集合住宅のぐるっと見学ツアー、開催しました!

住まい2019年6月18日

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投稿者:高田 友美

暑い日が続きますが、川遊びの楽しい季節になりましたね♪

そんな5月末の真夏のような暑さだった週末に、大埜地の集合住宅のぐるっと見学ツアーを開催しました。(ご案内はこちら

第二期の住戸2棟の完成に合わせ、今後の入居募集に関心のある方や、関心のある町内外の方々に、実際の様子を見学していただこうという試み。なんと100名を越える方にご来場いただきました。暑い中、本当にありがとうございました。

「行けなくて残念~」という声も聞いているので、簡単ですが、神山在住のカメラマン・生津さんの写真とともに、当日の様子をご紹介します。

「ぐるっと見学ツアー」という名前のとおり、今回は完成した住戸の中や庭だけでなく、地域熱供給や水質浄化池などの特徴的な仕組みの説明も含めて、ぐるっと敷地内を歩きながら、じっくり見学していただきました。

見どころ➀ エネルギー棟

木質バイオマスボイラーでつくった熱を各住戸へ供給し、給湯と床下暖房に使うシステムを導入しました。町内で製造されている木質ペレットが燃料です。写真は、エネルギー棟の裏側、ペレットを投入して保管する部分を見学しているところ。

見どころ② 大埜地住宅 第二期住戸 
第二期の住宅は、ひとつの建物の中に、家族・夫婦用の住戸が2戸(メゾネット・タイプ、バリアフリー仕様のフラット・タイプ)と、単身者が3名で住むシェアハウスの3種類で構成されています。

完成したばかりの住戸棟。この家を建てるのにかかわった製材所の方や大工さんの知り合いなども訪れて、仕上がり具合を熱心にチェックしていたのが印象的でした。メゾネット・タイプの住戸のキッチンと小上がりはこんな感じ。冬場の日差しを蓄熱しやすいよう、土間にはタイルが敷かれています。自然の力である直射日光をできるだけ活用しようという意図。夏には日差しを遮る高木が、冬には葉を落とし、家の中まで光が入ります。階段を上っていくと、単身者用のシェアユニットがあります。

見どころ③ 地域の植物でつくる庭
家の周りの庭には、神山に自生する植物を中心にした植栽を、町の高校生らと育て、植えています。秋の山に入って木々の種を集め、学校の温室で発芽させ苗木を育成。初夏も山に入り、木枝を伐って集め、挿し木にして増やしています。神山らしい風景の成長を皆で見守っていきます。

見どころ④ 解体・基盤整備の工夫
元々建っていた学生寮を解体したコンクリートを、まちの資源として再利用。小さい砕石は、住宅や車路の下の造成に、大きい砕石は、雨を自然浸透しやすくするための雨水排水トレンチや、土留めに利用しています。
見どころ⑤ 鮎喰川コモン(予定地)
住宅だけでなく、町の人たちに広く開かれた空間もつくっていきます。広場のような草地と、子どもも大人も使える文化施設がその中心です。当日は、鮎喰川コモンの予定地にテントをはって、見学ツアーの受付や座談会の会場としました。「まちのリビング」として、誰もが気軽に立ち寄れる場、多世代が一緒にまちの子どもたちを見守り育てる場、新たな出会いや活動が生まれる場を目指しています。

見どころ⑥ 水質浄化池
浄化槽で処理された排水に、池の中の植物や生物の浄化作用を加えることで、よりきれいな水を鮎喰川へ放流します。町内に降る雨は全て鮎喰川に流れ込んでいく地形。鮎喰川とのつながりに改めて目を向けることも、このプロジェクトで大事にしていることです。

(この写真のみ、公社撮影)

当日は、この住宅を建てた大工さんや実際に住んでいる方などのお話を聞く座談会も開催しました。大工さんとの座談会では、 座談会では、小学生から「作業は1mmもズレてはいけないの?」と質問を受け、1mmのズレが10集まると1cmのズレになるからあかんのよ。」と説明していたのが印象的でした。

まもなく第三期の建設工事と入居募集も始まります。普段は入居者のプライバシーを守るためにも視察・見学をお断りしていますが、今後もこの住宅を通して、いろいろな人に関わったり、住まいや暮らしを考え直したりする機会を多くつくっていければと思います。

最新のお知らせは、町役場の特設ウェブサイトをご確認ください。

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高田 友美

静岡県浜松市出身。神戸→東京→スウェーデン→滋賀を経て、神山に移り住みました。神山つなぐ公社では「コミュニティ・アニメーター」として、主に大埜地の集合住宅とすみはじめ住宅から始まるコミュニティ育成を担当。休みの日はノラ上手に励んでいます。

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