるらしいので、会いたいです。いい経験でした。

・「愛してる」をオランダ語で教えてもらったり、恋人がいるかどうかも教えてもらうことができたのでよかったです。

 

・オランダは意外と身振り手振りでいけるのだなと思いました。交流の相手のハムザ君が3年前から日本語を勉強していて、話せていたことにとても驚いた!

・意外だったのは、笑いのツボが似ていることだった。メンバーの1人が体を張って電話番号を聞いた時に、みんなに笑われていたのが面白かったし、うまく通じたようで安心した。

・身長について聞いた時、男の子は184cm、女の子も170cmはあると言っていてとても驚いた。私たちの身長に向こうも驚いていた。お互いに日本語やオランダ語を教え合ったのも楽しかった。意外と言いたいことも伝わったし、会話を楽しめたのでよかった。

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各グループ、いろんな交流ができたようですね。
中学生の皆さん、短い時間での準備や交流お疲れ様でした。

今回、英語サポーターで協力してくださった

あべさやかさん、北山歩美さん、石原ゆりさん、エマさん、ALTのチャンさんありがとうございました!

また来年の予定は未定ですが、「国際交流」の取り組み自体は何かしら続けていけると良いなと思っています。

秋山 千草

東京都練馬区出身。神山つなぐ公社ひとづくり担当。下分から鮎喰川沿いを自転車で走るのが心地よい。踊りと美味しいご飯が好き、そして大人だけど「遊ぶ」のが大好き。

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