東京、鎌倉。神山町と考える、これからの住まいと暮らし|開催レポート

住まい2019年1月25日

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投稿者:藤本 彩(イン神山編集部)

みなさん、こんにちは。神山つなぐ公社の藤本です。最近、久しぶりに東京と鎌倉を訪れました。今回の願いは、「神山町と考える、これからの住まいと暮らし」をテーマに、ともに考え・語り合う場を開くこと。

神山町役場 総務課の馬場さん、神山つなぐ公社・すまいづくり担当の高田さんと一緒に、1月19日(土)、20日(日)の2日間、計3回にわたり開催しました(全ての回に参加!という猛者の方も)。その様子を、少しづつお届けします。

3人の写真を見た方から↓「珍道中でないの?」という声もあったのですが、お気に入りの一枚です(このポーズの元ネタわかりますかね?)。

各会場では、初めて神山を知る方にも分かりやすくお伝えすべく、町の沿革や取り組みをはじめ、2015年12月、地方創生の流れから策定した、創生戦略「まちを将来世代につなぐプロジェクト」。その計画を実行する中で生まれている様々な状況、進めている複数のプロジェクトについて、ゲストをお迎えしてお話しました。全ての会に共通して、その場に居合わせた人同士の会話がはずんでいたのが印象的でした。

●2019年1月19日(土) 東京・greenzオフィス
まちを将来世代につなぐ集合住宅|神山町と考える、これからの住まいと暮らし

山田 貴宏さんをゲストにお迎えして、設計の中で大切にされていること、「ひと×環境×住まい|関係性のデザイン」、集合住宅の建築設計で重要視したことなどお話いただきました。紹介があった話の中で心に残ったのは、エコハウスを考えた時に、「閉じたエコハウス」と「関係性が開かれたエコハウス」があるという話。山田さんが取り組んでいるのは、もちろん後者。この関係性の開き方は、地域の作り手や植生を大切にした集合住宅とまさに同じだと高田さんとも盛りあがりました。参加者のみなさんも、その場で生まれた問いかけや疑問に向き合い、熱心にきいてくださっている姿が印象に残っています。終了後も会場に留まる方が多く、「神山の状況が伝わってきた」、「実際に訪れたい」、「何ができるか考えたい」という声も多数寄せられ、対話が続いてゆく様子に嬉しくなりました。

●2019年1月20日(日) 鎌倉・まちの社員食堂
神山町と考える、これからの住まいと暮らし|まちを将来世代につなぐオープンミーティング

ゲストの鷲尾 和彦さんは、この十数年、ヨーロッパの小さな地方都市の再生を目の当たりにする経験があり、文化やクリエイティヴな力で町を再生していく取り組みに惹かれ、生活圏そのもののあり方を考えてこられました。都市計画の観点から、鷲尾さんは「神山町は、危機的な状況と希望がある状況、この二つの共有がある。そして、その間のプロセスを大切にしていますよね。どうして、神山町に集合住宅ができたのかが重要」という声があがりました。担当者目線では、「過疎化の流れはあるものの、そこをどう受け入れていくか。目指す先はあるものの、日々どうしていくかは考え模索しながらやっている」という率直な思いも。質問も多くいただき、終了時間をこえて熱気あふれる時間は続きました。

博報堂「生活圏2050プロジェクト」のウェブサイトで、「大埜地の集合住宅」の取り組みをご紹介いただいています。ぜひ、ご覧ください。鷲尾さん、丁寧な取材をありがとうございました。
https://www.hakuhodo.co.jp/archives/column/53654

●2019年1月20日(日)東京・しごとバー
神山で暮らさナイト

いろんな生き方や働き方を紹介する求人サイト「日本仕事百貨」が開催している、しごとバーにお邪魔してきました。2日間を締めくくる日でもあったのですが、聞き手の今井さんから「しごとバーは、気を楽にして楽しんでくださいね!」と声があり、全員ドリンク片手に乾杯からスタート(しごとバーの流儀なんです)。参加者の方々と一緒に、神山の梅を使ったお酒も飲みながら、神山トークで盛りあがりました。会場には、徳島県出身者、神山塾1期を卒業した方の姿も。

これからの住まいや暮らし、子どもたちの様子、町内に新しく建設している「大埜地の集合住宅プロジェクト」など、神山で生まれ育った目線、移り住んだ目線、担当者の思い、参加者の声も入り交じりながら語りあう時間となりました。

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これまで、ITやサテライトオフィスの開設、アーティスト・イン・レジデンスなどの動きは新聞などに取りあげられてきましたが、メディアで伝えられないできた神山の様子も知っていただく機会になったかと思います。わたしたちにとって、直接お話できる時間の大切さを実感する二日間となりました。

各所でお会いした方々、あたたかく迎え入れていただき本当にありがとうございました。今後も引き続き、みなさんの声をお寄せください。またお会いできる日を楽しみにしています。


>本イベントの詳細はこちら
「神山町と考える、これからの住まいと暮らし」を開催します@東京&鎌倉

「大埜地の集合住宅」の詳細は、町役場HPに特設ページがあります。
ぜひこちらもご覧ください。
http://www.town.kamiyama.lg.jp/co-housing/residents02.html

【神山町役場】 http://www.town.kamiyama.lg.jp/
【神山つなぐ公社】 https://www.in-kamiyama.jp/tsunagu/

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藤本 彩(イン神山編集部)

神山つなぐ公社・つたえる担当。「イン神山」編集部。好物は、かまパンのチョコローフ、スキーランドのアメゴ定食。 最近は石積みが気になっています。

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