杉皮奮闘記Vol.16 杉皮葺きワークショップ

住まい2020年12月15日

sugikawa

投稿者:sugikawa

神山町役場杉皮担当北山です。
12月12日に大工さんの協力により夏に集めた杉皮を葺くワークショップを開催しました!集めた杉皮は約400枚。大工さんも初めての工事です。手探りでコモンハウス側半面に杉皮が葺かれ、次は杉皮調達に参加いただいた方々と一緒に住戸側の半面の一部を葺きました。

まずは改めて杉という材料、今回の施工方法などを説明。


自分達が葺く前にまずは大工さんが仕上げた半面を見学。

軒に短く切った杉皮を裏返しで置き、そこに下地となる杉皮を写真では右側から端を揃えて並べていきます。次の杉皮を置く時は約10cm先に置いた杉皮に重ねていきます。断面をよく見ると複数枚が重なっているのが分かります。手順が分かると理解しやすいと思います。

重なった部分は隙間が出来てしまうので事前にカットした細い杉皮を隙間を埋めるように入れていきます。隙間を無くすことで後で釘を打って固定する時にしっかりと止められるように、杉皮が割れないようにしています。

食い入るように見て、撮影する熱心な参加者たち。

大工さんにより軒先には裏返しの杉皮が置かれた状態です。そこに表向きに下地となる杉皮をピッタリと置きタッカーと釘で固定していきます。参加者が順番に作業を進め手前の一列を葺いていきました。


棟梁の坂東さんとお手伝いいただいてる丸田さんに指導を受けながら杉皮が葺かれていきます。タッカーなどの職人道具も使わせていただき貴重な体験です。


1列葺いたら今回は特別に竹押さえの作業も体験させていただきました。本来はもう1層化粧材を葺いてから竹で押さえます。化粧材は大工さんが集めた杉皮から見た目のキレイなものを選り分けてくれた杉皮です。
せっかく葺いた杉皮ですが一晩経てば夜露などで湿って反りかえってしまいます。竹で押さえることで反りを抑えるとともに化粧としての役割も果たします。
竹は下穴を開けてビスで止めていきます。大工さんが持っているのはDIYなどでもお馴染みのインパクトドライバーです。
竹押さえは太い竹を半分に割って押さえる方法もありますが、今回は細い竹で割らずに押さえました。

しかし、せっかく自然の材料で化粧をしているのにビスを使うと見た目が美しくありません。そこで登場するのがシュロ縄です。田舎のお家の周りで時々みかけるシュロの木をご存じですか?ホームセンターなどでもシュロ縄は販売されていて、造園業界では一般的に見かけます。
今回は男結びという結び方を勉強しました。比較的簡単に習得できほどけにくい結び方です。

ビニールひもで練習してシュロ縄で実践。シュロ縄を少し湿らせてから結びます。しかし最後にグッと結ぶ工程がビニールひものようにスムーズにいかない・・・簡単に出来る時もあるけどキツイときは引っ張っても全然締まりませんでした。

上手くいった男結び。キレイに結べました!
ワークショップの作業はここまでですが、大工さんの工夫を紹介します。

屋根よりも竹が短く1本では端まで届きませんでした。そこで2本を上手く繋いでいますがどうやって繋がっているのでしょうか?

正解は中に細い竹が入っているでした!色合いは違うけどこうやって自然に接続するみたいです。僕なら太い竹を差し込んでロケット鉛筆(懐かしい)みたいにしていただろうな。

現在、杉皮で屋根を葺くという現代では珍しい工事が進行中です。隣接するコモンハウスでは杉皮について我々が調べたり取り組んできた作業などをまとめた杉皮だよりを置いている他、杉皮写真を展示しています。

当日はふるさとふれあいテレビの撮影も行われました。動画で登場するのは2月なのでもう少しお待ちください!

最後は集合写真を撮って終わり!これからの杉皮活動の心強い仲間が増えたかな?

sugikawa

sugikawa

杉皮に関心のある方、一緒にやりましょー!!

sugikawaの他の記事をみる

コメント一覧

  • 現在、コメントはございません。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * 欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください