杉皮奮闘記Vol.00  鮎喰川コモンで杉皮を葺く

住まい2020年7月13日

sugikawa

投稿者:sugikawa

こんにちは、大埜地の集合住宅の設計チームのひとり、吉田です。

大埜地の集合住宅に整備している鮎喰川コモンは、現在こんな様子です。

建設中のコモンハウス棟、右がメインの主屋、左の小さい棟が設備室や倉庫の入る小屋です。

この小屋の屋根、今は緑の防水シートが貼られている段階ですが、最終的にどうなるかというと、、、

杉皮で屋根を葺いてみることに挑戦します!
  ※試しに剥いだサンプルを置いてみた図

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

杉の皮は水に強いため、伝統的に屋根や外壁の仕上げ材料として、あるいは瓦葺きの下地として、使われていました。木を一本切ったら中身は木材として、加えてなんと皮までも余すところ無く利用していたということ。
かつては家を建てるとなったら、そばの裏山の木を伐り出してきて、山から得られるものは最大限利用して造る、木以外にも土や石などなど。

その場にある素材を使えば、自然とその地域の景色に馴染む力をもらえるのでしょう。昔は物流網が発達していなかったことも理由でしょうが、身近なところでヒトやモノが循環していたのですね。

とはいえ、今どき神山で杉皮が材料として流通しているわけではないので・・・
さて、どう屋根材に使える皮を手に入れましょうかね!? 
7月後半〜9月前半は皮を採る適期らしい。
そして、皮が用意できたら今度はどう葺きましょうかね!?
せっかく珍しいことをやるので、これからの試行錯誤をレポートしていきたいと思います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先月の6/7、グリーンバレーの森づくりに参加させていただきました。

試しにひとつ杉皮を実際に剥いでみてくださったのですが、予想以上につるりと剥けることに驚きました。
特に今の時期は水を吸い上げているから良く剥けるとのこと。
たしかに、剥いた後は木肌にしたたる水が浮き出てきたほど!

そんな山生活の知恵を知っていて、そして実際に手も動かして実行できる方々がとてもかっこよく、やはりこれは実践しながら学んでいくべきものなのだなと改めて思いました。

採った皮はその後、

① 2週間程:重しを載せてアラノシ⇒②丸1日:天日干し⇒③1ヶ月程:さらにアラノシ

という乾燥工程を経て屋根材として使うことを文献で調査、試しにそれに習って乾燥させています。
現在は③の段階にきました。

この写真は6/24天日干し直後の様子、剥いだ時に丸まっていたのがこの工程で無事平らになりました。
なんとか、出来なくはなさそうな光が見えて来た・・・

というわけで本格的な奮闘の開始です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

昨日(7/12)にはオニヴァの齋藤さんのアイディアで、皮を剥ぐための道具を作ってみました。

道具から作ってみようという考えがさすがです。
そして、みな黙々と、思い思いに素材に向き合う心地よい時間が流れました。

次回の奮闘記はこの日のことかな?

杉皮を葺けるようになるまでいろいろな実験的作業をしていくと思いますが、ご関心のある方いらっしゃいましたら、ぜひ仲間になっていただけたら嬉しく思います。
また、杉皮採りの知恵をお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!
大埜地集合住宅関係者やこれから記事に登場するメンバーに気軽にお声掛けいただければと思います。

sugikawa

sugikawa

杉皮に関心のある方、一緒にやりましょー!!

sugikawaの他の記事をみる

コメント一覧

  • 良い記事であります。 今時、「杉皮」で屋根・・・興味深いです。 見出し画面の 杉皮剥き は北山くんちの山ですか。

    2020年7月17日 22:35 | ニコライ

  • ニコライさん、ありがとうございます。 そうなんです!見出しの写真は北山さんちのお山です。 ごぞごぞしていたらお父様も様子を見に来てくださいました。

    2020年7月22日 22:28 | 吉田

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * 欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください