【KAIR】寄井の窓ギャラリー | 阿部さやか
2021/3/27~5/5

アート2021年4月6日

アバター画像

投稿者:Art in kamiyama

3月27日より、KAIR2013年招聘アーティストの阿部さやかさんの「マリアシリーズ」が展示されています。

展示期間|2021年3月27日~5月5日
ライトアップ|13時~20時

暮色の中に光る絵、暗闇に浮かび上がる光は、日中とはまた違った表情を見せてくれますので、帰り道や散歩のルートとして、ぜひ寄井商店街を通ってみてください。

ウィンドウギャラリーは寄井商店街の生活に馴染む、日々の中でアートを身近に感じる場所として、365日ガラス越しに開かれている空間です。これからも少しずつ変わっていきますので、どうぞお楽しみに!


‐作品について‐

マリアという68歳のオランダ人女性に出会い、 彼女の明るく元気のよい姿に憧れ興味をもちました。オランダ人をもっと深く知りたいという思いで彼女 を週二回訪ねるようになり、やがて彼女の家でドロ ーイング(描画)を始めたのです。一ヶ月間のその 集中した時間はたわいもないことを話したり、旅の 話をしたりとても暖かい時間となりました。私のド ローイングに彼女がコメントをしたり、彼女が作品 に手を加えることもありました。 しかしその濃縮した時間はただの友人関係ではなく 二人の関係をより繊細で壊れやすいものへと導いた のです。 私は人間の光と陰を見た気がしました。未来のあるものと、老い ていくもの。 外側と内側。人は誰しもその二面性を持ちバランス をとりながら歳を重ねて行く。 私はオランダ人を見つめていたのではなく、一人の 人間の歴史をみていることに気がついたのです。 ドローイング’マリアシリーズ’はそんなマリアの 心の内側を表現したものです。

【映像】https://vimeo.com/10111066
マリアのインタビューや製作過程についてビデオでまとめたものです。

タ イ ト ル |マリアシリーズ
制 作 年|2009
作品サイズ|120×170
材   料|テキスタイル、鉛筆、樹脂

-これまでの展示-
Lloyd Hotel &文化大使館(アムステルダム)
Living Design Center Ozone(東京)
シーボルトハウス(ライデン/オランダ)
オランダ文化庁他展示


阿部さやか
三重県出身。 多摩美術大学工芸学科陶プログラム卒業。オランダへ渡り、ヘリット・リートフェルト・アカデミー卒業。その後、文化庁新進芸術家海外研修員としてサンドベルグ大学院にて応用美術修士を取得。
作品制作の過程では、実際に出会った人、場所から始まるひとつひとつのストーリーに存在する相反するものごとを、私自身を近い距離に置くことで、それらを探ってきた。 例えばオランダ人の初老の女性宅に滞在し制作した‘マリアシリーズ’では、体験を等身大の布の上に表現し、彼女のストーリーをひも解く作業を行った。鑑賞者に振り返るきっかけを作るため、その時の展示場所に合わせて、触感、照明、音などを使い五感を刺激する方法で展示を試みている。2016年より神山に移住。

www.sayaka.nl

2013年度 神山アーティスト・イン・レジデンス招聘アーティスト


二軒隣の豆ちよ焙煎所の左の建物にある割れた陶器でできた作品は2018年にリターンアーティストプログラムで10年振りに来町していたパット・ヴァン・ブーゴーの映像インスタレーション作品「神山の眼鏡店」の一部です。

作品の映像は以下のURLからご覧いただけます。
→ 映像|video 《The Optician 神山の眼鏡店》Pat van Boeckle
 

///////////////////////////////////

「神山の眼鏡店」

ずいぶんと前に店を閉じた神山の眼鏡店。

今週だけ、再びお店に明かりが灯ります。

かつてこの場所で眼鏡店を開いていた家の中に足を踏み入れてください。

上の部屋では夢を見て、

過ぎ去った時間は地下に漂い、

机の上には涙がこぼれ、

そして、室内ではおとぎ話が生まれます。

///////////////////////////////////

Pat van Bockel  パット・ヴァン・ブーゴー(KAIR2008, KAIR2018/オランダ)


寄井窓ギャラリー アーカイブ

コメント一覧

  • 現在、コメントはございません。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * 欄は必須項目です