あゆハウス通信vol.20 第1回あゆハウス卒寮式を振り返る

学び2022年3月16日

投稿者:あゆハウス

(ayuhouse.yoriinishi@gmail.com)

こんにちは!ハウスマスターの荒木です。

あゆハウスが立ち上げから、早いことに4回目の春を迎えようとしています。春の訪れに先駆けて、3月2日に1期生の寮生4名が神山を旅立ちました。

今回のあゆハウス通信では、改善センターで行われた「第1回あゆハウス卒寮式」の様子を振り返ってみようと思います。

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卒寮式は、神山校の卒業式のあとに行われました。寮生とスタッフで作った完全オリジナルの卒寮式です。

司会進行は、2年生の砂川くんと中野さん。入場曲に合わせてレッドカーペットの上を歩く3年生の井口さん、麻植くん、松尾くん、三木くんは少し照れくさそうな様子です。。

●在寮生から
神山産のヒノキで作られた手づくりの卒寮証書が贈呈されました。卒寮生に対して、ステージで「呼びかけ」をしていました。「よく寝てよく食べる松尾くん」「お兄さんキャラだけど、かまちょなところもある三木くん」等、クスクスっと笑えるような愛のあるイジりも交えながら、みんな大きな声で感謝の気持ちを伝えていました。3年生に向けた「旅立ちの日に」の合唱もよかったです。参加者全員がジーンとなった瞬間でした。

(卒寮証書贈呈の様子が、後日3月3日の徳島新聞に掲載されました。)

●スタッフから
3年間の思い出の写真とスタッフからのメッセージが詰まった卒寮アルバムとお花の贈呈。そして、スタッフ代表で荒木から寮生や関係者へ思いを伝える時間をいただきました。思いの丈はこの場で全て伝えたつもりです。

(お花は、上分在住の植田千寿美さんにお願いしました。元気なイエローカラー、みんなにピッタリです。ありがとうございました)

●保護者から
神山に送り出すときは不安だった、反対したという声が多かったのですが、子どもの意志を尊重して、最後まで応援してくれた保護者の皆さんには感謝です。「神山で多くの方と出会い、経験したことは本当によかった」と言っていただき、ほっと安心しました。

●卒寮生から
ビデオメッセージの上映とお世話になった方への感謝の言葉が贈られました。それぞれ町のお気に入りの場所で、真剣に自分のことやあゆハウスのことを語る姿は、立派でした。いいことも辛いことも沢山あったと思いますが、「コミュニケーション力が上がった」「人のことを考えるようになった」というコメントから、あゆハウスの共同生活での積み重ねを感じました。ふだんは面と向かって言えない親や先生への感謝の気持ちを、直接伝えている姿にもぐっと感動しました。

(卒寮式で流した卒寮生たちのメッセージ動画は、あゆハウス通信vol.21にて近日公開予定。ぜひご覧ください。)

他にも、後藤町長、神山校の丸山先生、参加してくださった地域の皆さん一人ひとりから温かいお言葉をいただきました。彼らの旅立ちをここまで応援してくれる大人が沢山いること、そしてあゆハウスの運営に沢山の方々が関わってくださっていることを改めて感じる場となりました。

今回、卒寮式にお呼びしたのは、あゆハウスの運営や下宿に継続的に関わってくださっている方に限定させていただきました。(本当は多くの地域の方に来ていただきたいと思っていたのですが、今のコロナ感染状況を踏まえて自由参加は難しいという判断となったことをご了承ください)直前のお声がけにもかかわらず、オンラインで参加してくださった方々もいらっしゃいました。参加いただき、本当にありがとうございました。

 

地域の方々から沢山の愛情と関心を向けていただきながら、過ごした高校3年間。卒寮しても、「神山に自分の居場所がある」ということを自信に変えて、次のステージでも頑張ってほしい。そして、そこで出会う人達に、愛情と関心を持って接する人になってほしいと願っています。

また、今回の卒寮式で大切なものを受け取ったのは、3年生だけではありませんでした。後輩たちも、この卒寮式で団結力が上がったように感じます。卒寮式の最前列に座る先輩の背中を見て、いろんなことを受け取ったようです。卒寮式が終わり、「次の新入生受け入れが楽しみ」と言ってくれていて、来年度からのあゆハウスもますます楽しみになりました。

いよいよあゆハウスも3年間の立ち上げ期が終わり、4年目から本格運用となります。

立ち上げ当初は、ヨチヨチのおぼつかない運営ではありましたが、3年の積み重ねを経て、徐々に寮としての文化が生まれてきました。「あゆハウスらしい」とは?ということが、立ち上げたメンバーだけでなく、寮全体に少しずつ浸透してきている気がします。

神山校とともに、「地域で学び、地域と育つ」町営寮として、これからも続いていくとうれしいです。

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おまけ(卒寮式前夜のあゆハウス)

卒寮式前夜には、仮卒期間で帰省していた3年生が帰ってきて、寮生とスタッフだけで小さなお別れ会をしました。

3年生がリクエストしたメニューを後輩たちが作り、3年生たちは伝説(?)のチャーハンを振る舞ってくれました。寮生5名で始まった1年目から、あゆハウスもいつの間にかこんなに大きな食卓に変わったのかと感慨深いものです。

食事のあとに見たムービーは、地域の方から卒寮生への応援メッセージと3年間の思い出を詰めた後輩たちからの贈り物。沢山の地域の方から応援してもらい、神山で多くの経験をしてきたことを振り返り、涙する子も。横で見ている私も温かな気持ちでいっぱいになりました。

そして、お別れ会の最後に、卒寮生から直接スタッフ一人ひとりへ、真剣に思いを伝えてくれました。面と向かって感謝の気持ちを伝えられることなんて今までなかったので、正直照れくさかったのですが、彼らの姿を見て、3年間一緒に過ごし、成長を間近で見ることができたことに誇りを感じました。この子たちの存在そのものが、私にとっての希望だと思いました。

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これまでのあゆハウス通信はこちら

Special thanks:卒寮式カメラマン 植田彰弘

 

あゆハウス (ayuhouse.yoriinishi@gmail.com)

城西高校神山校の寮は、鮎喰川の「あゆ」をとって、「あゆハウス」と呼ばれています。 「あゆハウス通信」では、あゆハウスで暮らす高校生・ハウスマスターが日々の活動を定期的に発信しています。 「地域で学び、地域と育つ」をコンセプトに、神山でさまざまなことにチャレンジする私たちを温かく見守っていただけたら嬉しいです。

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