「地元出身の3人が語る、神山のいま」開催レポート

住まい2019年8月16日

高田 友美

投稿者:高田 友美

集合住宅の入居募集PRの一環として企画し始めた、このお話会シリーズ。
7月末の東京・鎌倉での開催に続き、8/11(日)は神山町役場にて、
地元出身・同世代の3人から話を聞く会を開催しました。(告知文はこちら

帰省や旅行のタイミングと合ったのがよかったのか、
今回のテーマが興味深かったのか…、町内外から
40名以上の方に集まっていただきました。

今回、お話していただいたのは、こちらの3人。

写真左から、
「めし処 萬や 山びこ」の店主・谷真宏さん、
下分保育所で働く、湯浅あゆみさん、
そして、神山町役場の馬場達郎さん。

谷さんと湯浅さんは中学からの同級生。
馬場さんと谷さんは、学年は違うけれど、
実家がご近所の幼馴染、という気さくな間柄。

最初に、役場の馬場さんより、
最近の神山の動きについて紹介してもらった後、
3人の「これまでと今」について、お話していただきました。
以下、印象的だったところを抜粋しながらご紹介します。

質問①「神山に戻ってこようと思った理由・きっかけは?」

湯浅さん:実は2回Uターンしているんです。
神戸で大学を卒業した後、徳島市内の金融機関に就職。
でも実家には寝に帰るだけの生活で、神山での生活をじっくり
楽しむことができず、モヤモヤしていました。結局また神戸に戻って
暮らすうちに、今の旦那さんに出会い、結婚の挨拶に来てくれたときに
旦那さんが「神山に住みたい。ここで子どもを育てたい」と言ってくれた
のがきっかけで戻ってきました!

谷さん:神山で店を開きたいというのは昔から思っていました。
中学校時代に「マクドナルドを食べたい!」と思っても、ない。
「スパゲッティが食べたい」って思っても、1時間かけて
市内まで行かないといけない。その頃はコンビニもなかったし。
当時、自分たちが感じていたフラストレーションを、今の子どもたちに
感じてほしくなかった。だったら、もう自分でやるしかない!と思って。
なんせ、神山が好きだから、帰ってきたかったしね。

馬場さん:大阪の大学を卒業した後、徳島に帰ってきて就職したのは、
やっぱり親から「長男は地元に帰ってくるもの」と刷り込まれてきたからかなぁ。
でもまぁ嫌だったら戻ってこなかっただろうし、神山や徳島が
好きだったんだろうな。最初は銀行に勤めていて転勤も多かったのだけど、
結婚をきっかけに神山町役場に転職しました。

質問② 今、神山で暮らし働いて、思うことは?

湯浅さん:神山に戻ってから保育士の仕事を始めたのだけれど、
この仕事が本当に好き。日々成長していく保育所の子どもたちを、
自然がいっぱいある神山で、おうちの方と一緒に成長を見守りながらいく
っていうのに、すごくやりがいを感じていて。定年するまで絶対、
神山町の子どもたちの保育を全力でしていこう、って思っています。

(保育所に子どもを預けているお母さんたちが、嬉しくて感涙)

谷さん:自分も少し前までずっと徳島市内で暮らしていて、
最近の神山のことをよくわかっていなかった。移住者の人たちが
神山に来ていろいろして、注目されているみたいだけど、
地元の人は何をしているんだ!?と。自分の地元をよそから来た人に
勝手に盛り上げられている、みたいな、複雑な気持ちもあった。
でも自分で店をするようになって、いろんな人と直接話す機会が増えたら、
やっぱり分かる。みんなそれぞれの想いがあるし、神山がよくなるようにと
思ってくれている。地元出身の自分がやっている店だからこそ、
地元の人も来やすいだろうし、同年代の移住者の面白い知り合いも増えて来た。
自分が地元と移住者をつなぐ「架け橋」みたいになって、距離を近づけられたら
と思っています。

(お話会の前後にも、山びこさんを訪れた人の顔がちらほら)

質問③ 最近の神山で気になることは?

湯浅さん:水問題かな。私の実家は、鬼籠野の元山という山の方にあって、
水道が通っていないエリアで、山水を引いて使っています。夏には子供たちが
大きなプールを出して思う存分遊べる良さもあるのだけれど、
台風で水が滞ったり、寒くて凍ってしまうときがあったり。
今は父親が全部してくれているけれど管理も難しくて。
父親しか管理できないので、ゆくゆくは別の場所に引っ越すことも
考えないといけないかな、と思っています。

馬場さん:神山に高等専門学校ができる、という話が気になっています。
担当ではないので、住民の皆さんと同じくらいしか知らないのもあって。
子どもたちのためにはすごくいい環境ができるなぁ、と思う反面、
とてつもなく大きい話すぎて、内心そわそわザワザワするところも。
自分で担当している集合住宅のプロジェクトの話も、住民さんには
こういう言い知れない何かを感じさせているんだろうなーというのを
実感として思いました。

参加者の皆さんからの質問タイム

ここでいったん、参加者の皆さん同士の対話の時間を設けたところ、
地元出身の人も移り住んだ人も偶然滞在している人も移住検討中の人も混じり合い、
「ここまでの話、どう聞いた?」と盛り上がっていました。

参加者の皆さんからいただいた質問・コメントをいくつかご紹介すると、
・子育て世代以外にも、独身者向けの住宅もニーズがあるのでは?
・儲けようとする民間が勝手にいろいろ開発してしまわないように
 都市計画のような予防策があるといい
・やはり、地元の人と移住者の交流は自然には生まれづらい。
 接点をつくるような仕掛けづくりについて、何かアイディアは?
・いったん町を出て戻ってきたことで、見えてきたことは?
などなど。

話してくれた皆さんの本音トークあり、神山への愛情も溢れていて、
とても良い会になりました。ありがとうございました!

高田 友美

高田 友美

静岡県浜松市出身。神戸→東京→スウェーデン→滋賀を経て、神山に移り住みました。神山つなぐ公社では「コミュニティ・アニメーター」として、主に大埜地の集合住宅とすみはじめ住宅から始まるコミュニティ育成を担当。休みの日はノラ上手に励んでいます。

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