毎年やっていたんだな
なんでも2020年5月31日
本記事はイン神山内の「ほぼ月報」という枠組みの中で執筆しました。2019年〜2021年までは神山つなぐ公社が「まちの様々なプロジェクトのいま」を、2022年以降は神山つなぐ公社とグリーンバレーで「神山に関わるみなさんと共有したいまちのできごと」をお伝えしています。
神戸の大学の外国語学部で学ぶ中川麻畝さんが、4月から、神山つなぐ公社のインターンとして働いている。彼女はこの町の出身。同学部には、4年生のタイミングで1年休学して海外留学などをする人が多いらしい。中川さんも休学し、1年間のまず最初の6ヶ月を、故郷で働きながらすごしている。
── インターンシップは初めて?
中川 ではないです。去年の夏、神山町役場で2週間のインターンをさせてもらいました。その体験が良かったので、より本格的に出来たらと思って。外国語学部だけど、福祉政策や、地方創生にも関心があるんです。自分の町についてそのあたりのことをを学べたのがすごく良かった。
夏は、神山町の子育て支援制度や環境を自分なりにまとめて、広報したりしました。
自分が育った町だけど、当時は意識していなかった大人たちの想いを知ることが出来た。町長や教育長の「町の子どもたちのためにしてあげたい」という熱い想いとか。保健師さんたちの活動もすごいな…って。
── そう感じる機会があったんだ。
中川 子どもたちの名前や状態をちゃんと把握していて、親とも信頼関係があり、子どもたちを見守る環境が町にあることがよくわかりました。2週間の最終日に、小さな頃の私を担当してくれていた保健師さんに会ったんです。20年経っても憶えてくれていて。すごい安心感ですね。
── 4月に始まった今回のインターンは?
中川 毎日、すごく楽しいです。どの仕事も「やりたい」と思って関われているので、本当にいい体験になっているなと思う。中学校を卒業したときから神山を離れて(神山には徳島市内の高校へ進む子どもが多い)、それ以来初めてこんなに長く神山ですごしていて。流れている時間がいいんです。
── この2ヶ月間でいちばん印象に残っているのは?
中川 えーっ(笑)。なんだろ。田植え。
(── そこ (^_^:))
中川 若い人たちが江田の集落で一緒にやっている田植えに参加して。田植えは小学校の学校行事で一度だけやったっきりで、実家にも田んぼはあるけどしたことはなくて。
行ってみたら、私のお婆ちゃんの田んぼだった。お爺ちゃんの記憶はあまりないけれど、植えながら「お婆ちゃんたちも毎年やっていたんだな」と思って。嬉しいっていうか。
西村 佳哲
にしむら よしあき/1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。元神山つなぐ公社 理事(2016〜21)。著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『ひとの居場所をつくる』(ちくま文庫)など。
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