アメの雲
なんでも2008年7月29日
昨日は、すごい夕立だった。
聞くところによると、他府県では突然の激しい雨で、取り返しのつかない被害が出たところもあったようで、複雑な思いなのだけど、ここのところの暑さにすっかり音をあげていたぼくにとっては、ありがたい驟雨だった。
雨が降ったあとの山の宵は、驚くほどに涼しくて、眠りもいつもより深かったような。
そんな夕立が一昨昨日から三日間続いたのだから、『これは、天からの贈り物だな』と、それまでぎんぎんに大地を照らし続けたお天道様のことを斜に睨むような想いであったけれど、ポジティブにポジティブにと感謝しておいた。
『おさだちは三日続くもの』と、このあたりでは、語り伝えられていると聞いたけど(『おさだち』は神山弁で夕立のこと)、たしかに今日は昼を過ぎてもいっこうにそれらしい雲は現れず、お天道様は夕方になってもゼッコウチョー状態。
今日はお湿りなしかと諦めていたのだけど、夕方、畑でガイチューしていたら、冷たいものが、頭にぽつり、腕にぽつり。
アレッと、空を見上げれば天の色はおおかた歯ブラシの柄にでも使ったら気持ちよく歯が磨けそうな青なのだけど、よく見れば、一カ所、ブルーグレーにカモフラージュしたような雲がスパイラルして浮いている。
『なんだ、おまえさんかい』
あんたがぷるりと身震いしたのが、こっちに届いたよ、と小さな雲と話ができた気がした。
うれしい。
しばらくすると雲は動いて、ぷるりは届かなくなったけど、雲の動きはゆっくりで、のんびりと駆けていけばついていけそうだった。
でも、大きく育ってきたシシトウが、早く食べておくれよと身をよじっているので、雲のオッカケはやめておいた。
まさか、戻ってきたのではないだろうけど、陽がとっぷりと暮れてからも、少しだけぱらぱらと来た。
『おさだちは三日続くもの』
だいたい当たっているようだけど、話の元が佐藤の英雄さんだったからか、ちょっとだけブレたかな。
chan
アーティスト・イン・レジデンスのおまけのようなご縁で、嫁と犬一匹とともにの関西方面から神山に移り住んだのは2002年のこと。 最初は、ほんの仮の住まいのつもり。それがいまでは、土地を買って自分で家を建てて、本業(歯医者)からは脱線しつつも、パン屋を開いたり、カフェをやろうとしたり、、、 人生、わからんもんですねぇ。。。 ま、とにかく、日々、神山パワーを全身に浴びながらほくほく暮らしております。
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コメント一覧
おお!チャンさん、良い写真でございます。 ライトブルーの空に、ブルーグレーの渦巻き状の雲。 杉の大木を少し入れた、「アングル」もよろしいナ。 写真が、チャンさんに記事を書かせた・・・っつう感じです。 記事読んでいたら、ありゃ?チャンさんもしかして、 「詩人」になったの・・・?と思いましたが、 最後に、佐藤英雄さんの話が出て、「普通の人」に戻ってくれて良かった。(笑)
2008年7月30日 00:16 | ニコライ
毎日暑いですね。トオルちゃんも道路に干からびたミミズ状態。 なになに、「おさ立ち三日」(夕立は三日間続く)という昔からの言い伝え・・・。これは本当です。佐藤さんの迷いごとではありません。それも少しずつ時間がずれて降ります。 「おさ立ちは馬の背を越えない」というのも本当、神領やオロノ地域で降っても広野地区はカラカラ、先日の夕立も広野ではほとんど降りませんでした。 菜園の夏野菜が悲鳴を上げている。夏場は長いホースで水遣りをしているのだ水道代が馬鹿にならない。月に一万円を超すことがある。これでは野菜を買った方が安いとヒロコさんに言われるのだが、それでは楽しみがなくなる。 あめあめ ふれふれ もっとふれ♪♪♪
2008年7月30日 12:37 | 中原 亨