神山展 もののかたち
アート2008年8月30日
寄井座で『群像』の田中さんと話をしていたら、ひとりの女性が現れて、照明の具合や会場案内の善し悪しを丁寧にチェックして、クーラーボックスに入ったカステラを(ぼくにまで)差し入れ、労をねぎらい、にこやかに去っていきました。
今回の参加アーティストのひとり。三木美雪さんでした。
彼女の作品は上角の名西酒造の酒蔵跡で生きて?います。
『マメ』をモチーフとした立体作品
柔らかな綿で作られた『マメ』あるいは『マメのさや』は、やはり『種』ものなのでしょうか。ひとりでに増殖していって、4日前におじゃましたときよりも、数が増えて、酒蔵の壁をよじ登っていっています。。。
いや、もちろん、勝手に増えたのではなくて、作者の三木さんが手を加えてヴァージョンアップしたということなんですが。
ひとつのさやにいくつかのマメが寄り添うように収まる綿のさや舟。漕ぎゆき漕ぎゆき目指すところは、ニライカナイ? ニルヴァーナ?
三木さんは、盲学校の美術の先生。視覚以外でもとらえることができるものをキーワードに、仕事と並行して制作をずっと続けてらして、グループ展なども継続的に開かれているのですが(だから要領よく展示のチェックもなさっていたのですね)、以前は平面的なコラージュの作品が中心だったのが、鳴教に入ってからは、より立体的な手法で、『自分ならでは』の表現を模索するようになられたとか。
作品展示中にも、その表現は変化し続けているのですね。
今回、神山展を見て回るなかで、いろんな作家の方にお話を伺いましたが、鳴教に来られたあたりから、新たな表現方法に着手されたかたが少なくないようです。
そして、その変化がこの神山展で、かたちとして結実している場合も多いような。
もちろん、他人様のことなのでよくはわかりませんが、展示を見て回って感じるある種の高揚感みたいなものは、そのあたりに根があるのではないかなと、ぼくは考えてひとり納得し、そしてその転換点に居合わすことができたご縁に感謝しております。
chan
アーティスト・イン・レジデンスのおまけのようなご縁で、嫁と犬一匹とともにの関西方面から神山に移り住んだのは2002年のこと。 最初は、ほんの仮の住まいのつもり。それがいまでは、土地を買って自分で家を建てて、本業(歯医者)からは脱線しつつも、パン屋を開いたり、カフェをやろうとしたり、、、 人生、わからんもんですねぇ。。。 ま、とにかく、日々、神山パワーを全身に浴びながらほくほく暮らしております。
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コメント一覧
目を瞑るだけで、情景が心に映し出されます・・・。
2008年8月30日 9:16 PM | 大南 信也
チャンさん。 『群像』の田中さんって誰なん? 『群像』って雑誌の『群像』? まさか。
2008年8月30日 11:23 PM | ニコライ
ニコライさん、 ちょっとわかりにくかったね 寄井座で「座ってみたい椅子」の展示をしている田中信幸さんです。 リンク貼っておいたね。
2008年8月31日 1:51 AM | chan