ワーキング・ハネムーン（造語）から帰ってきましたー！

コロナ禍に結婚した我々。ちょっと（？）長めの7ヶ月間、農場などで働きながら世界14ヵ国を巡る旅に出てきました。

今日は帰国後の様子を少し。

まだまだ寒い2月。自宅に帰りついた我々を待っていたのは、水道管の破損。
昨今の寒波にやられたようで、割れた水道管から勢いよく溢れ出す水。
翌月届いた、見たことのない額の水道使用料。
役場の減免制度で半額くらいにしてもらえたけど、それでも大きな出費。水ももったいなさすぎる。とほほ。

畑はしっかり荒れていたけど、まぁ想定の範囲。

サンルームに入り込んだツタ。これはこれでいい感じ。

2月に戻ってきて、行く先々で「おかえりー！」と声をかけてもらったのですが、二言目に「報告会はいつー？」「報告会しないの？」と言われることも多々。恐るべし、このまちの報告会文化よ。

帰国早々に参加した、あゆハウスの高校生たちの海士町訪問報告会がレベル高くて、「こんなしっかりした報告会、私たちにはできないぞ…！」とひよってしまったせいでずいぶんと時間が経ってしまったのだけど。

視察じゃないしなー…何を伝えられるかなー…と尻込みしつつも、「話聞きたい」と関心を持ってもらえることは純粋にうれしかったし、我々の旅は間違いなく神山の縁のおかげででぐんと広がったのでそれはどこかで伝えられるといいなと思ったのでした。

ようやく重い腰が上がり、帰国から2ヶ月経って報告会を開催しました。その日の様子はニコライさんが早速日記に書いてくれています。（ありがとうございます！）

お店を開放してくれた岩丸さん、準備を進めてくれた秋山さん、ピンチヒッターにも関わらず安定の司会力を発揮してくれた小池さん、サポートしてくれたヒカルくん、松重さん、松田さん、ひーとん。そして日曜の夜（しかも町長選挙当日）にも関わらず集まってくれたみなさん。ありがとうございましたー！！！

開場前に運営メンバーでお土産のレモンチーノで乾杯。

急遽、「持ち寄りの品を紹介しましょう」とマイクを回しまくる小池さんの司会力がすごかった。

7ヶ月の旅ともなると情報量が多すぎて、どこに焦点を当てて話すか悩ましく。ワーキング・ハネムーン報告会と銘打っちゃったので特に農場に滞在した経験を中心にお話しました。（各国の滞在記はnoteにつらつら書いています）

赤い印は滞在した農場、青い印は壁塗りDIYなど農場以外に働いた場所。

ここでは神山つながりで出会えた人たちをご報告。

ニューヨークではシェフ・イン・レジデンスで来町していたデイブに再会。彼の働く農場で1週間働かせてもらったり、次の農場を紹介してもらったり、めちゃくちゃお世話になりました。

イギリスではなかなか滞在先が見つからず、同じくシェフ・イン・レジデンスで出会ったカティアに助けてもらいました。

オランダはアーティスト・イン・レジデンスでお馴染みのヤマちゃん、カミヤマビールの設計を担った建築士イヴォとモルガンとベイビーのアマちゃん、国際交流プロジェクトをサポートしてくれたヤスミナとスザンヌに会えました。層の厚さが半端ない。

フランスはオニヴァの浩代さんにつないでもらって徳島出身のみわさんの元へ。自然素材の藍染めは環境意識の高いフランスでも注目されているのだとか。

イタリアは神山によく遊びに来る、石積み女子マルゲリータの暮らすまちに滞在。現地の高校で神山町の話をする一大イベント（私的に）もありました。

ローマに足を伸ばし、多木さんとフィオさんのもとへ。数年前にコンプレックスで開かれたトークイベントで見かけた方もいるはず。

神山に暮らしていると、世界中に友達ができました。なんということでしょう。
長きにわたって培われてきた、このまちの豊かで開かれた関係性を実感する旅でもありました。

ありがたい気持ちと、私たちもペイ・フォワードしていきたいね、という気持ちと。

ちなみに帰国した1週間後に早速、スザンヌの知り合いづたいでオランダの建築士が来町。コミュニティ・アーキテクチャーの肩書きを持つ彼女は鮎喰川コモンに興味津々でした。

帰国してからは畑と庭の開拓に精を出してます。石積みの修復も。養鶏もしたいなとか竹炭つくりたいなとか色々あるんですが、ちょっとずつ。

世界を巡ったわりにやってること変わらんね、と言われそうですが、小さな島国で自然の恵みを大切につないできたこの国の在り方にもうちょっとしっかり向き合いたいと思ったのでした。ちゃんちゃん。