「当たり前」の日々を送るために

神山日記帳2018年5月23日

田中 泰子

投稿者:田中 泰子

「今日の夕飯、何にしようかなぁ?」
「おかあちゃーん、ハンバーグ食べたーい!」
「おっ、なんか美味しそうな匂いがするなぁ」

日々の暮らしの中で当たり前のように繰り広げられる光景。
そんな当たり前が歳とともにいつしかなくなり、
ひとりで過ごす毎日が訪れたとしたら・・・。

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こんにちは。
つなぐ公社 田中です。

田植えの季節ですね。風にそよそよとなびく小さな稲たち。
こうして毎年、変わらず繰り返される暮らしの営みがあってこその里山の風景ですね。

さて、今日は神山町の高齢者と配食サービスのお話です。

神山町の人口は約5,300人。高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の比率)はなんと50%。全国平均は27%、徳島県の平均は31%です(2015年国勢調査)。二人に一人が高齢者というこの町で起こっている出来事を、みなさんご存知でしょうか?

2025年に団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になるのを目前に、全国の自治体で〈生活支援体制整備事業〉への取り組みが始まっています。「住み慣れた地域で最後まで自宅で活き活きと暮らせるように」地域住民が主体となって、それぞれの地域の実情に見合った形で、新たな支え合いのしくみを作っていく。

神山町では平成28年からこの事業に取り組んでいます。私自身も生活支援コーディネーター(神山町地域包括支援センター所属)として、高齢者の多いこの町で暮らす人たちの「困りごと」、住民同士の支え合い、既存の福祉サービス等について、2年間、聞き取り調査を行ってきました。

調査を通じて感じたこと、それは、この町にはあまり表立っては語られない『声にならない声』がたくさんあり、けれどすでに、その声に寄り添おうとする住民同士の支え合いがあるということです。

支え合う基盤がある神山町、けれど今後、支える側も高齢化していくなかで、当たり前の暮らしを当たり前に送るために、どんな取り組みを行っていけるでしょうか。



(映像制作/川口映像事務所)

この映像の中に登場するのは、町内で誰かの食事を支える人たち、新たにその支え手になった人たち、そしてそれによって、食事だけでなく、誰かと過ごす時間を取り戻した高齢者の方々の姿です。

地域に当たり前にあるあたたかい支え合いをどうやって次世代に引き継ぐか。

配食の動きは、たくさんある課題の中のひとつにすぎませんが、この映像を見てくださった神山に暮らすみなさん、そして、この町を離れて暮らすご家族のみなさんと、お話をするきっかけになればと思います。

今後、この映像とともに地域の中に出向きます。ぜひ、お声がけください。
(つなぐ公社 IP 050-2024-4700(担当/田中))

〈近日の上映予定〉
2018年5月23日(水)青井夫老人クラブ紅葉会総会・研修会
    6月7日(木)栗生野てくてく 笑みの会
    ・・・随時募集しています
 

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