4/22(土) 春の選択除草 報告レポート

住まい2023年4月26日

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投稿者:高田 友美

新緑が一気に芽生えてきた4月下旬、
ランドスケープデザイナーの田瀬さんをお招きして、
みんなで選択除草を行いました。

 

今回は、大埜地住宅に最近入居された方や神山塾15期の方、
よくコモンに遊びに来てくれる方も参加してくれて、
出入りもありつつ、だいたい10名の皆さんと。

まずは、いま敷地内にどんな草が生えているのか、
観察するところからスタートします。

田瀬さんの足元を見てみると、
「クズ」「ヨモギ」「セイタカアワダチソウ」

黄色い付箋に名前が書かれている草は在来種、
青い付箋は外来種。

他にも、目に入ったのは、在来のタンポポ、ヒメジョオン(外来)、オオマツヨイグサ(外来)、カラスノエンドウ(在来)、などなど。

在来のタンポポ(見分けるポイントは、花の下の緑色の部分「外総苞片」が反り返っていないところ)

選択除草では、繁殖力の高い外来種を中心に選んで根っこから抜き、
在来種も茂りすぎてしまいそうだったら、鎌でざっくり刈る、
と選択しながら草とりを進めていきます。

そうすると、繁殖力の高い外来種の勢いが少しずつ減って
草とりが楽になり、もともと地域に生えていた草が
ふんわりと生えていく。景観も整っていくし、
その草を好きな虫や鳥も生息しやすくなって、
生物多様性も保たれる、という良さがあるのです。

 

さて、植物観察していたと思ったら、いつの間にか選択除草が始まっていきます。
1つ目のターゲットは「ヒメジョオン」。

このタイプの草は、冬の間も地面近くに葉っぱを残していて、
春になって暖かくなると、ぐぐっと茎を伸ばして、花を咲かせます。
まだ周りに草が少ない時期だと見つけやすいので、
早めに選択除草してしまうのがオススメ。

下の写真の中にも、10本くらいヒメジョオンが生えているの、わかりますか?

「これを丁寧に根っこから抜くのが大事」と田瀬さん。
上だけブチっと切ってしまうと、またそこから分岐して生えて
根っこももっと頑丈になり、余計に茂ってしまいます。

立派な根っこ!

みんなで探しながら、ヒメジョオンを抜き尽くします!

 

ヒメジョオンが見つからなくなってきたところで、
次に気になったのが、「カラスノエンドウ」

芝生の広場のあちこちにも、生垣の間にも、

もしゃもしゃと伸びてきています。

カラスノエンドウは在来種ですが、茂りすぎると
芝生や生垣の木に光や栄養、水が届かなくなってしまうので、
種が弾け飛ぶ前に、できれば除草したい。

でも、もう緑の鞘が黒く実り始めているものも!

青雲ひろばのあちこちに散らばって、熱心に草取りする皆さん。
子どもたちも手伝ってくれています♪

 

基本的に、選択除草した草は、大埜地の集合住宅では、
「バイオネスト」と呼ばれる堆肥化の山に投入して刻んで堆肥にしますが、
今日は、カラスノエンドウが生えていた近くの木の
保水 兼 緑肥として、ぐるっとドーナツ型に置きました。

木の周りの芝生が茂りすぎて根が詰まっていたので、
幹の周辺の芝の根を切って取り除いてから、
カラスノエンドウを置いていきます。

 

最後に入居者エリアの枇杷の木のあたりに移動して、
ここまでの復習も兼ねて、選択除草を実践。

まずは外来種の草を見つけて、根っこから抜いて、

抜き終わったら、ヨモギなどの在来種の草を
鎌でザクザクっと刈り取ります。

今回は除草後のすっきりした風景を撮り忘れてしまいましたが、
バイオネストに全ての草を投入し終えたら、みんなで記念撮影!

 

初めて参加した方に感想を聞いてみたところ、
「まだまだ見分けられる草は少ないけど、とっても楽しかった!」とのこと。
ぜひまたご参加ください〜。

ちなみに、今回はとある雑誌の取材の方もいらっしゃいました。
どんな記事が掲載されるのか、とっても楽しみです♪

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高田 友美

静岡県浜松市出身。神戸→東京→スウェーデン→滋賀を経て、神山に移り住みました。神山つなぐ公社では「コミュニティ・アニメーター」として、主に大埜地の集合住宅とすみはじめ住宅から始まるコミュニティ育成を担当。休みの日はノラ上手に励んでいます。

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