すべての子どもに農体験を|神山の新しいプロジェクト「食農教育NPO」が、立ち上げメンバーを募集

終了2021年9月1日

アバター画像

投稿者:NPO法人まちの食農教育

神山町は、徳島市から車で30〜40分の山あいの町。鮎喰川の流れに沿って、まちが広がっています。

その神領という地区に、フードハブ・プロジェクトの拠点があります。

フードハブは、「かま屋」という食堂、「かまパン&ストア」というパン屋と日用食品店、フルーツソースやドレッシングの加工製造部門、基盤にあたる「つなぐ農園」という農業チームなど、複数の顔を持つ多面体で、その一つに地域の学校にかかわる「食育」部門がある。

神山の食育は、フードハブ立ち上げメンバーの一人でもある地元農家・白桃茂さんが、小学校横の畑で20年以上重ねてきた小学生の農作業体験(ボランティア活動)を引き継ぐ形で、フードハブが2016年に始まってから新しい段階へ突入。

そして来年(2022)から、さらに次の段階に向けて「食農教育NPO(仮称)」が立ち上がることに。この夏から秋にかけて、

 ・事務局長
 ・プログラムコーディネーター

およびパートスタッフ(アルバイト)の人材募集を進めます。
*詳細はページ後半に記載

このまちでは20年以上前から、国際的なアーティスト・イン・レジデンスや、住民による道路の清掃活動、里山林の整備活動が重ねられてきました。

追ってサテライトオフィスの集積が始まり。2016年からは町役場を軸に「まちを将来世代につなぐプロジェクト」が動き始め(フードハブもその流れの中で誕生)。2023年には民間の主導で、新しい高専(私立の高等専門学校)の開校が予定されています。

「食農教育NPO」はプロジェクトの多いこのまちに生まれる新しいプロジェクトで、一緒に取り組む仲間との出会いを求めています。その中心人物の樋口明日香さんと、立ち上げを伴走している森山円香さんの話を聞きました。

樋口明日香(ひぐち あすか) 徳島で生まれ育って大学まですごしました。子どもの頃からずっと先生になりたくて、神奈川県の小学校で14年間教えて。でも次第に、「いつかは徳島に戻りたい」「やっぱり徳島いいな」という気持ちが芽生えてきた。


フードハブ・プロジェクトとの出会い

樋口 徳島に戻った2016年はちょうどフードハブ・プロジェクトが始まった年で、メンバーを募集していて。

フードハブでは、ずっと「食育」の専任?

樋口 最初はストアの立ち上げをしました。でもやっぱり吸い寄せられるのは、教育分野だった。

「フードハブに入ってよかったな」と思うのは、農業のことが大きいです。

以前の私は「調理して」「食べる」人だったけど、農業チームと小学校で野菜づくりをしたり、加工チームと阿波晩茶をつくっていると、食べ物を「育てる」という、自分にとって新しい世界が常に見えているようになって。「調理ってほんと、最後の最後なんだな」と実感した。

作物を自分で育ててみると、それが出来るまでプロセスの長さや、失敗するとその年は全部駄目になるリスクの大きさとか、農家さんの日々の働きがあって私たちの食卓がまかなえているという事実が、本当に身に沁みるようになって。

食育に取り組み始めてから今回のNPO設立準備までは、もう順風満帆で?

樋口 いいえ(笑)。「辞める方がいいのかな?」と迷ったときもありました。ちょうど一年前がそれが強かった時期です。

コロナで最初の緊急事態宣言が出て、フードハブ自体の存続も危うい時期で。他のメンバーはみんな「どう利益を生み出すか」に一所懸命取り組んでいたけれど、私は公教育の現場で働いてきたから、利益を目標にして考えたり動くのは不慣れで。なにも生み出せない不安があった。居所がない感じもして。

この先も私一人で舵取りしてゆく原動力を、なかなか見つけ出せなかった。

少なくとも、それまでの延長上でなんとなくフードハブにいる選択肢はなかった。で、いろんな本を読んだんです。そうしたら、食農教育を通して出来そうなことがまだまだあるなって気づいたんですよね。

読んだのはどんな?

樋口 たとえば『食の未来のためのフィールドノート』(ダン・バーバー)。あの本からは「料理の乗ったお皿が、自然界を覗く強力なレンズになる」ことや「料理人がまちの風景をつくる」という視点をもらった。

フードハブの食堂「かま屋」のランドスケープデザインも手掛けた田瀬理夫さんの本『ひとの居場所をつくる』(西村佳哲)は読んで、目の前の場所の見え方が変わった。手をかけずにすむ便利さの方が重宝される社会で、人の手を入れてゆかざるを得ないものをつくってゆく意味も考えるようになった。

あと『かんがえる子ども』(安野光雅)。「絵を点数で評価することに、ずっと違和感がありました」という言葉が印象に残っています。

あと秋になって、4年前に小学校の農作業体験でかかわっていた、中学3年生の女の子たちの言葉を聞けたのはすごく大きくて。

「風景の見え方が本当に変わっていた、3人の中学生の話」(2020年9月)

樋口 「目の端っこにあってこれまで気にもとめていなかった農作業の風景を、真正面から見るようになった」「農作業をしている人たちの見え方が変わった!」とか。

見え方が変わるのは大きなこと?

樋口 生き物や植物の存在に気づいたり、風景に人の手が入っていることがわかるようになる。見え方が変わることは意識出来る物事が増えることだから、大きいですよね。

彼女たちの言葉に、家族や友人はもちろん、近くにいる違う世代の人たちとの関係も含んで〝神山を全部受け止めている〟迫力というか凄みも感じた。

神山には子どもにかかわる大人がたくさんいる。それを「とてもいい」「他の地域ではこんなことできない」と話していて。学校教育も社会教育も家庭教育も、全部つながっていると思えたし、「神山で育つ自分たち」のことをとても誇らしげに語っていたのがなにより羨ましくて。

このことを、子どもにかかわる機会の少ないまちの大人たちにも知ってほしいな、とも思った。

ほんの一部の声ではあるけれど、生き生きとした声を聞いて「やってよかった」と思えたのは、とても大きな力になったんですよね。

 

食農教育NPOで、なにを変える?

そして2020年の秋から冬にかけて、樋口さんは次の段階に向けて動き出します。食育の取り組みを〈フードハブの非営利部門〉から〈より広く社会的な力を集めるNPO〉にシフトさせる。

周囲への働きかけを始め町長らの賛同も得て、今年から具体的な設立準備に。「食農教育NPO」という仮称で呼ばれるその活動体はなにをするNPOなのか。農業体験や食育の授業をつづけてゆくだけなら、彼女の人生の選択肢に入らない気がします。

樋口 まだ固まっていないけど、大きく三つあります。

一つは、食農教育の取り組みを、自走出来る活動にしたい。これまでは私一人分の予算を町役場に付けてもらうことでやれていたけど、より自立的にしたいし、存在を明確にしたい。

この数年間は、先生方の「やってみたい」という声を聞いて、プログラムを一緒につくってきました。その良さはすごくあるのだけど、その年に赴任している先生が希望しなければプログラム自体がなくなりうる、という課題もあります。

私や周りの人たちは「まちの子ども全員が農作業を体験している」状況をつくってゆきたい。この町にどんな食農教育があればそれを実現してゆけるのか。いろんな人と継続的に考えていける場をつくりたいんです。

そして学校の中だけでなく、そのほかの時間に「もうちょっとやりたい」子どもが来て農体験を出来る場所もつくってゆきたい。保護者の方も含んで。

放課後の部活とも違う、地域のクラブ活動としての農や食のたまり場をつくる。

樋口 そう。先日小学校の5年生の授業で田植えをしたとき「10日くらいしたら除草するよ。興味があったら来てね」とみんなに伝えたんです。『除草。面白くないけど大丈夫かな…』と思いつつ。でもそうしたら、「やってみたい」という子どもが一人来てくれた。

「自分の家でも木を剪定したり、野菜づくりを手伝っている」と話していたので、関心があるんでしょうね。「面白かった」「また来たい」と言って田んぼから帰っていったんです。

農作業はまだまだド素人ですが、子どもたちが来たときに一緒にあれこれやってみることならできる。「いつでも来ていいよ」という場をつくれたらいいなって。

神領小学校前の果樹園は、白桃茂さんが「子どもや地域の方々が集まってくる場所になれば」と、3年以上コツコツ苗木を育てていて、すでにいい場所になってきているんです。

ここまでは主に神山の二つの小学校と、あと高校と。

樋口 イベント的には保育所にもかかわっています。中学校はまだ。

二つ目として、価値をちゃんと言葉にしてゆきたい。研究開発的にもう少し深めてみたい。

NPOの名称には「食農」とあるけど、「食育ってなんだろう?」ということもずっと考えているんです。「食べ方」に正解はないなーと思う。けど「育てる」活動には自然の理があります。その地域で育ちやすい農産物は、その場所の気候や風土で決まってくるわけだから。個人の思惑より、自然の成り行きに任せざるを得ない部分が大きい。

私たちは「食べる」ことは毎日しています。でもその食べ物の育てられ方は知らない。この傾向は私と同年代、もしくは下の世代になるとより顕著だと思います。教員をしていた頃の私は、子ども向けのトマトの苗キットを育てるだけで必死でした。

フードハブに加わって、農業チームの動きを側で見ながら、食べものはどうやって育つのかという情報が毎日入ってくる場所に身を置いていると「知らないことの不自然さ」がすごく際立ってきて。「知らなくていいのか!?」って。学校の先生(自分)でさえああだったよな、っていう…ショックがあったんですよね。

一般的に、食育では主に食べ方を学ぶことが多いけれど、「作物はどんなふうに育っていくのか」という物事の順番や時間の感覚、「どんな人がつくっているのか」という想像力を育む機会は、あまりに少ないと思う。

「食や農をつうじて、世界の成り立ちがわかる人」を育てたい?

樋口 はい。個人の問題でなく、より全体感のある話として「食べる」ことを考えていきたい。よりよい食環境を考えるというか。それが「食と農」ということなんですよね。

三つ目は企業との連携。神山での実践を通じて蓄えてきた知見が、大人たちの働く企業でも活かせるなら、食や農の文脈で開発的な動きをつくってみたい。

具体的なイメージはこれからですけど、たとえば、食関連の企業やお店と連携した「食農プログラムの開発」。親子向けの「農村/都市の食交流プログラム」や、子ども向けの「食べ物栽培プログラム」、大人向けの「食育ワーケーション@神山」の企画とか。

都会は「食べる」が多くて「育てる」が少ない。でも農業やその環境は、食べることの土台です。そこは避けて通れない話ですよね。山あいのまちと都市が互いに交流しながら、双方のありようをもっと想像出来るようなるといいし、一緒に価値をつくり出していけるといい。

要約を試みると、

 ①  地域での食農教育をより日常化する
 ②  食農教育を研究・発信する
 ③  社会に必要な食育/食農教育を企業と開発する

全体的な方向性は「より広い社会と、この意味や価値を育んでゆきたい」という感じ。で、合っています?

樋口 はい。でもまだまだ考えないと。パンデミックを経て、ますます「食農教育は大事な領域だ」と思うようになったし。

研究的かつ実践的に重ねてゆく活動体をつくる。

樋口 です。「食育」という言葉はだいぶ浸透していると思うけど、「食農教育」はなんで広がっていないんだろう。調べると23年くらい前からあるんですよ。

「子どもに農業を教えたい」とか「農家になって欲しい」というのとも少し違うんですね。

樋口 結果として農業を志す子どもが現れるのはとても嬉しい。小学校のプログラムの中でも、フードハブの農業チームの姿を見て「農業ってかっこいいな」と言う子どもは出てきました。

働く大人の姿を近くで見ることが出来て、その人が生き生きと楽しそうに働いている。そんな存在が身近にいると、「あ。いいな」と思える範囲は広がりますよね。職業といっても、親と先生のそれしか知らない子もいるかもしれないし。そこを食や農の領域で拡げるのは、NPOに出来ることの一つだと思います。

けど、がっつり農業をやるのは大人になってからでいいと私は思っていて。子どものうちはもう少し…食べ物と仲良くなれたらいいなって思う。

人間も最初は赤ちゃんで、そこから立って歩けるようになり大人になっていくように、野菜にも種のときがあって、苗になって、そこからだんだん大きくなっていまこの食卓に来ているんだよ、ということが体験的にわかるだけでも、ちょっと仲良くなれる気がするんですよね。

樋口 食べものがもっと身近なものとして感じられる。その感性があれば、必要な知識はあとから入ってくる。まずは原体験になる農作業を一人でも多く、出来ればすべての子どもに経験してもらうことが、このNPOの中心にある取り組みですね。

 

NPOの前後左右にいる人々

「食農教育NPO」のメンバーが一緒に働くのは、フードハブの農業チームや、料理人たち、フードハブのまとめ役(支配人)の真鍋太一さん、神山つなぐ公社の人づくり(教育)チーム、学校の先生方、役場の農業担当・松本秀明さんなど多数に渡ります。

フードハブ設立母体の「モノサス」という会社では、企業の社員食堂の運営事業があらたに立ち上がりました。この「monosus社食研」は、Google Japanの初代フードマネージャーもつとめて来た荒井茂太さんが担っていて、企業への食育事業の提案について樋口さんと意見を交わし始めています。

その中でいま、樋口さんに最も近い位置でNPOづくりを伴走しているのは、神山つなぐ公社の森山円香さん。同じ地域にあっても、地域と動きが重なりにくい公立高校(管轄が県の教育委員会なのでややそうなりやすい)が、「まちと育つ高校」になってゆく流れを、この5年間リードしてきた中心人物です。

樋口さんにとって森山さんは?

樋口 とても頼りにしている。NPOを一緒にやりたい気持ちもあるけど、彼女には彼女の役割がこのまちであるんです。これまでどおりいい関係で、一緒にいてもらえると心強い人。

森山円香(もりやま まどか) 2016年に始まった「つなプロ」(神山町の創生戦略「まちを将来世代につなぐプロジェクト」)は第1期の5年間を経て、昨年、第2期の施策を検討していました。私はそのマネージメント・チームにいたんですが、タイミングよく樋口さんの取り組みにも次の流れが生まれ始めて。

目指すところが明確だし必要だねと。神山の暮らしや景観に大きな影響力を持っている〝農業〟というテーマに、教育側からアプローチしている。それで、つなプロ・第2期(2021〜2026)の施策の一つとして位置づけて、町の取り組みとして一緒に歩き始めてみようという話になりました。

町にもこのNPOを応援する流れがある。

森山 はい。一昨年、樋口さんが「学校で起きていることを町役場の幹部にも伝えたい」と「食農だより」というジャーナルを書いて、町長や教育長の手元に届けていたんです。

森山 授業の中で起きていることって、その外にいる人には伝わりづらい。それを写真も交えて熱をもって伝えていて。とくに町長が嬉しそうだった。庁舎のすぐ横の田んぼに小学生たちが来て、もち米づくりの授業をしているのでよく覗きに来ていましたよね。

樋口 子どもたちにも、生き物の話をしてくださって。

森山 「田んぼからいろんなことが学べる」と嬉しそうで。

これまで私は公社の仕事の中で、主に城西高校神山校のプロジェクトを担当してきました。樋口さんは高校の授業にも入ってくれて、所属している組織は別だけど、本当に一緒にやっている感覚がある。私もすごく強力なパートナーだと思っていて。

神山校ではここまでの5年間で、「地域とともに育つ」「地域で学ぶ」ことをしっかり形に出来てきた感じがあって、最近教頭先生と「次のステップへ向かうには農業高校としての価値を高めていくのが大事ですね」とも話しているんです。

そこに「食農教育NPO」という専門性の立った活動体が出来て、高校ともタッグを組んでゆけるのは、めちゃくちゃいい流れだなと思う。

 

どんなメンバーに出会いたい?

樋口 与えられた仕事をするという人より、「これから自分たちでつくっていくぞ!」というのが好きな人。

この5年間してきたことがまさにそうなんです。学校にいた頃は、枠組みが決まっている中で、担当しているクラスを自分なりにやってくのが好きでした。けどそれよりも広い範囲の中で考えながら進んでいかないと、なにも始まらないということを私は学んだ。

与えられた枠組みの中でベストを尽くすタイプの人には、少し厳しいだろうな。

本人が辛いだろうと。

樋口 「指示が欲しい」となっても、私もわからないし(笑)。

はじめてつくるものを一緒につくるわけだから。

森山 NPOの立ち上げってそうそうない機会なので、そもそも「楽しめる」と思う人しか応募しないと思います。指示待ちの得意な人がベンチャーに応募とかわけわかんない(笑)。「立ち上げを楽しもうと思える人」というのは、本当にその通りですよね。

プラス「食農教育」っていう、日本でも未開拓な分野に挑戦しようとしてるので、めっちゃ大変ですけど、組織の立ち上げと新しい社会領域の開拓の両方を経験できる、すごく面白い機会だなと思います。

樋口 なにかしら実務経験があって、仕事の処理や、報告・連絡・相談といった基本的な習慣がある程度身についている人。いろんな人と働いてきた経験は必須というか。

人件費や活動費はNPOとして、自分たちで稼いでいかないといけない。NPOの組織運営や、経営に携わった経験のある人、資金調達に長けた人、新規事業を立ち上げた経験のある方に来ていただけたらとても心強い。

樋口さんが得意とは言えない部分に長けた人、ということ?

樋口 はい。(笑)

たとえば「以前は組織で働いていて、子育てで退職、一段落したので第二の人生を」という経験豊かな人が応募してきたら?

樋口 相性が合えばもちろんいいなと思います。食農教育って、小学生や高校生とか若い世代とかかわる機会が多いので、彼らに寄り添える感性を持った人に来て欲しいな。

あと学校とのかかわりが大きいので、学校文化を理解しながら一緒に進めていける人。 

そして学校と異なる企業文化(たとえばフードハブ・プロジェクトの文化も含まれる)も理解して、それぞれの場所をより良くしてゆく考え方が出来る人。さまざまな立場の意見や、ものの見方を面白がれる人。欲張りかもしれませんが。

家庭や学校の中でやることは形にしやすいけど、町や地域と一緒になって、いままでにないものをつくり出してゆく経験が出来る機会はなかなかないと思う。最初にフードハブに来たころの想像を超えて、私はここで働けてよかったなと感じています。

 

募集要項(10/1更新)

募集職種 フルタイムスタッフ
(1)事務局長
(2)プログラムコーディネーター
パートタイムスタッフ(県内限定)
雇用形態 常勤職員
※ 希望される就労形態を考慮します
アルバイト
給与・待遇 月給 25万円〜35万円(経験を考慮の上、決定)
・社会保険完備
・交通費・家賃補助あり
時給 1,000円
仕事内容 (1)事務局長
・資金調達、PR関連業務
・バックオフィス業務
(2)プログラムコーディネーター
・食農教育プログラムの企画、実施
畑・果樹園の管理
勤務地 神山町内
※ 必須ではありませんが、普通自動車免許推奨
勤務時間 9:00〜18:00(休憩時間 12:00〜13:00)
休日:週休2日制(土・日)、祝日、年末年始休暇、年次有給休暇、夏季休暇
食農プログラム:平日・不定期(〜12月)
勤務開始予定 要相談 9月上旬〜 随時
こんな人と働きたい! ・NPOや企業等で3年以上勤務経験がある
・新しいものごとを起こしていきたいと考えている方
・神山町近辺にお住まいの方
・食/農業に関心がある方
採用人数・募集期間 若干名、11月末まで 若干名

応募について
 Googleフォームからお申し込みください。
 ▶︎ フルタイムスタッフ
 ▶︎ パートタイムスタッフ

 一次選考
   ↓
 二次(オンライン面談)
   ↓
 現地神山 2 or 3 days(滞在プログラム) 
   ↓
 双方の判断に基づいて決定

 

※ 9〜11月に一般公開形式で、約3回の勉強会を予定しています。

 第0回:9月1日  キックオフ「あたらしく〝食農教育のNPO〟を立ち上げます
  振り返りレポートはこちら
 第1回:9月6日  「〝フードスタディーズ〟ってなに? 神山の農と食をめぐって」
  大元鈴子さん(鳥取大学)×石川初さん(慶応大学SFC)
 前夜祭:10月28日 食農教育NPO 公開インタビュー「なぜNPOに?」
  インタビュアー:甲斐かおりさん(フリーライター)
 第2回:10月29日 農と食をつなぐ〝参加型給食〟
  甲斐かおりさん(フリーライター)×伊藤直樹さん(神山まるごと高専・仮称)
 第3回:11月27日 子どもの好奇心と探究心を育む 食農メディア
  中村安里さん(農文協)×市川力さん(一般社団法人 みつかる+わかる)

 候補者の方には、ぜひこの勉強会にもご参加いただけたらと考えています。


その他のQ&A

フルタイムスタッフの他に、今回パートスタッフ(町内)も募集しますね。

樋口 はい。もし神山や徳島で子ども時代をすごした人や、城西高校神山校(旧神山分校)出身者で「子どもたちのために力を注ぎたい!」と思う方がいたら、イベントの補助や活動の企画など、不定期でいいので力を貸してもらえたらとても嬉しいなと。

この求人に応募はしないけど、食農教育NPOの動きはキャッチアップしていたい人は、どこを見ていればいい?

樋口 ひとまず、FacebookInstagramのアカウントをフォローしてもらえると嬉しい。

採用となった場合、家は借りれます? 車は要りますか?

樋口 ご家族か単身かでも異なると思います。フードハブの寮、シェアハウス、一軒家など考えられますが、あらかじめ用意しているわけではないので、決まった人に合う物件を一緒に探します。車は必要です。(補足:神山に来て運転するようになったペーパードライバーはたくさんいます)

お休みの日、樋口さんや森山さんは、どこでどんなふうにすごしている?

樋口 いまの時期は田んぼの除草に出ていることもあるけど、かわいい盛りの甥(4歳)や姪(7歳)が遊んでくれるのもいまだけだなーと思いながら、一緒に戯れています。

森山 家の畑の夏野菜がどんどん採れるので、ソースやらピクルスやらつくっています。あとは山や滝や川にいますかね。神山に来てアウトドアグッズが増えました。


 


参考リンク:
フードハブ・プロジェクト 
イン神山/神山日記帳「前に小学校で教えながら、ある料理教室で樋口さんが考えていたこと」(8/15公開)
 樋口さんがフードハブプロジェクトに合流する前。小学校で教えていた頃の話
イン神山/樋口さんの記事 
映像で見るイン神山|農と食カテゴリー 
雛形/かみやまの娘たち
 vol.25  自分が食べるごはんを知ることは、人生を強くする。|樋口明日香

 

アバター画像

NPO法人まちの食農教育

2022年3月設立。Community Supported School Lunch を合言葉に、農体験と給食をつなげ、食を通じて世界を学ぶまちぐるみの「学校食」プログラムをつくっていきます。

NPO法人まちの食農教育の他の記事をみる