「まちの風景づくり一緒に考えませんか?」開催報告_Ep.2

住まい2022年11月13日

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投稿者:小池 裕子

(神山つなぐ公社)

皆さん、こんにちは。 

先日「まちの風景づくり一緒に考えませんか?」の開催報告として、「そもそも景観計画って何?」というテーマでレポートを書きました。
今回は、「なぜ神山で景観計画が必要なのか?」を書いていこうと思います。

大きく以下の流れで書いていきます。

1,神山町の土地利用の現状
2,これまでの取組み
3,今後考えられること
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1,神山町の土地利用の現状
まず、神山町では土地利用の制限があまりありません。

都市部においては都市計画といい、土地の利用にルールや制約があるのですが、神山は該当しません。
また、土地を守るルールとして農地を守る法律があり、宅地への転用というのも認められていますが、その場合の建築物への規制はありません。
このように、今の神山町は建設行為などに対して無防備なところがあります。

2,これまでの取組み
(1)神山町創生戦略「まちを将来世代につなぐプロジェクト」
景観計画を考えていこうという動きは、2020年に神山町創生戦略「まちを将来世代につなぐプロジェクト」の第二期を考えるときに始まりました。

創生戦略の中に下記の施策が書かれています。
「1-4 町としての空間活用・住宅整備の方針づくり」
景観計画で、開発が進む場合に協議できる仕組みをつくる。

神山町の土地利用の現状もあり、
景観計画をつくることで、まちの限られた空間活用に方針を持ち、
闇雲な開発が起こらないよう、開発の際にはその内容について事前に話ができる仕組みが必要ではないか?ということでこの施策が書かれています。

(2)集合住宅の建設における景観検討
景観というのは、山や農地の手入れの他にも、建物を建てることで作っていく、という見方もすることが出来ます。

神山町にある大埜地の集合住宅では、整備するにあたり、「この土地らしさ」をどうつくっていくかを考えて様々な工夫が取り入れてあります。
例えば、周辺の景観にとけこむような建物のサイズや配置。
更に、神山の杉を使って家を建て、生垣などの緑も鮎喰川流域の山々から種をとり苗を育てて使いました。神山の樹木や植物を建築物に使うことは、神山の山の景観の手入れにも繋がります。

3,今後考えられること
神山町は長い間、地方創生の取組みで注目を浴び続けていますが、来年の4月に神山まるごと高専が開校し益々全国から注目を浴びることになることが考えられます。
今のままにしておくと、知らない間にその土地らしい景観に配慮されない開発がなされ、景観を損ねてしまう可能性があるのです。

また、日本の各地で山の斜面を覆いつくすようなメガソーラー発電の設置が相次いでいます。
ソーラー発電の設置が悪いのではなく、規模やソーラーパネルの素材をきちんと検討しないと、景観を大きく損ねてしまうことになりかねないということです。
神山町でもこういった事象が起きることは十分に考えられます。
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上記が「なぜ神山で景観計画が必要なのか?」、その背景になります。

神山らしい景観は、一度失われてしまうと、その価値に気がついても復元することは難しいです。
将来手遅れにならないように、今できることは何だろうと考え、景観計画づくりを始めるに至りました。

長くなってしまいましたが、「なぜ神山で景観計画が必要なのか?」ご理解いただけましたでしょうか?
不明点、ありましたら小池までお問い合わせください。

次回は、第2回のゲスト、石川初さんによる勉強会の開催報告レポートです。

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小池 裕子 (神山つなぐ公社)

こいけひろこ/ 神奈川県横浜市出身。2022年5月から神山つなぐ公社で「すまいづくり」を担当しています。好きなご飯は白米です。毎日美味しいと思ってます。

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