「孫の手プロジェクト」の映像が完成しました
学び2016年10月3日
こんにちは。つなぐ公社の杼谷(とちたに)です。
今年2016年8月に城西高校・神山分校の生徒19名と実施した「孫の手プロジェクト」(関連記事はこちら)の映像が出来上がったので紹介します。
孫の手プロジェクトは、一人暮らしになり、家の周りの草地や庭木の手入れや修繕が難しくなってきた高齢者のお宅に高校生が訪れ、学校で教わった造園の技術を活かして、その困り事を解消したりお手伝いするプロジェクトです。
Film by KAWAGUCHI FILM OFFICE
Supported by Kamiyama TSUNAGU Corporation
今年は最高気温が35℃を超える猛暑日の続く夏でしたが、そのなかで4件のお宅へ訪問し、主に庭木の剪定や畑耕しの作業を手伝いました。映像に出てくる92歳のおばあちゃんも、熱中症を心配し、作業を始める前から「休みながらしてね」と、やさしい言葉をかけてくださいました。休憩中には、よく冷えたあま〜いスイカを出してくださり、亡くなったおじいちゃんのこと、働くことの大変さや幸せな暮らしのことをうれしそうにお話してくれました。
おばあちゃんの方言は、最近では使わない言葉も多いので解説すると
「畑をはって、そぐってほしい」というのは「畑を耕して(掘って)、探ってほしい」ということだそうです。
もう一つ、「せこかったじゃろ」というのは「えらかったじゃろ」ということです。これは徳島では今も使います。
全体をとおして、お年寄りにとって、手の届かない作業をしてもらえたこともさることながら、高校生と話す機会がもてたことが、嬉しそうな笑顔から想像できました。一方で、高校生は、自分たちの技術が身近なお年寄りの役に立てたことで、“やりがいや自信”につながったと話してくれました。
この活動は今後も続けながら、「高校のあたらしいあり方や地域との関係性」を模索していきたいと思います。
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