藤野・益子の視察レポ② -風景についても考えてます-
住まい2016年9月30日
民家改修プロジェクト1軒目の着工を前にして、神奈川県の藤野と栃木県の益子町に行ってきました。
1日目の藤野に行く前、調布市にある味の素スタジアムにも寄り道しました。今回はそこで見た風景について、移住交流支援センターの伊藤がレポートします!
この広場は、神山町の集合住宅プロジェクトでランドスケープデザインを担当してくださっている、田瀬理夫さんが手がけたもの。武蔵野に昔から生えている野の花を残し、外来種を除草する、選択除草という手法で管理されています。
選択除草の様子は、 5×緑(ゴバイミドリ)さんのHPに詳しく載っています。興味のある方はぜひこちらもご覧ください。
選択的に除草されなかった在来の草は、ひざ丈くらいまで伸びて花を咲かせていました。神山町に住んでいる感覚だと、草刈り機でバーッと刈る人がいてもおかしくないです。でも個人的には許容範囲内。いつもは雑草扱いされている草が、主役扱いになっていて興味津々でした。
例えば、ねこじゃらし(正式名エノコログサ)は名前からして在来種ですね。のびのびと生えています。
神山の視察ツアーでは、ひとつの場所の見学を終えると、すかさず移動の車の中で振り返りをします。今回も藤野に向かいながら、味の素スタジアムで感じたことをメンバー内で共有していきました。
たしか私はこのような話をしたと思います。
”草の伸び具合は、草刈鎌で刈っている家の裏庭も同じくらい。
ただ家の裏庭はずっしり重たい感じがするけど、味の素スタジアムの風景は何となく軽い感じがする。”
選択除草のことを聞いていたので、先入観が入っていたかもしれません。車の中では何気なく話をしたけれど、実際はどうなのだろうと気になっていました。
そこで少しおこがましい気もしますが、味の素スタジアムと家の裏を写真で比べてみることにします!
みなさんはどう思いましたか?
家の裏の方が重たい気もするのですが、どっちもどっちに見えてきたりもします 笑
鬼籠野地区で始まっている民家改修プロジェクトでも、まず最初にした作業が裏庭の手入れでした。 神山のような山間地の集落では、家の手入れと周辺の土地の手入れがだいたいセットでついてきます。つまり私たちは空き家になった家を再活用するとともに、周辺の風景もいっしょにつくり直しているのです。
この選択除草は、風景づくりの1つの手法ということで、これから神山でもやってみたり、やってみなかったりするのかと思います。味の素スタジアムの見学をきっかけに、裏庭をあらためて観察してみるなど、身の回りの植物を考えるいいきっかけになりました!
ちなみにトップの写真は、味の素スタジアムにあるアートな堆肥置場。かっこいい風景つくってます!
移住交流支援センター
いとう
*視察レポ、まだ続きます。
-今回おぼえた植物メモ-
・エノコログサ(ねこじゃらし。裏庭には生えていない。)
・ツユクサ(花はかわいいが、繁殖力つよし。)
・ヒュウジ(根が強い。虫もわく。)
移住支援センター
物件紹介から交渉、契約、地域への順応支援にいたるトータルサービスを提供。 「こんなところに住みたい」という移住希望者の要望と、「こんな人に来てほしい」という所有者や地域住民の仲介役を果たします。 「これがダメなら、あれはどう?」というような不動産屋さん的な対応はしません。 最適で、最善の組み合わせを実現するため、一件一件に時間をかけます。 家探しには忍耐が必要です。その忍耐力をお持ちかどうかも、マッチングの大きな要素となります。
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