『行こう、鮎喰川!』集まれ、あゆリーダー!
学び2023年6月9日
いよいよやって来ました、川の季節!
昨年度からスタートした「行こう、鮎喰川」
今年は川編&山編、全6回を予定しています。
「行こう、鮎喰川!」では、地域の先達(川遊びや山遊びの達人)に自然の中での様々な遊びを教えてもらいながら、自然を知り、自然に親しむ自然体験活動を行っていきます。
活動を通じて、世代を超えた関係が育まれることを願って。また、自然災害が起きた時に、自分の、そして誰かの命を守れるような人になれることを目指して。
今年は、通称「あゆリーダー」も募集中。
「鮎喰川が大好きでたまらない」、「こどもと関わる仕事をしてみたい」という高校生たち。彼らの声から、「ならば一緒にやってみよう!」と、ともに場をつくる「あゆリーダー」育成の企画に発展しました。
あゆリーダーも、まずは「遊んで」→「学んで」→「やってみる!」
ということで、
5月の終わりの鮎喰川で「遊ぼう!」編を実施しました。
この日、参加してくれたのは、地元の県立高校:城西高校神山校、まるごと高専、そして大学生のみなさん。
先達は、NOBU−Gこと河野誠敬(かわの のぶたか)さん(↑写真右)
昨年の活動スタート時から、ずっとこの取り組みをご一緒してくださっている先達です。
お花も愛でる優しき先達。
川原に生えていた花の周りをを石で囲みながら「アートしよんよ」とニッコリ。
小学生'sも参加してくれました。
この小学生’s、実は、このプログラムとは別で、こどもたち同士で相談して、同じ日の同じ時間に川遊びを企画しようとしていたこどもたち。
偶然の流れもあって、「このプログラムに一緒に参加してみるのはどう?」とお誘い。
多世代でのプログラム実施となりました。
小学生’sも交えて、
あゆリーダー(候補)、「遊ぼう」編の始まりです!
「泳ぎたい!」
「魚を捕まえたい」
「魚を突きたい!」
「釣りしてみたい!」
などなど、みんなのやりたい!を聞いてからのスタートです。
小学生’sは、水中眼鏡やシュノーケルをつけて、早速、川へ!
ジャブ ジャブ ジャブー! プハーっ!
まだ冷たい5月の鮎喰川も、なんのその!
この日は、ガサガサ(※)名人のトウチャン(参加してくれていた子のお父さん)も参戦。
(※)ガサガサとは?
川の生き物を魚とり用のタモ網で捕まえることの通称。川底の石をひっくり返したり、川岸の植物をガサガサと足で揺らして、生き物を探します。
早速ガサガサして来たトウチャン、あゆリーダー(候補)たちにこの川にいる魚たちを紹介。
その後、みんなもタモ網を携え、ガサガサへ!
小さい頃から川に慣れ親しんできた子もいれば、川遊びはほぼ初めて!という子までいろいろ。
川岸の植物をガサガサしてみたり、流れの速い浅瀬で網を構えて、川底の石をひっくり返してみると・・・!!
一方で、泳ぎ続ける小学生,s。
流れを捉えて、ウォータースライダーを始めたスタッフに続き、流れる、流れる・・・。
あゆリーダー候補のみんなも「やりたーい!」と流れに身をまかせ、流れる、流れる(笑)
そして、いよいよ登場したのは、先達NOBU−G!
用意してくださっていた釣竿や仕掛けを携え、ふらり登場。
みんなも真剣にNOBU−Gから教わります。
一人ずつ手ほどきを受けます。
あれ?
他の子たちは何を??
餌にする川虫(主にはトビケラの幼虫)を探しています。
「初めまして」だった子は「きゃー(気持ち悪い・・・)」と躊躇しがち。
でも、
・釣りの餌になること
・小さなこどもたちは川虫を見つけるだけでも楽しいこと
が伝えられると、「よしっ」と一気に自分で捕まえるモードに。
NOBU−Gの手ほどきもあり、釣りに挑戦した全員が、カワムツやオイカワなどそれぞれゲット!
それぞれの小さな成功体験の積み重ねが、「行こう、鮎喰川!」に繋がるはず。
そして、終盤戦。みんなで美味しいものを食べるため、最後のガサガサに行くスタッフと高校生。
みんなが獲ったり、釣ったりした魚やエビたちは、この日はCatch &Eat!
エビを揚げる小学生’s。
ジューっと油であげられ、真っ赤になるエビたち。ちなみに、フライパンの隣の銀紙の中身は、川のそばでたくさんなっていた桑の実。これも熾き火で温めてジャムに挑戦(→美味しかったみたい)。
そして、魚を捌くあゆリーダー(候補)たち。
「捌く」ことにも心が動きます。
ためらう気持ちとの間で、「ごめん」と言いながら、ナイフを入れる。
命をいただくことを、こうして体を通して感じる瞬間を共にしました。
そして、
それぞれが分け分けして、「いただきまーす!」
参加してくれていた小学生’sの保護者の方から、思わぬ美味しい差し入れも。
おー、これは豪華!
こうして美味しい時間と共に、あゆリーダー「遊ぼう」編が
無事、終了!!
今回、参加してくれた高校生や大学生からの感想です。
~「遊ぼう」編、どうでしたか?~
●ちっちゃい子たちの桑の実のジャムを一緒に味わえてよかった。
●初めての川遊びは少し寒かったですが、短時間で新しいことを沢山挑戦できて良かったです。
●初対面の人が多く不安でした。でも、川に入って泳いだり、小エビや魚を捕ったりするにつれて話すことが多くなり、少し仲を深めることができて嬉しかったです。
●川ではじめて魚が釣れたり、エビをとることができたので嬉しかったです!そしてそれをその場でさばいて焼いて、楽しいことしかなかったです!
●今まで、川で遊ぶといっても何をしたらいいのか分からなかったけど、エビをとったり、川虫を捕まえて魚を釣ったり、今まで知らなかった遊び方ができて楽しかった。
●川遊びの経験があまりなかったこと、みんなと初めましてだったこともあり、子供たちとの距離感に難しさを感じていましたが、焚き火で温まるとか、一緒に獲ったものを調理して食べるとか、共同作業をすることで段々と距離を縮めることができたように感じます。 特にみんなで「食を囲む」ことは今回の活動の中で大きな意味があったと思いました。
そして、
~次回、やりたいことは?~
●魚をついてみたいのと、たくさん泳いだり飛び込んだりしたいです。
● もり突きは今回ゲットすることは出来んかったけど、次回は突きたいなって思ってます!!
●網、釣り、仕掛け、銛など色んな形で魚を捕まえてみたいです!
●子供と一緒に遊びたいと思う。
●川の流れにぷかぷか流されたり、子供達に魚やエビのとり方を教えてあげられるように繰り返し練習したい。
● テントとか居場所作れたらもっと面白いかもなぁとか思ってます。 めちゃ楽しかったです。
たくさんの感想を寄せてくれたあゆリーダー(候補)のみなさん、
そして先達NOBU–G、本当にありがとうございました!!
さぁ!次回は、あゆリーダーになりたい人たちと、「学ぼう」編へ!
次回、「学ぼう」編となる安全講習は、あゆリーダーになるために必ず受講してもらいたい講習です。
実施日は6月24日(土)。
午前中は、「誰よりも鮎喰川で活動している!」という「川塾」代表のぺぺこと塩崎健太さんから「川のこと」を学びます。
午後からは、地元神山消防署の皆さん(救急救命士の方など)にお越しいただき、川で起こりうるリスクへの対応について学びます。
チラシはこちら。
「あゆリーダー、やってみたい!」と思う方は、ぜひご応募ください。
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追伸 神山の先達の皆さまへ
「ここはナマズがおるよ」と声をかけてくださったのは、この川のすぐそばに暮らす地域の方でした。
昨年秋に行ったリベンジ編の時にも、川辺で見守ってくださっていた方かと。
その声を聞いて、「魚を突きたい」と言っていた高校生が、ナマズを探しに行く姿もありました。
(リベンジ編の様子は、イン神山日記帳 “小さな自然再生”研修会「行こう、鮎喰川!」〈その4〉の後半に様子が書かれています)
「今年は鮎もようけ上がって来とるよ。
魚影(ぎょえい=水中を泳ぐ魚の姿)がようけ見えるわ!」とも。
その年に生まれた鮎が海から川の上流へと遡上する4月終わり~5月頃に、瀬切れしてしまう(=川の水量が少なくなり、流れが途切れてしまう)ことが多い鮎喰川。
今年は、その時期にまとまった雨が何回か降ったことによって、流れが保たれ、「行こう、鮎喰川!」で今回訪れた場所では、遡上してきた天然の鮎たちの姿も多く見られたようです。
6月1日に解禁となる鮎漁に伴い、カワウや白鷺に鮎が食べられないようにと、キラキラしたテープが川の中に貼られるなど、漁が始まるにあたり、対策も施されていました。
神山の皆さんが共に暮らして来た「鮎喰川」。
鮎喰川のこと、鮎のこと、遊びのこと・・・etc…
先達の皆さん、ぜひぜひ、いろいろ教えてください!!
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追伸 その2
〜お知らせ〜
「行こう、鮎喰川!」では、新たにFacebookとInstagramを始めました。
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この活動は、
まちを将来世代につなぐプロジェクト
2−7 地域の先達に学ぶ、防災教育を兼ねた 「子どもの自然体験」の促進
に基づいて、行われている活動です。
ikouakuigawa
まちを将来世代につなぐプロジェクトの中の施策2-7「地域の先達にまなぶ、防災教育を兼ねた「子どもの自然体験」の促進」の取り組みを紹介しています。 神山つなぐ公社(田中泰子、秋山千草、中村奈津子)を中心に、高校生・大学生スタッフが運営しています。
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