Day 0 神山の山を歩く

なんでも2020年11月29日

西村 佳哲

投稿者:西村 佳哲

少し前の話になるけど、9月中旬の週末、豊嶋秀樹さんが神山に来た。招いたのは真鍋太一/ものさす。豊嶋さんは10年ほど前の「graf」や「奈良美智さん」といった文脈から、尾根筋をもう二つ三つ越えて、近年は山や海ですごしている時間が長い。

かと言って、プロのクライマーやアルピニスト、スポンサードされたスキーヤーやサーファーとはまた違う、新手のアウトドア・パーソンとして活躍している。書きながら思ったけど、すこし前の時代の串田孫一さん等と並べて捉えると面白いかもしれない。

(写真はnostos booksさんのサイトから引用)

この日、彼は「ウルトラライト・ハイキング」という新しい山歩きの技法というか、人生の歩き方のようなものをみんなに紹介。あと「『神山ハイキングクラブ』を発足するといいんじゃない?」という素朴な提案を語り、その流れで午後から一緒に雲早山へ登った。


軽い装備でサクッと上がり、サクッと降りてくる山歩きが楽しい。

翌日もう一度ミーティングがあり、前の日も一緒に歩いたルーファスがそこで「数年前、イギリスから来たばかりの頃、神山の山の中を一人で歩いていた(仕事もなかったし、言葉も喋れないし、友達もいなかったので)」と言う。このインタビューでもすこし触れていた話だ。

イン神山/特集「Why are you here?」
第2話 ルーファス・ウォード / From England

「時間はあったから、自転車とスーパーカブで神山の道という道を、一人で探索したり。地図を見ながら昔の歩道を登ったり。豊かな時間だった。」

で、「いい路がいくつもある。けど誰も使わなくなり、一部は歩きにくくなっているし、わからなくなっている」「古い路を整備してゆきたい」と〝I have a dream〟語りがつづいた。「もっと詳しく聞かせて!」となり、翌10月、ルーさんが歩いてきた山路の話を聞く会が開かれた。

トップスライド。よくわからない(笑)。

聴き入る10人少々。ルーさんの話を肴にワイワイ語り合う。

Google翻訳を使ったんだろう(涙)。


で、実際に歩いてみたい!という話になる。プランニング、プランニング。


この日、江田集落から来ていた植田さんが聞かせてくれた「あるお年寄りから、『最後の一人として暮らしてきた集落を離れるとき、未練を断ち切るために路を壊した』と聞いたことがある」という話の余韻が残っている。(ルーファスの「歩いていると突然終わって、その先がわからなくなる路がある」という体験談の流れ)

そんな、いわば封をされたような路に分け入っていいのか? というやり取りも交わしつつ、全部が全部そんな路ではないだろうし、ともかくちょっと歩いてみようとなって、カレンダーを突き合わせた。

翌10月の[Day1]につづきます。
>Day 1 ルーさんと歩く山:上分/川又南岸

西村 佳哲

西村 佳哲

にしむら よしあき/1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。神山つなぐ公社 理事。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『増補新版|いま、地方で生きるということ』(ちくま文庫)など。

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