おいでよっ!神山 ~佐藤金物店でお買い物編~

住まい2020年9月28日

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投稿者:移住支援センター

みなさん、お久しぶりです。「おいでよっ!神山」のコーナーです。

 今回も、神山移住5年目、古民家ゲストハウスmoja houseオーナーのもじゃがお届けします。さてさて、世界的にコロナウイルスの影響で、これまであたりまえにできていたことが出来なくなってしまった今年。皆さまは如何お過ごしでしょうか?

 私は、外出が出来ない分、田んぼや畑をお手入れする時間が十分に確保でき、今年から栽培を始めた私のふるさとの味、落花生もすくすくと成長し、4年目になる素人米のお米も、今年は豊作の予感がしております…!!

  moja houseにご宿泊のお客様のなかにも、今年の夏は「移住先を探して」その候補地の一つとして神山に訪問される方が増えているように感じています。コロナの影響で自分の暮らしを見つめなおし、地方移住を検討している方が増えているのかもしれませんね。

 そんななか、今回はお買い物編として、佐藤金物店さんにお邪魔してきました!

 神山町役場近く、寄井商店街に位置する佐藤金物店さんは、建築金物や家庭金物、LPガスを取り扱っているお店です。が、それだけではないのです!かくいう私もありとあらゆる暮らしのシーンでお世話になっております。神山に移住してきたら、まず、こちらにご挨拶にいっておくと安心、と言っても過言ではありません。

1.まちの「なんでも屋さん」

 まず、佐藤金物店さんの店舗でどのような品物が扱われているか、というと、こんな感じです!

 入口に入ってすぐ、神山の夏の必需品、BBQ用の網が目に入りました!!流石、神山の皆さんの生活に密着したお店!余談ですが、神山で暮らし始めてから、BBQをする頻度がこれまでの10倍以上になりました(個人差があります)。そのくらい、夏といえばお庭で家族や友人たちとBBQをする機会が増えます。私がある意味カルチャーショックだったのは、河原でのBBQのときに、河原にある石を組んでBBQの焼き場を作ってしまうのです。神山の方々のアウトドア力の高さに脱帽しました。鮎喰川の石があれば、コンロいらず。網と炭さえあればBBQができちゃうのです。

 さて、お店の奥を覗いてみましょうか。

 こちらもまた、神山の生活の必需品ですね。自然の中で暮らすということは、ムカデやスズメバチや様々な虫たちとの闘いの日々です。私も、ネズミ捕り餅をこちらで購入させていただいたことがあります。結局、設置するのが怖くなってまだ使っていませんが。身近にこういう品を取り扱ってくれるお店があって、急に必要になった時も、安心です。

 また、神山といえば…!な商品が目に入りました。

 こちら。神山は、言わずと知れた梅の産地なのです。また、季節ごとに、レモンや八朔、すもも、カリン、またたび等、果実酒などにするのに最適な旬のものが手に入りやすいです!これぞ田舎暮らしの醍醐味。私も、季節がやってくると梅酒や梅シロップなどを漬け込みまくっております。そんな時に必要な瓶も、佐藤金物店さんでお取り扱いしております。


(moja houseの漬け瓶シリーズ)

 その他にも、大工さんをはじめプロの方々御用達の建築金物や、農業で必要なハサミなどの各種金物も並んでおります。

 

   
 もちろん、プロ仕様の物ですが、DIYをかじっているビギナーさんにも必要なグッズであるといえます。DIYとかをやって夢中になっているときって、なにか足りない道具などが出てきても、途中で中断して市内までわざわざ買い出しに山を下りるのってちょっと面倒ではないですか?そんなときも、安心してください、佐藤金物店さんがあります!!moja houseの看板の仕上げに使うニススプレーもこちらで購入させていただきました。

 さらに、「なんでも屋さん」と言われるのには訳があります。

 「山水が冬の気温低下で凍結して破裂しまった!」というとき。「家の扉の鍵が、閉まらなくなった!」というとき。「洗濯機から謎に水が漏れている!」というときまで。佐藤金物店さんに電話一本で頼もしい若い衆が駆けつけてくれます!!

(駆けつけてくれる頼れる若い衆のおふたり。)

 私も、大変、お世話になっております。移住して来たら、誰に相談したらよいのかわからない、という不安があると思いますが、大丈夫、安心してください。突然のお家のトラブルにも、駆けつけてくれる佐藤金物店さんに相談してみてください。

2.佐藤金物店創立エピソード

 いまではすっかり町の「何でも屋さん」としておなじみの佐藤金物店。このお店の前身は、店主の佐藤英雄さんの、お父さんがされていた佐藤鍼灸診療所とのこと。え?鍼灸診療所??と思った方もいらっしゃるかと思います。そうなのです、はじめは、ここは鍼灸治療をしてくれる診療所だったのです。診察に来る方々の待合室の横で、お母さんが鎌を置きだした事がきっかけだったとか。診察ついでに鎌を購入する方たちが増えたことで、患者さんたちの間で、「佐藤へ行ったらよう切れる鎌があるらしいでよ」といううわさが広がり、話題になったのだとか。徐々に家庭金物を中心にスタートしました。

 英雄さんは、お母さんとよく一緒に市内までバスで行って金物の買い出しに行っていたそうです。川又タクシーの先代が市内からの帰りに金物を積んで帰ってきてくれたりもしていたそうです。町の中で、協力し合って暮らしている様子がうかがえますね。

 英雄さんが15歳くらいのときに、寄井の周辺で大規模な土木工事が行われ、工事で必要なものや、大工さんが使う釘や専門的な道具用品を建築金物を取り扱うようになったのだとか。現在のように、建築金物を豊富に取り扱うようになったのにはこういった背景があったのですね。また、家の建前(家屋建築で、主要な柱や梁、棟木などを組み上げること)の日には、大工さんが店先でお酒を飲んでいたらしいですよ。おとなりには、食料品店のやすおかさんがあるので、そこでおつまみとしてちっか(ちくわ)を買って食べていたなあ、と思い出を語ってくださいました。鍼灸診療所から、金物店へ。昔からその変遷の中でも、町の人たちの頼れるお店であり、安心できるたまり場だったんじゃないかなあと想像できます。

3.困ったことがあったら、佐藤金物店へ!

 あっちこっちに頼られて引っ張りだこな佐藤金物店さんですが、お休みはないんじゃないか、と心配してしまうほど。聞いてみると、お盆は一応休みにしていたけれど、トイレが詰まったとか、鍵が壊れたとか、緊急事態があった時は駆けつけなくてはいけないので、実質今年も休みだったのは1日だけだったとか。その1日も、急に電話がかかってきて結局休めなかった…と語る英雄さん。でも、ここ最近毎日お店を閉めてからウォーキングをしているそうで、身体はいたって健康とのこと。何よりです! 

 営業は基本的に朝7時から夜の18時まで営業しています。15年前くらいまでは、寄井の商店街も夜遅くまで明々としていたようで、当時は夜の10時まで営業していたそうです。まさしく、地元密着型コンビニエンスストアや…。英雄さんは、グリーンバレーの理事も務め、神山の町おこしにずっと携わっていらっしゃいました。当時国際交流の一環で受け入れていたウィーンの音楽団の皆さんに、その働きっぷりに”Wow, it’s crazy!!”と言われたと楽しそうに語っていらっしゃいました。こんな山間のまちの金物店が、そんな長時間営業をしていることが、ウィーンの方々にはにわかに信じがたかったようです。

 まちの何でも屋さんからはじまり、神山の町づくりの土台を支えてきた、パワフルな佐藤さんが営む「佐藤金物店」、神山で暮らし始めるときに、心強い味方になってくれますよ。

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徳島県名西郡神山町神領字北49
TEL : 088-676-0071

佐藤金物店
営業時間 : 午前7時~午後6時

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おまけ写真集でした。

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移住支援センター

物件紹介から交渉、契約、地域への順応支援にいたるトータルサービスを提供。 「こんなところに住みたい」という移住希望者の要望と、「こんな人に来てほしい」という所有者や地域住民の仲介役を果たします。 「これがダメなら、あれはどう?」というような不動産屋さん的な対応はしません。 最適で、最善の組み合わせを実現するため、一件一件に時間をかけます。 家探しには忍耐が必要です。その忍耐力をお持ちかどうかも、マッチングの大きな要素となります。

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コメント一覧

  • 「こうた」くん 写真2枚とも ヨソ 向いてます(笑)

    2020年9月29日 09:46 | ニコライ

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