高校生と地域をつなぐ「神山創造学」の映像ができました!

学び2017年12月18日

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投稿者:森山 円香

全校生徒約90名の小さな農業高校、城西高校神山分校。

神山町に唯一の高校であるこの学校で、今年の4月から、学校設定科目「神山創造学」という授業がはじまりました。

近年、造園技術や農業を学ぶ彼ら彼女らは、集合住宅の庭づくりに向けて実生の種を拾いに行ったりフードハブ・プロジェクトとお弁当の開発をしたり、石積みの修復を行ったりと、地域と連携した取り組みに積極的に関わっています。


先日は、造園土木科の1年生たちが2日間かけて崩れかけた石積みを修復しました。

このような実践的な授業を、事前学習や振り返りの時間を含めてカリキュラムに落とし込むことを試みたのが、学校設定科目「神山創造学」です。

先生たちにとっても生徒たちにとっても、初めての授業。豊かな自然、懐の広い地域の人たちにどっしりと受けとめてもらいながら、よちよち歩きで進んでいます。

1年生の1学期の様子、ぜひ映像でご覧ください。


Film by 川口映像事務所
Produced by 神山つなぐ公社 with 徳島県立城西高校神山分校

 

 

ここからは私個人の胸のうちを少し。

映像にしてもらうと、同じ場に居合わせていたにも関わらず、見えていなかった生徒たちの表情がこんなにもあったんだと気付かされます。

授業をする中で、30人の子たちを「見る」ってすごく難しい。

前に立って話している時、グループワークをしている時、どんなことを考えながら聞いてるのかな、何を話してるのかな、わかりづらいところなかったかな等々、私は内心いつもそわそわしています。

そして当然ながら、一人ひとり興味のあることが違うんですよね。自然が大好きな子もいれば、趣味で映像作ってる子もいたり、休みの日はクロスバイクの手入れしてます、なんて子もいたり。そういうのを聞くと、神山の○○さんに会わせたい!あの場所に行ってもらいたい!と思ったりして。そう思うと、このまちは本当に多様性豊かですね。

二度とない高校生活を神山で過ごすことになったあの子たちには、いろんなものや人と出会って、ピンと来たものにはどっぷり浸かって、どんどんと世界を広げていってほしいな、と思います。

 

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森山 円香

岡山出身。 2016年4月〜2022年5月まで、神山つなぐ公社でひとづくり分野を担当。NPO法人まちの食農教育の理事をしています。 このまちに来て、石を積めるようになりました。(でもまだまだ)

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