すだちの新しい可能性「東京すだち遍路」

農と食文化2020年3月31日

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投稿者:杼谷 学

本記事はイン神山内のほぼ月報という枠組みの中で執筆しました。2019年〜2021年までは神山つなぐ公社が「まちの様々なプロジェクトのいま」を、2022年以降は神山つなぐ公社とグリーンバレーで「神山に関わるみなさんと共有したいまちのできごと」をお伝えしています。

神山の特産品と言えば「すだち」です。旬の時期(8月下旬から9月下旬)に獲れるすだちを輪切りにし、それを絞ったときの〝香り〟と〝酸味〟がたまらなく爽やか。

神山の人、いや徳島の人は何にでも贅沢に搾ります。定番は焼き魚、お刺身、冷や奴、お漬物…。ご飯やお味噌汁にかけたり、焼酎やコーラに搾る人もいます。でもこのすだち、県外に行くと少し高級品として扱われ、和食料理で目にするものの、一般家庭ではほとんど使われていません。

もっとすだちを使ってほしい!と、目黒さんままつりなどのイベントでいくらPRしても、一般家庭には普及しないと気づき、飲食店に売り込むことが必要だと当時の地域おこし協力隊のメンバーら(現NPO法人里山みらい)で話し合い、飛び込み営業に出かけたのが「東京すだち遍路」の始まりです。

様々なジャンルのシェフたちが自由な発想でアレンジした一品を創作してもらい、今では70店舗が参加する大きなイベントに成長しています。地元では思いつかないような美味しそうな料理がインスタを中心に若い世代で情報が拡散されています。さて、2020年度はどのように展開するのでしょうか。今からよだれが出そうです。

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「東京すだち遍路2019」今年も開幕!
*映像:神山すだち|えんがわオフィス(Youtube|23:31)

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杼谷 学

神山町役場で働いています。 住まいは神領大久保で、地域活動や農業、林業をやっています。 町で見かけたら優しくお声がけください。

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