らうんどすけーぱー(みんなで町を手入れする) CASE1.西分の家
手入れ2022年10月24日
小さなところから 手の届く場所から
無理のない範囲で 仕事の範囲で
手を入れていく。
神山のみんなで一緒に、個人や施設のお庭、山、川、道端や畑にを手入れをしていく。
そんな様子を切り取って行きたいと思います。
case1 西分の家
つなぐ公社が運営する「すみはじめ住宅 西分の家]
すみはじめ住宅「西分の家」に暮らす | イン神山|神山町のいまを伝える (in-kamiyama.jp)
年に4回ほど住民と町内の草刈りサポートチームによる手入れが行われています。
石積みが見事な敷地はなかなかに広く、駐車スペースも広い。
広い土地であればあるほど景色は乱れやすく、草木が伸びるとすぐにうっそうとしてしまいます。
だけど、年に4回の手入れをコツコツと続けることで伸びる草が柔らかくなっていくのを感じはじめました。
そんなコツコツと続けていく地味な作業の裏側では、神山で暮らすことを決めた若手たちのちょっとした思いがあるのです。
「神山の若者で田舎の風景を維持することはできないかな。」
「シルバー人材センターと孫の手プロジェクト、そのちょうど中間の世代の僕たちに何かできることはないのかな。」
【暮らすこと】に重きを据えて、神山にやってきた僕たち。
田舎の景観は暮らしの営みそのものであることを知っています。
そして、この町にやってきて、色んなことを教えてくれた地域の先生たちの生きていく背中。
脈々と昔から伝えられてきた、暮らしの知恵や技術を受け継いでいけるのも、
この町で暮らすことを選んだ僕たちの世代であることも知っています。
少し生意気なくらいの熱意を胸に秘めつつ、
まずは普段の仕事を通して町に手を入れていくことから始めることになりました。
原風景に近い田舎暮らしをしたくて庭師を始めた者。
神山で師匠に出逢い、棚田の風景を守るため米作りを始めた者。
そんな神山の風景を子どもたちに伝えようとする者。
山仕事の技術や、道具の魅力にのめり込んだ者。
そんな4人が
「住み始め住宅」の手入れを志願した理由は、自分たちが今まで頂いてきた経験をシェア出来るから。
仮ぐらしを経て神山で暮らした人たちが、自分たちが家を借りることになったとき一番直面する「大変なこと」は、おそらく「暮らしの部分」。
山間部で住まうことは普段の仕事とは別に
「管理」「手入れ」といった【くらしごと】が付きまといます。
丁寧な暮らしをしたい方ならなおさら。
一つ一つ足元にあるすべての物には意味があるわけで。
たとえば、石垣の手入れの先には石垣を
「土地を機能的に守ること。」「有機物肥料を自給すること」
「有毒生物から身を守る事」「景観を乱さないこと」
とこんなに意味づけが出来てしまう。
メンドクサイと言われればそれまでかもしんないけど。
一つ一つが、点ではなく線として繋がっているのが、田舎でのくらしごと。
作業を通じて、住み始め住宅の入居者さん達と分かち合ったり、いままで頂いた経験をシェア出来るっていうのは本当にありがたく。
そしてみんなで行う【くらしごと】作業は、苦業にならず、みんなで助け合うことで生まれる一つの風景でもあるのです。
西分の家ビフォーアフター
今日も神山のどこかで、誰かの暮らしと共に、
小さくですが、景色が作られていきます。。
少しづつ少しずつ、季節の移り変わりとともに、些細な風景を作る人に
視線を向けてみるのもいいかも
不定期ですが、些細な風景づくりと、そこに関わる人たちを記録していきたいと思います。
佐々木 敬太 (よろずを結ぶ よろず屋万結屋)
食品流通、厨房、介護福祉、障害福祉、薪を使った半自給田舎暮らし、庭木の剪定、各種イベント司会、ちんどん屋、打楽器の演奏や音楽療法など、西阿波を中心に四国内の様々なシーンで得た経験とつながりから、次世代に「おもろい徳島」「個性豊かな仲間達」「豊かな自然と暮らしの知恵」を残すことをテーマに掲げ、ゆるく徳島県内外で様々な活動を行っています。 「様々な人が集い、様々な文化が結ばれる場所。」 「田舎の暮らしの知恵や技術、自然と暮らしが結ばれる場所。」 を目指した、ゲストハウス万結屋を開業したいと宿物件をゆっくり探して行きたいと思っています。 神山さくらの会、桜花連にちょこちょこ顔出しております。
佐々木 敬太の他の記事をみるコメントする
コメントを残す
手入れ最新日記
手入れ2022年10月25日
らうんどすけーぱー(みんなで町を手入れする) CASE2. 孫の手サークル
手入れ2021年05月22日
5/16 みんなで草の手入れ&自然の色でお絵描き【初夏編】
手入れ2021年04月28日
4/25 みんなで選択除草とマッドパイづくり【春の芽吹き編】
おすすめ日記
学び2024年09月11日
普段、神山でできない体験をしよう!/助っ人大学生
神山日記帳2024年04月16日
【4/10カンボジアで学校と仕事づくり、持続的な場づくりの活動家 加藤大地さん 『かでさん』お話と交流会】を振り返ってみた。
神山日記帳2024年01月15日
コメント一覧