数年ぶりに町出身の大学生世代向けバスツアー実施をしました!
なんでも2024年4月5日
今年の夏、
広野小学校にて、大学生らの企画で実施された「1day camp」
このイベントの企画を担ったメンバーが、
改めてまちのことを知る若者向け町内バスツアーの企画を一緒に考えてくれました。
メンバーのうちの3人は、実は私が2018年(神山に来たばかりの頃)に
国際交流プロジェクトで一緒にオランダを訪問したメンバー。
当時は、中2だった彼らがいつの間にか大学生になり、
町の色々なことに関心を持ち続けてくれていることが、嬉しい限りです。
本当は、ここに当時の写真を載せたいけれど、本人らが若かりし頃の写真を見せると嫌がるのでリンクを貼るにとどめます。
2018年国際交流プロジェクト、当時の様子はこちら
さて、前置きが長くなりましたが、
ここから3月21日に実施した若者向け町内バスツアーの様子をお届けします!
今回集まったのは、企画メンバーの同級生たち5名!
「春休みだからみんな来れるだろう!」と思いきや、
県外の学校に通うメンバーなどは帰省の時期とずれていたり、バイトが入ってしまっていたり(大学生忙しい!)
結局町内に住みながら、県内の学校に通うメンバーが集まりました!
巡る場所は、
「移住してきた人がなぜ神山でお店を始めようと思ったのか」
「神山で宿が成り立つのか!?」
などの彼らの疑問や関心どころから、
また、これからの働き方や生き方を学ぶのに良さそうなところ、6カ所を巡りました。
出発前は、町民町内バスツアー恒例、
「神山町のこと、どんなふうに思っている?」をみんなにヒアリング。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・神山は高齢者が多く、移住者も増えてきている印象。
今回訪問する予定のねっこぼっこは広野にあるが、地元なのに全然知らなかった
・移住者は来ているが、神領に集中しているイメージ。
・広野でも何か開催してみたりして、移住者増えるきっかけがあるといい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
などなど。
今回の参加者の5名中4名は広野出身者だからこその意見が聞こえてきました。
そして、出発!
訪問先1つ目は、B&B オニヴァの齊藤郁子さん
お話しいただいた内容は全部は書ききれないので、
自分のメモから郁子さんのメッセージを抜粋
・3.11の後、原発を批判するよりも、代替案である小さなモデルを作りたい(ウッドボイラー導入)
・働き方改革をおこなった。年間160日営業で、200日は大切だと思っていることに時間を使う。
・借金をすると、会社の理念を曲げることが出てくるかもとの懸念から、家屋、土地の購入や改装に借金をせずに、利益が出たら返済してゆく、ワインの仕入れに置き薬方式という異例のプランを交渉して作ってもらった。
話を聞いた大学生らの反応は・・・
・人生楽しそう!あんな人生を歩みたい!
・人の批判をするよりも自分がモデルになって新しいことを始めようと思ったのがすごい。新しいことをするのはリスクが伴うけど、行動力がある!
とホクホクした様子。B&Bの宿泊場所も見させてもらいました!
続いて、上分のエタノホへ。
兼村雅彦さん、植田彰弘さんのお話を聞きました。
2012年、担い手がいなくなり、荒地になった風景から
2022年、田んぼが蘇った写真を見せてくれ
ひとり一人の暮らしを築きあげ支え合い、手間暇かけた日々の結果
「棚田の風景」が持続すること
それを「次の世代へ伝えていく」ことの大事さが伝えられました。
参加者の中には、家で山など土地を持っているメンバーも多く、
自分の地元の里山や山を考え直すきっかけになったよう。
続いて、
参加者の少し先輩で地元出身の中川麻畝さんのもとへ
まほちゃんは、高校から下宿をして、そのまま神戸の大学へ行ったのち、
いろいろ思うところあって、徳島へ戻ってきて、
現在はグリーンバレーの移住交流支援センターで働いています。
彼女は、
・神山で住むことが心の安心であること
・神山に戻ってきて力を発揮できるか自分に自信がなかったが、「神山がすごい好き!」その気持ちがあればいいのだなと戻ってきて思ったこと
・今はめちゃ楽しい!
と話してくれました。
まほちゃんはつなプロの活動でもたくさん活躍してくれたメンバーで、
彼女が楽しく働いていることが聞けて私も嬉しかった!
そして、お昼はWEEK神山へ
バスツアーのお楽しみポイントであるランチ!
この日は、ジェノベーゼのパスタでした!
食後に
神先岳史さんのお話。
私は神先さんの隠れファンなのですが、
この日は、神山塾からの神先さんの歩みを改めてお聞きし、人間としての深みを感じました。
話の終わりに私から一つ質問させてもらいました。
「今日の話もそうだけど、神先さんから感じられる、常に”余裕”のあるおおらかな感じはどこからきているのでしょうか」
神先さんは、少し笑いながら
「常に全力だからですかね。全力だから出来なくても後悔はないというか」と。
「確かに余裕のある感じは、最初に現れた時から感じました!」と大学生も。ふむふむ。
そして、今度は子どもたちのいる現場、
お山のようちえんねっこぼっこへ!
今回の参加者の中には、教育・保育系に進むことを考えているメンバーがいるのと、広野のメンバーが多いのもあって、卒園式の前日ではありましたが、受け入れていただきました!
ねっこぼっこでは「安心感」をとても大事にしていると言う話を聞きました。
子どもたちは今を生きていて、
今やりたいがそのままできるように、も大事だけど
何もやらなくてもOK、そのままでここにいていい
そういう安心感を大事にしていきたいと。
「ただおる」でOK
ご自身の職選びに関しては、「参考になるかな〜」と言いながら話してくださった清家さん。
実際興味深い話だったのですが、
色々な人生の選択の先につくられているねっこぼっこの素敵さを清家さんの言葉から感じられる時間でした。
最後は、神山町出身のレジェンド
コットンフィールドの森さんのところへ
これがまたディープな話で、ここには書ききれないですが
色々な失敗を繰り返しながら、「牛」を中心に事業を起こしてきたのち、
「あいつが思いついたら必ず最後までやるぞ」と周りの見る目が変わり、
「地域の人に育ててもらった」
「地域の役に立つ一生を過ごしたい」
という想いからコットンフィールド(キャンプ場)を始めたという背景をお聞きしました。
とにかく、やってみる。
やったことないことも、つくる過程でスキルをつけていく。
ワクワクすることを大事にする。
話を聞く中で、森さんのそんな姿勢が感じられました。
以上、6箇所、というより
6名の方々のところを訪問し、働き方・生き方についてたっぷり味わいつくした1日でした。
最後に大学生らの感想を書いて終わりにしようと思います。
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(広野出身、専門学生)
・みなさんパワフル!元気!行動力のある人たちで楽しかった。家でもゆずやコメもしてて、山もあるけど、エタノホみたいにきっかけがあれば再生できたり続けられたりできるかもというのを家族にも伝えたい
(広野出身、大学生)
・今まで知っていると思っていたことの裏側を知れた。エタノホの棚田は10年前までは荒れていて、昔の風景を取り戻しつつあることで、見方が変わった。ねっこぼっこは、今は移住者の子どもたちが来ていると言っていたが、そういう区切りがなくなって、神山の子どもがいくというふうに浸透していってほしい
(上分出身、専門学生)
・1日の内容が濃い。エタノホの話、放棄したのを元に戻すのは簡単だけど、管理維持は大変、人が必要という話があった。自分も神山校のまめのくぼで小麦をしていた。あれができたのは、先生や自分たち高校生の力だったのかなと思った
(広野出身、大学生)
・濃厚な時間だった。場があるのは知っていても、直接話を聞く機会がなかった。みなさん熱く語ってくれた。神山っていう場所が好きで、生活を楽しんでいるんだなと思った。神山のここがいいを忘れかけていたが、移住してきた方に改めて教わった
(広野出身、専門学生)
・バスツアー充実していた。どの話も共通していたのは「探究心」と「行動力」があるということ。この二つは、何かをするきっかけのために必要。疑問を持って、生活するのはとても大切
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町出身の彼ら彼女らと一日過ごし、
町に住んでいる彼らでも、
まだまだ知らない場、まだまだ出会えていない人がいることを実感し、
もっともっと知ってほしい、出会ってほしいと思いました。
今回は参加したいけど、タイミングが合わない!
という若者もたくさんいたので、今度はもっと多くの若者が参加できるよう改めて企画できるといいなと思っています。
訪問先にてお話しいただいた皆さん、本当にありがとうございました。
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