昨日の徳島新聞に上分の「おおとしの滝」の記事が出ていました。住民有志が遊歩道や看板を設置し新しい観光名所にしようと力を入れているらしい。新聞に出るまでこの滝のことは知りませんでした。この記事の中で大地(おおじ)地区の上臈ヶ滝のことも紹介されていました。この滝も地元以外の人にはあまり知られていないので紹介します。この滝へのアクセスは阿野橋から３０ｍほど上に行ったところにタバコとジュースの自販機があります。その自販機の裏の細い道を谷川に沿って登ります。しばらく車を走らすと短い橋があり大地谷が左側になります。谷に沿ってさかのぼると「森林公園・上臈ヶ滝」の標識が見え、谷川にかかる橋を渡って急な坂道を登ると滝に行き着きます。

落差はあまりないが歴史的には由緒ある滝、承久の乱で朝廷側についた佐々木一族が鎌倉幕府の厳しい残党狩りに遭い、神山の地に逃れてきた。大将の佐々木兼高は自分の首を差し出し、家来を助けた。家来たちの弓を折り、幕府に反逆の意思ないことを示した。鬼籠野に多くある佐々木の姓の先祖といわれている。この落人たちを慕って追いかけてきた上臈が身を投げたか、その付近に住み着いたとか言われる滝であるそうな・・。

オロノ残る弓折(ゆみおり)という地名もこの史実からできたという。