3/21 コーヒーとほんのひろばセットリスト

なんでも2021年4月3日

投稿者:豆ちよ

(コーヒー豆の自家焙煎)

3月のコーヒーとほんのひろば、しっとり春の雨に包まれて穏やかに無事開催できました。コロナ感染拡大防止対策へのご理解ご協力、ありがとうございました。

「コーヒーとほんのひろば」は当初から2021年3月までやってみよう!で始まりました。
「本を読む人」のための場所。そこでコーヒーを淹れられることは、とても有意義な1日でした。静かに過ごせる椅子と時間を見つけていただけたかな、、いつもそればかり気にしていました。
改善センターでの開催はひとまず一区切りになるので、今回はこの1日がどんな風に始まったか、かずちゃんのレポートから始めたいと思います。
そこからの、セットリストをどうぞ。

~コーヒーとほんのひろばの1日、の、前書き~

前日たくさん降った雨がやんで、しっとりと湿度の高い朝です。

朝8:30。

改善センターが開く時間に運営メンバーが集合して1日が始まります。豆ちよさんは搬入口からコーヒーを淹れるための一式を、ふるほんのいちばは2階の書庫から売り物の本をおろして来ます。魚屋文具店も、荷物を持ってやってきます。それぞれの開店準備が始まります。

さだちゃんは、野菜の花が美しかったと言ってそれを分けていただきに近所のお宅へ。それは茎の赤い紅菜苔という野菜の花でした。椿と桜もどこからか切らせてもらい、春の花を生ける準備が始まります。

広野への引っ越し準備に追われてすっかり失念していたほんのひろばの掃除。思い出した市脇が前日になんとかこたつをどかし、掃除機をかけました。朝は机や椅子や本棚を拭き掃除。バケツの熱いお湯が気持ちいいんですよね。終わったらロビーの椅子と机も拭きます。その間にお振る舞いのお茶を煮出しました。この日は枇杷の葉と白茶のブレンド。しばらくの間、調理室で茶沸かし用のやかんがしゅんしゅんと音をたてます。

豆ちよさんはカウンターの中にコーヒーのお店を作っていきます。普段は誰も立ち入らないカウンターがにわかに息を吹き返します。あたりにいい香りがただよい始めたのをみんなが鼻で感じながらそれぞれの準備を進めます。

人数が集まったところで、ロビーの机を動かしました。大きな木の机は雰囲気抜群の代わりにとても重いので、大人4人がかりで運びます。この大机には魚屋文具店の品物が並んで皆さんをお迎えします。

白い大机の横、下駄箱の裏にはオディの大事な紙コレクションから、今回は「mt」シリーズです。カラフルなマスキングテープでおなじみのカモイさんのダイレクトメールや紙袋など、レアなアイテムが並びました。これを当日貼ると開店準備に影響がでるので、事前に貼りにきてくれます。かれこれ4度目になりますが、ネタが尽きる気配の全くないオディの紙コレクション。すごいです!

大きな机の次は、ロビーにある空港の待合室のような3連の黒椅子を2人ひと組で動かします。今日はどうしようかなと、頭を使うひとときです。一人でじっと本を読む人がよく過ごされる場所なので、この空間のことはちょっと大事に思っています。

そして、忘れちゃいけない非常口前の本部席。これも毎回倉庫から持ってきて白布をかけます。電源がないので延長コードで遠くから引っ張ってきたら完成。リルタイムでSNS配信をしたり、その日必要な印刷物を作ったり、ゲリラ通信編集委員会のタイミングを計ったり、お問い合わせに答えたり、本の貸し出しと返却手続きをしています。

ひとまず今年度だけ、3月まで毎月やってみようということで始まったコーヒーとほんのひろば。こんなに楽しくやり続けられるなんて夢にも思いませんでした。ゲリラ通信も必ず毎月出すと決めて開始し、ちゃんと続いて3月を迎えられました。その記念として全号をエレベーターホールに展示しました。

ロビーの白い大机の上には、いつもは蔵書の漫画が棚ごと運ばれてきます。大きな窓の近くの特等席です。今回はこの机で地域学ゼミナールを行ったので漫画は急遽別の机に移動されました。こんな風に臨機応変なところが、コーヒーとほんのひろばの良いところなんです。

9:30。地域学ゼミナールが始まりました。久しぶりの開催でしたね。皆さんが嬉々として机に向かう光景に思わず目を細めます。地域学の事務局で進行役の駒ちゃんの声と、参加の皆さんの声を遠くに聴きながら、残りのメンバーは10時のオープン目指してラストスパートです。

孝ちゃんが合間を見て3月のプレイリストをシェアしてくれました。今月のセレクターはHiroki Chiyodaさん。さっそく再生したら本棚のすみっこのスピーカーから、……?これは…波の音だ!

カウンターの中ではお湯が沸いて、おもてにはおいしそうなおやつが並んで、開店準備OKです。気がつくとあちこちに素敵な生け花が置かれていました。花の色が入ると、同じ風景でも様相がまったく変わります。

気がつけば10:00を過ぎて、本日もコーヒーとほんのひろばオープンです。

<今月のメニュー>
・深煎りブレンド
窓の外はまだ肌寒い春の日にじっくりと腰を据えてページをめくる時間をイメージしてほろ苦さと甘さのブレンドです。(東ティモール、コロンビアサンタイザベル、ブラジル)

・浅煎りブレンド
目を覚ましたいとき、軽やかに本の中を旅したい時におすすめのブレンドです。
(ケニヤ、タンザニア、エチオピア)

・カスカラチェリーティー
ラオス北部の豊かな森で育ったコーヒーの、真っ赤な果実(コーヒーチェリー)を丁寧に乾燥させたお茶です。 杏のようなフルーティーな味わいのカスカラ茶は、はちみつやミルクとの相性抜群。果実のような甘みが楽しめます。

エリザベスの焼菓子
・チョコレートランチボックスバー
マシュマロとビスケットが砕いてチョコと出会って。ほのかに感じる塩味がアクセント

よもぎ団子
神山のお母さんたちが作っているよもぎたっぷりのお団子。コーヒーにも合うんです。

<ふるまい茶>
・琵琶茶&白茶
乾燥させた枇杷の葉を煮出し、火を止めてから自家製白茶を入れたブレンド茶でした。良い風味が出ていましたね。

(かずちゃん)

<今月の差別と人権を考える選書>

引き続き、女性が自分たちを語り説明する言葉を得るための選書でした。

興味や関心のある人に届くよう、今後も繰り返し選書を続けます。

『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳

『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』イ・ミンギョン著、すんみ・小山内園子訳

『存在しない女たち: 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』キャロライン・クリアド=ペレス著、神崎朗子訳

(かずちゃん)

<ゲリラ通信>
目標にしていた2021年3月まで発行を続けることができた記念として、これまでのバックナンバーを全て張り出しました。原稿を書いてくださった全ての皆様に厚く御礼申し上げます。書き手が誰か分からなくても、視覚から、そして読むことで人の存在がにわかに立ち上ります。作っていて、毎回大変さよりも面白さのほうが際立つフリーペーパー。4月以降の編集委員会は広野小旧校舎で行います。毎月最終日が編集委員会の日です。興味のある方、原稿を書きたい方、当日来ていただいてもいいですし、直接連絡をいただいても大丈夫です。いつだって大歓迎です!
 

<具材部>
先月に引き続きお花見シーズンの遊山箱を飾ったり、中に詰めるものを作りました。
定子さんのアイデアで緩衝材に入ってくる繭玉みたいな発泡スチロールが太巻き寿司に!
小学生は習ったばかりのフェルトの薔薇を作ってくれて、お弁当の中も華やかになりました。

<3月のお花>


自宅の桜、前野さんちの菜の花、ピラカンサ白、ゆきやなぎ、ミニスイセン 

(さだちゃん)

 

<大事な紙featuring オディ>
舞台チラシコレクション

<今月のプレイリスト>
読書に合う感じと春の海をイメージしての選曲BYちよさん
https://open.spotify.com/user/surfacesafari/playlist/0i8IUJ4A9t2P4TS16rfSQM?si=JV_i_Y-KR9GhRnayVDOe9w

<朗読、カウンターの中から>
『行方不明の時間』茨木のり子
誰でもない自分になれる時間は本当に必要で、小さな町に住んでいると常に「どこのだれ」「なにかをしている私」が問われる場面が多いような気がします。
特に子供は、山の中に住んでいる子たちは、歩いて遊びに行けるところもないし、友達も近くに住んでいないので、常に「親の子供」「学校の生徒」であることにさせられます。
だからほんのひろばが改善センターで開かれたとき、とても救われたような気がしました。
この場所が大好きで、このカウンターを見たときに、パッとひらめきました。コーヒーを淹れたい、と。それと、図書館のない町でいかに自分がほんのひろばの存在意義を感じているのかラブレターのようなものをメンバーに送ったところ、快く受け入れてもらったこと感謝でいっぱいです。
行方不明の、空白の時間と場所が心を育てる、耕す力を持っていると思います。

<魚屋文具店>
オディならではのセレクト文具、こまごまとした「これあったらいいな!」が見つかります。

<古本のいちば>
本棚で眠っている本を必要としている人がいるかもしれません。
古本、随時募集中。
詳細はオディ・こまちゃんにご連絡ください。
 

<地域学ゼミナールの募集>

身の回りのあれこれを参加者でわいわい話す勉強会です。
第8回になる今回は「まちの広報誌」をテーマにしました。昭和46年、昭和48年に発行された「広報かみやま」を読み、読んだ感想を話しました。

感想:1年ぶりの開催にもかかわらず、「開催を楽しみにしていた」と集まってくれたことに感激でした!また、古い広報誌には今とは違った雰囲気、当時の町内の空気が漂っていて読み応え抜群。広報誌には「これからのまちがどうなるか」といった町民の期待や自治性を感じました。

(こまちゃん)

今回もそれぞれが自分の椅子を見つけて、思い思いの過ごし方をされていました。本来の目的に近づけたかな、という感触を最終日に得られて嬉しかったです。
ご協力いただいた皆様、お越しいただいた皆様、気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。

私たちはこの1日を「イベント」とは捉えてなくて、なんて言うのかな、、こういう時間を過ごす場所、そこにコーヒーがあるといいね、っていう感じで、これからも来た人が自分の過ごし方で過ごせる場所を引き続き整えていきます。
 

豆ちよ (コーヒー豆の自家焙煎)

2011年手回しロースターで焙煎を開始、「寄井の店と家」の1Fに焙煎所と販売の店を2018年オープンしました。 家族4人と猫2匹、広野の山の中に住んでいます。 日々の暮らしに寄り添うコーヒーをお届けします。 コーヒー飲んで今日もGOOD DAY!

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