【慶應義塾大学SFC石川初研究室】「神山再景展」開催のお知らせ

なんでも2024年3月10日

アバター画像

投稿者:keiosfc

こんにちは。
今回の日記帳では、3月16、17日の「神山再景展」でお見せするものを制作した過程を紹介します。

7、8月の調査でのインタビューやフィールドワークの成果を持ち帰り、9月からは研究室で集まって分析と考察を続けてきました。

インタビューはまず、文字起こしから作業を開始しました。計16名の方々にお話を伺うことができ、一人平均1時間半ほどお話させていただいたため、合計で24時間という長さになりました。

この長さの音声ファイルを文字にするため、最初はAIを使った自動文字化を行いました。しかし、AIでは地名や方言、細かい会話のやりとりなどが判別できないため、あらためて手分けをして一人ひとりのインタビューを書き起こしていきました。そのなかで、お話をじっくり味わいながら聞き直すことになりました。

お一人お一人の背景もお話もまったく異なるのですが、同時に皆さんのお話に通じるものや共通することばがありました。また、インタビューを通して神山の景観がそれぞれの個人的な経験によって作られていることも実感しました。

それぞれのお話が大変おもしろく、是非これをみなさんと一緒に味わいたいと思い、最低限の編集を加え、語りそのものを味わうことができるインタビュー冊子を作り、『語られる神山』とタイトルをつけました。

今回は一部の方のインタビューを取り上げる形になりましたが、引き続き語られる神山の景観について作業を続けていきたいと思っております。

また、調査研究活動の成果をまとめた本も作りました。私たち石川初研究室はこれまで、「神山暮らしの風景図鑑(2017年)」「道の神山図鑑(2019年)」「(神山)妄想風景図鑑(2021年)」という3冊の本を制作しました。今年度も、同じ装丁の本として作ることにしました。

「神山暮らしの風景図鑑(2017年)」と「道の神山図鑑(2019年)」は、私たちが神山で見つけたものを掲載した図鑑、「(神山)妄想風景図鑑(2021年)」はコロナ禍で神山を訪れることができなかったメンバーが想像で作った図鑑です。

今回は、私たちが見つけたものを紹介する「図鑑」ではなく、神山の景観を見出す「方法」を紹介したいと考えて、「神山の景観を見つけるヒント」になるガイドブックを作るつもりで編集しました。
研究室で続けてきたフィールドワーク、今年度の調査の成果や分析、そしてインタビューで学んだことなどを合わせ、議論をくり返しながら作りました。
タイトルは『神山再景ガイド』です。



「神山再景展」ではこれらの制作物に加えて、地図や模型などの展示も行います。鮎喰川コモンに足を運んでいただき、神山のみなさまに神山の景観を再発見していただければ幸いです。

下記、具体的な展示情報になります。

——————
「神山再景展」
日時:2024年3月16日(土)・17日(日) 9:00-18:00
会場:鮎喰川コモン
主催:慶應義塾大学SFC石川初研究室 、神山つなぐ公社


——————

展示会でみなさまにお会いできることを楽しみにしております!

コメント一覧

  • 現在、コメントはございません。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * 欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください