Day 3 ルーさんと歩く山:神領/修験行場
なんでも2021年1月6日
その辺の裏山を、ルーさんと歩くシリーズ。昨年・11/8の記録。
体育館裏で集合。家から歩いて修験行場に登る日。楽しげに歩き始めていますが、この時点で林さんを忘れています(ごめんなさい)。
ここのところ、山路はいつも神社から。
急峻な斜面で路幅も狭い。例によって、要所要所に石が積まれている。ありがたく足を乗せながら登る。
追いついた林さんの手には360度カメラ。「今日は命よりこれが大事」「自分が落ちてもこれだけは」。これだけはどうすればいいのか。
鎖場が現れました。いよいよ行場。でも「ここは危ないので使わず迂回しよう」となった。(ルーさんが「壊れている」と話していたかな?)
国道から見えるあの露頭の上に出た。(露頭:地層・岩石が露出している場所)
奥に立つ荒木さんの体重が、心なしか慎重に、左手山側へかかっていることにお気づきでしょうか。
足のすくむ眺め。一人で行かない方がいいと思う。(事故があった場合発見が遅くなる)
象山は横(西側)から見るとこんな感じ。まるで違う山です。
山の侵食で流れ出た土砂が少し堆積した、山あいの小さな平地。昔このあたりは湖で、上角に船着場があった、という話も何度か聞いたことがある。
一人の人生からすれば長い長い歴史のほんの一瞬、たまたま同じ場所に居合わせる人が、それぞれ一所懸命生きているわけですから、基本は「仲良く」「親切に」だと思う。一緒に山も登れて嬉しい。
こちらは成人大学/神山の地名編集委員会『神山の地名をさぐる』より。(教育委員会で見せてもらった)
ご飯。ルーさんが、かっこいいクッカーでペヤングをつくっていた。
岩戸から少年が現れる。(諸星大二郎ふう)
で、お昼を済ませた我々も岩戸へ入ってゆくのですが、この先、胎内めぐりのような巨石の合間を登りながら行場が本格的につづく。複数の祠があり、祈りや願いを感じる空間が多かった。写真公開するものでもないと思い、その掲載はひかえます。
後日、妻が佐藤さんから聞いた話によると、以前剣神社には修験道の山伏のご家族が住まわれていたのだそう。
お父さんは毎朝早くに山を駆け上がり、修業をつづけられていた。困り事があった際の護摩炊きや、なくしものを探すときにも頼られるなど、まちの人々から信頼されていたそう。50年くらい前の話かな。
行場を抜けてポンっと尾根に出た。このあたりはあまり杉が植っていない。怖くもあり、気持ちもいい場所。
帰り路に見かけた炭窯の遺構。山にはいろんなものがありますね。
この日はアーティストインレジデンスの期間で、数年前に見逃していた作品も見れてよかった。いいものをいくつも目にした、風通しのいい週末でした。
ルーさんとの山歩きは、今年もつづきます。
>Day 4 ルーさんと歩く山:上分/大中尾 [2021年4月18日]
西村 佳哲
にしむら よしあき/1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。元神山つなぐ公社 理事(2016〜21)。著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『ひとの居場所をつくる』(ちくま文庫)など。
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コメント一覧
15枚目の画像はラクダ岩(2コブ)ですね、劔神社行場の頂上。
2021年1月9日 08:48 | 杉本哲男
「ラクダ山」という言葉を聞いてきたけど、そんなにラクダに見えんな…と思ってきた。「ラクダ岩」だったんですね。
2021年1月9日 10:26 | 西村 佳哲