「薪ストーブ」のあるオフィスはあたたかい。ミーティングの場所として過ごすときも、温度調整のきくエアコンとは、どこかひと味違います。湯船に浸かって、じわじわーっとほぐされていくよう。筆者は、神山で働くまで味わったことのない感覚でした。

ここは、元縫製工場をリノベーションした、「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」。秋冬にかけては薪ストーブが焚かれ、燃えている炎がいい感じ。山あいの町にある、サテライトオフィスの集積地でもありますが、人が集う場にもなっていて。この「あたたかさ」にまつわる温度感が、人が過ごす場所にとって、とても大事なんじゃないかと感じています。

コンプレックスは、まちの人も外の人も関係なく、いろんな人が腰をおろして話を聞いたり、居合わせた人同士で語り合ってきた場所。人が空間にいるとき、薪をくべているのは「思惑」のような誰かが頭で考えたものではなくて、出会いから生まれてゆく熱量なんじゃないかと。


2016年3月から神山の調査研究を続けてきた、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス石川初研究室。今夏、2019年8月18日(日)〜8月25日(日)まで「神山ひとまわり」展では、3年間の研究の過程とその成果をまとめた展示にあわせナイトプログラムとして4夜連続のトークイベントが開催されました。温度感が高そう。


11月は、2019年9月30日(月)から10月9日(水)にかけて、神山町役場、一般社団法人神山つなぐ公社、株式会社モノサスによる、「第2期オーストリア視察」の報告会も行われました。見逃した人には朗報ですが、2020年1月31日(金)にリバイバルがあるそうです。遠くへ出かけてみて起きた、珍道中の話も飛びだすかもしれません。

・第2期オーストリア視察報告会 リバイバル