神領大埜地の集合住宅の建設過程について、映像でもお伝えしていきます

住まい2016年9月7日

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投稿者:赤尾 苑香

こんにちは。神山つなぐ公社ですまいづくりを担当している赤尾です。

来年春から神領字大埜地の旧学生寮「青雲寮」跡地で、子育て世代が中心となって暮らすテラスハウス形式の木造住棟の建設がはじまります。

みなさんは建築計画がどのようにはじまり、建築がどのように形になっていくかご存知ですか? 公共建築は、誰がどのように進めているのか分かりづらい現状があり、「気がついたらもう建っていた」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、その背景には、町役場の方々や地域住民、ここに住みたいと思う人、つくる人が関わるたくさんの過程があり、出来あがっていくのです。どんな人がどんなことを考え、どんな想いを込めてあたらしい集合住宅をかたちづくっていくのか、ありのままの姿でお伝えしていけたらと思い、映像記録として残していくことにしました。


Film by KAWAGUCHI FILM OFFICE
Photo by Masataka Namazu
Supported by Kamiyama TSUNAGU Corporation

映像に登場したのは、ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんと解体設計を担当する建築家の高木雅行さん。

集合住宅は、彼らを含む複数の建築家や協働設計者たちで「神山町のあす環境デザイン共同企業体」を組織し、設計を進めています。この集合住宅で実現していきたいと考えているスタイルの「すまいづくり」を多く手がけてきた、経験豊かな方々です。

彼らは、現在までに何度も神山町を訪れ、滞在しながら、神山のすまいのあり方や、人びとの暮らし、山、川、周辺環境の状況などを丁寧に調査しています。

映像は、高木さんがはじめて神山を訪れた日でした。すでに何度も神山を訪れている田瀬さんが、「ここから見える景色がね」と、まるで自分のまちのように楽しげに高木さんに話かけている姿がうれしかったのを覚えています。 田瀬さんは、その地域の自然植生を生かした緑地や敷地の外にも広がるランドスケープデザインを手がけます。さまざまな土地の風景を見て来られた田瀬さんの目に「神山」はどう映っているのでしょう。そんなことを思いながら、映像に登場する田瀬さんの言葉に耳を傾けています。

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そもそもどうして集合住宅を?

神山町への転入を望む家族は多いものの、物件が不足していて、近年はつねに家を探している状態です。子育て世代の家族は広い町内に分散して暮らしており、家のまわりに同世代の子供がおらず、一緒に遊べる環境が少ないそうです。私が子供だった頃には、学校から帰るといつも近所の友だちと遊びに出かけていました。しかし、今はそのような状況も少ないということに驚いています。

子供の年齢が近い家族が近くに暮らしていると、親同士も日常的に助け合い、支え合える生活環境が生まれやすいこともあり、以前から町役場を中心として「青雲寮」跡地に若者定住住宅をつくる構想が検討されていました。それが、昨年の地方創生戦略を考える中で集合住宅というかたちに発展していったのです。

現在は、町役場でも解体工事や木材調達に向けて具体的な動きがはじまっています。青雲寮から歴史を引き継ぐあたらしい集合住宅の建築過程について、イン神山などで逐次お伝えしていきます。たくさんの人たちの手と時間と想いが積み重なって形になる。場や風景になる。誰かのふるさとになる。建築の醍醐味だなぁと思います。

To be continued…

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赤尾 苑香

神山つなぐ公社 すまいづくり担当の赤尾です。広野生まれ、広野在住。子供の頃は、山や川をかけ回っていました。

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コメント一覧

  • 赤尾様。長い、文章、上手に書けております。 映像の泰吾くんも上達しております。

    2016年9月13日 23:27 | ニコライ

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