「まちの風景づくり一緒に考えませんか?」開催報告_Ep.4
住まい2023年1月5日
皆さま、こんにちは。神山の冬は寒いよ~と色んな方から聞いていましたが、本当に寒いですね。
さて、だいぶ更新が遅れてしまいましたが、まちの風景づくり一緒に考えませんか?第3回の開催レポートを書いていきます。
第3回のゲストには名古屋大学の宮脇勝先生をお呼びしました。テーマは「ヨーロッパの農村風景はなぜきれい?」です。
ヨーロッパの写真や実際に足を運んでみてヨーロッパの風景がきれいだなと感じた方は多いのではないでしょうか?第2回は神山に焦点を当てた勉強会だったので、今回はヨーロッパやイタリアの景観計画に造詣の深い宮脇先生をお呼びしました。今回は下記の2点についてお伝えしようと思います。
1,ヨーロッパの農村風景はなぜきれいなの?
2,地域らしさを伝えるためのコミュニティマップ
それでは本編に入っていきましょう。
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1,ヨーロッパの農村風景はなぜきれい?
ヨーロッパは農業の基盤がしっかりしている(EUや国からの農業景観への支援も手厚い)ため、農業従事者の高齢化が進んでいても農地が農地として長年維持されてきています。
また、ヨーロッパの人々は日常の生活をきれいにしたいという思いがベースとしてあり、風景は地域のアイデンティティであり、誇りであると考えられています。また、風景が共有の財産だと考え、個人不動産であっても地域のために守りたい、という意識が強いそうです。
欧州ランドスケープ条約には、良好な景観の中で生活をすることは当たり前に認められる権利であり、景観をきれいに保つことは義務であると書かれています。
欧州ランドスケープ条約
前文:
景観は、個人の健康及び社会福祉の鍵となる要素であり、景観の保護、マネジメント、景観計画は、すべての人々の権利と義務を伴う。
第1条 景観の定義:
「景観」とは、人々に知覚されるエリアであり、その特徴は、自然の作用、人間の作用、あるいは自然と人間の相互作用による結果の現れである。
ヨーロッパにはこういう条約があること、そのことに驚きましたし、日本人の方が風景に対して個人(自由)主義的な考えが根強くあるということを学びました。
2,地域らしさを伝えるためのコミュニティマップ
イタリアでは、その地域で何を大事にしたらいいかを住民と共有するため、地域らしさを伝えるためにコミュニティマップというものが作成されています。
地域ごとにレイアウトは異なり、マップには地域の食(伝統食等)や建物といったその土地の特徴的なものが浮き彫りになるような絵が描かれています。
「自由に表現する」「見せたい角度から書く」これらが重要なポイントだそうです。
どれも見ていて楽しくなりますね。
日本でも愛知県豊橋市でコミュニティマップが作成されています。地元の画家さんに協力をお願いし作成されています。
神山町でこのようなマップを作ったらどういうものが出来上がるのでしょうか?考えるだけで楽しくなってきますね!
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ということで、今回の開催報告は以上になります。
この他にも宮脇先生からは多くのことを教えて頂きましたが、書くと文章ばかりになってしまいますので、今回は割愛します。「地域で何を大切にしたいのか、何が必要なのか」を考えれば、やることは見えてくるということをこの勉強会を通じて教えて頂きました。
町民の皆さまは勉強会のアーカイブを残してあります。見たい方は小池までお問い合わせください。
小池 裕子 (神山つなぐ公社)
こいけひろこ/ 神奈川県横浜市出身。2022年5月から神山つなぐ公社で「すまいづくり」を担当しています。好きなご飯は白米です。毎日美味しいと思ってます。
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コメント一覧
なるほど。マップも良いですね!
2023年1月7日 10:33 | ニコライ