神山町国際交流プロジェクトが始まります。中高生参加者募集中!

学び2017年4月10日

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投稿者:森山 円香

こんにちは、神山つなぐ公社の森山です。

ちょうど去年の今日は、私が神山に越してきた日。ウグイスの鳴き声で目覚める生活のなんて豊かなこと!と感動したことを覚えています。あっという間の1年で、今では鹿の鳴き声も聞き分けられるようになりました。

 

神山町では、今年から国際交流のプロジェクトを行うことになりました。第1回訪問プログラムは神山つなぐ公社が委託を受けて実施します。

神山町の国際交流プロジェクトは、このように定義されています。

まちの将来世代である子どもたちが、他国の暮らしや働き方に触れ、またその土地に生きる人々と接することを通して、多様な文化や価値観に対する理解を深めるとともに神山や自分を見つめ直す、「世界」と「他者」と「自分」を学ぶプロジェクト。

「まちの将来世代である子どもたち」という言葉の意味には、神山で生まれた子や越してきた子はもちろん、住所は町外であっても、町内にある城西高校神山分校に通っている子も含まれています。
また、プログラムの過程を通して、中高生たちに神山のことやまちの人たち、そして自分自身を再発見していってほしい。そんな願いが込められています。

 

第1回目となる訪問プログラムの訪問先は、オランダ。

 
(アムステルダムの街並み。運河には住居として使われているハウスボートがずらり)

 

なぜ、オランダ?と気になる人も多いのではないでしょうか。

 
オランダは、世界一アーティストが暮らしやすい国と称され、首都アムステルダムは神山町の約1.3倍という小さな都市でありながら国内外から多くのアーティストを受け入れることに成功しています。神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)やベッド&スタジオなどでオランダから神山へ来訪する人も多く、この11月にはファブグルのディレクター、アレックス・シャウプ氏を講師にKMS特別ワークショップ高校生達とキーホルダーを作るワークショップを行いました。

(高校生とのワークショップの様子)
 

また、表面積の26%が海面下にあるオランダは、干拓と治水によってその国土を維持・拡大してきた歴史があり、堤防の維持・管理を通じて市民のコミュニティを形成してきました。「神は地球を造ったが、オランダはオランダ人が造った」という格言があるほどです。

森づくりやアドプト、石積みの修復、棚田の手入れなど、自分たちのまちを自分たちの手で守り続け、約20年間アーティストインレジデンスを行っている神山町と、なんだか似ているところがあると思いませんか?

また、2013年に行われたユニセフの調査で、「子どもの幸福度」が先進国29か国の中で1位を取ったことでも注目されています。「自由と寛容の国」と言われるオランダで、幸せとは何か、自由とは何か、を考えるヒントが得られるかもしれません。

訪問プログラムでは、現地に暮らす中高生達やアーティスト、起業家たちとの交流、ホームステイなどを計画しています。多様な学び方、暮らし方、働き方について、目で見て感じ、考えていってほしいと思っています。


現地とのコーディネートをいただくのは、オランダで約10年暮らし、KAIRに参加したことをきっかけに約1年半前に神山へ移住してきた、あべさやかさん。Kamiyamaメイカースペース(KMS)の代表であり、神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス(KVSOC)で中学生や高校生たちへの特別授業も行っています。

 
(オランダでの子どもたちとワークショップをするあべさやかさん)
 

オランダで培ったつながりを生かして、ユニークで魅力あふれるアーティストや起業家たちと会う機会を模索してくれています。

また、現地でワークショップなど活動を共にする予定の高校生たちも、今回の訪問をとても楽しみにしていて、内容を考えたりロゴを作ったりしてくれています。

 
(制作中のロゴ)
(協力先のNPOスタッフと高校生)

 
一緒にプログラムを作り、オランダとの交流を深めていく中高生たちを募集しています。
ご家族やお知り合いの中高生にプログラムの存在を教えていただけると嬉しいです。

 
応募締め切りは5月8日(月)。詳しくは募集要項をご覧ください。

>>チラシ(pdf)

>>募集要項(pdf)

>>応募用紙(word)

>>応募用紙(pdf)

 

 
■ 募集説明会を開催します
訪問先や選考、訪問までに準備すること、持ち物や保険についてなど、プロジェクトに関する説明会を行います。応募を検討している人も、応募するかわからないけどちょっと気になる人も、保護者の方も、どなたでもお越しください。参加申し込み不要です。

①    4月22日(土)13:30〜14:30 広野公民館2階生活研修室
②    4月28日(金)19:30〜20:30 広野公民館2階生活研修室
③    4月29日(土)13:30〜14:30 改善センター2階生活研修室
④    5月2日(火)19:30〜20:30    改善センター2階生活研修室
 ※ 内容は全回同じです。

 


問い合わせ先
 一般社団法人神山つなぐ公社 国際交流プロジェクト担当(森山・中沢)
 〒771-3311 徳島県名西郡神山町神領字本野間100
 TEL/FAX:050-2024-4700(平日8:30〜17:00)
 E-mail:kiep@tsunagu-local.jp

主催:神山町教育委員会
受託:一般社団法人神山つなぐ公社

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森山 円香

岡山出身。 2016年4月〜2022年5月まで、神山つなぐ公社でひとづくり分野を担当。NPO法人まちの食農教育の理事をしています。 このまちに来て、石を積めるようになりました。(でもまだまだ)

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コメント一覧

  • なんだ、 「中高年」かと思ったら、 「中高生」だった(笑)

    2017年4月12日 02:15 | ニコライ

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