あゆハウス通信vol.21 あゆハウス1期生からビデオメッセージ
学び2022年3月24日
こんにちは!ハウスマスターの荒木です。
前回の記事で、第1回あゆハウス卒寮式の様子を振り返りました。続けて、今回は卒寮生が語ったビデオメッセージをお届けしたいと思います。ぜひご覧ください。
それぞれお気に入りの場所から、自分やあゆハウスのことを話しているこの動画。後半では、神山で出会った方々に向けてメッセージを残しています。一人ひとりのメッセージの一部を抜粋して、掲載させていただきます。
●松尾光俊(鳴門市出身)
神山に来てから3年間、いろいろな人にお世話になったのですが、迷惑をかけてしまったり、助けてもらったりした人もたくさんいるんですが、そんな私も卒業するということで、お礼が言いたくてこういう形にさせていただきました。
お世話になった人、、、大体ハウスマスターだったり、地域の大人だったり、そういう人が多いんですけど、実際に学んだことや成長したことがたくさんあったので、これから先の人生でちゃんと活かして、生活していきたいなと思っています。
あと、後輩たちに伝えたいことがあって、私も最初不安だったんですけど、やっぱり寮生活を楽しむということをちゃんと頑張ってほしいです。嫌なことがあっても、大体寮が楽しいので忘れてしまいます。はい、頑張ってください、ありがとうございました!
●麻植真琴(鳴門市出身)
3年間お世話してくれた大人の方や地域の方、本当にありがとうございました。おかげさまで楽しい神山生活を送ることができました。
そして、後輩の皆、こんな先輩で楽しかったですか?・・・ありがとう!卒業しても、また顔出しに行くので、そのときはよろしくお願いします。
●三木蓮(徳島市出身)
ハウスマスターやお母さん、地域の方々、3年間子どもで我儘だった僕を助けていただき、ありがとうございました。
寮生にも伝えたいことがあるんですが、あと1年間、2年間あゆハウスで生活すると思いますが、本当に辛いことも楽しいこともたくさんあると思います。ですが、本当にあっという間に高校生活とあゆハウスは終わってしまうので、今のうちに自分のしたいこと、やり遂げたいことを進んで、自分からすることをおすすめします。3年間、ありがとうございました。
●井口結衣さん(静岡県出身)
まずは1年生へ。12月からいきなり下宿から帰ってきた私を温かく迎えてくれて、本当にありがとうございました。すごくみんなが気を遣ってくれているのが伝わってきました。みんな積極的に話しかけてくれたり、誘ってくれたり、私はそういうことができないタイプなので、嬉しかったです。
2年生へ。初めての後輩で、すごくいつも一緒にいてくれたなと思います。放課後山びこに行ったり、市内に買い物に行ったり、私の方が年下なんじゃないかと思うくらい、頼もしい二人でした。私も頼もしくいたかったんだけど、いつも結局お世話されちゃって、、、本当にありがとうございました。
ハウスマスターへ。本当に3年間ありがとうございました。もう寮を離れちゃう人もいたり、新しくハウスマスターになる人もいたり、ハウスマスター側も人の出入りがある1年なのかなと思うんですけど、私も大学で頑張るので、ハウスマスターの方も負けずに頑張ってください。
最後に、地域の人へ。本当にありがとうございました。いつも道ですれ違った時に「いぐっちゃん」と声かけてくれたり、学校行く時にいってらっしゃいとかおかえりとか、お菓子食べる?とか気さくに話しかけてくださって、とても嬉しかったです。この町で過ごしたことが、私にとって自信にも繋がりましたし、誇りだなと思っています。
卒寮生4名からの最後のメッセージ。あゆハウスを卒寮したあと、それぞれ就職や進学の道に進みます。そこで、どんな景色を見て、どんなことを感じるのか楽しみです。また、神山で会いましょう。
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最後に、私からも振り返りを。
今回の卒寮生と同じタイミングであゆハウスを卒寮することとなりました。彼らとの出会いと別れに改めて運命を感じています。
私はハウスマスターという仕事を通じて、人との関わり方が少し変わったように思います。その子にとって、今何が必要なのか。どういう状況が作れると良いのか。今の自分にできることを全てやりたい。そんな気持ちでだれかに向き合い続けたのは、これまでの人生の中で初めてのことでした。
もちろん、厳しく接しないといけない場面もあったりして、お互い気まずくなったり、ぶつかり合ったりすることもありました。ただ、ハウスマスターという仕事は「寮生たちに対して温かな関心を持ち続けるという役割なのではないか」と感じていたので、ぶつかり合って少し距離が空いてしまっても、そういう姿勢で向き合い続けたいと思っていました。「人と関わり合う」という一番大切なことを真正面から考えた経験は、私のこれからの人生に大きな影響をもたらしてくれました。
そして、私に限らず、他のスタッフや地域の大人に多くの関心を向けてもらう中で、実際に寮生たちが自分自身を認め、その子らしく良い方向に変わっていく姿を見ることもできました。「あゆハウスを通して自信がついた」「コミュニケーション力が上がった」という寮生たちの声を聞いて、地域で子どもを育てることの大切さを改めて感じています。
また、この3年間、私自身も寮生たちと一緒に、神山で自分らしく生きているかっこいい先輩たちの姿を間近に見てきました。そんな先輩たちのように、私も「枠にはまらず、もっと自由にチャレンジしていいんだよ」と子どもたちに口だけでなく、行動で示せる人間になりたいと今思っています。ずっとずっと先のことになるかもしれませんが、かっこいい背中を見せられる大人になれるように、私もあゆハウスで大切にしている「一歩踏み出す」ことにチャレンジしていきたいと思います。
ハウスマスターを卒業しても、神山やあゆハウスへ関わり続ける予定ですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
それでは、また。
(2年目の6月、神山に来て一番笑った日。代掻きという名のどろんこ遊び、めちゃくちゃ楽しかったなぁ~。あゆハウスのみんな、これからもいっぱい遊ぼうね。)
これまでのあゆハウス通信はこちら
Special thanks:動画編集 兼村雅彦 / 文章校正 西海千尋
あゆハウス (ayuhouse.yoriinishi@gmail.com)
城西高校神山校の寮は、鮎喰川の「あゆ」をとって、「あゆハウス」と呼ばれています。 「あゆハウス通信」では、あゆハウスで暮らす高校生・ハウスマスターが日々の活動を定期的に発信しています。 「地域で学び、地域と育つ」をコンセプトに、神山でさまざまなことにチャレンジする私たちを温かく見守っていただけたら嬉しいです。
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