きょうの一本 『汚れた血』
なんでも2008年6月19日
昨日の『バグダッド・カフェ』がカラダに優しい自然療法だとすれば、この映画は、ほとんどオペの世界。
たましいの外科手術
まったくクレイジーな映画だと思う
凄まじい映画
あまりの濃厚さに、見終わったとき、ぐったりしている部分がある
でも、お脳のどっかじぶんでも知らない奥のほうが、刺激されてじんじんしているような感覚があって、生きていることにうっとりしているような気もする
愛のないセックスで感染を引き起こす“STBO”の蔓延と、メテオの接近による夜の暑さの中、 アレックスの父の死。アメリカ女への借金返済ができずに殺されたものだった。 アメリカ女はマルクの前にも現れた事から、この計画を思いつき、ウィルキンスン社からワクチンを盗むため、 マルクはジャンの息子アレックスを誘う。。。。
いちおうストーリーはある、映画なんだから
でも、(少なくともぼくにとって)ストーリーはなんかおまけみたいな感じで、どうしても言いたい台詞、これ以外にはないカット、それを表現しなければ生きていけないようなシーンがあって、それらをかたちにするために、『とってつけた』のではないかと思われる
そう思えてしまうほどに、それぞれのシーンは途方もなく美しい。。。
ジュリエット・ビノシュ
この映画の彼女 いったいなんなのだろう?
妖精? 天使? ビーナス?
みんな合っているようで、やっぱり違う
演技とかそういうのは、まるで越えてしまったところで、彼女はとことん、ジュリエット・ビノシュしている
場面の背景や衣装に現れる強烈な色
赤 青 白
そして ジュリエット・ビノシュ ドニ・ラヴァン
恐ろしいほどに原色の世界
日々流れていく日常のなかで、なにかもっとむきだしのたましいに触れたいと思ったとき、ぼくはこの映画を観にくる
『汚れた血』
それはたましいの外科手術に流れ出る血なのかもしれない。。。
ちょっと書いててこっ恥ずかしいけど。。。。
chan
アーティスト・イン・レジデンスのおまけのようなご縁で、嫁と犬一匹とともにの関西方面から神山に移り住んだのは2002年のこと。 最初は、ほんの仮の住まいのつもり。それがいまでは、土地を買って自分で家を建てて、本業(歯医者)からは脱線しつつも、パン屋を開いたり、カフェをやろうとしたり、、、 人生、わからんもんですねぇ。。。 ま、とにかく、日々、神山パワーを全身に浴びながらほくほく暮らしております。
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