『行こう、鮎喰川!』  〜あゆリーダー 川遊びの安全管理を「学ぼう」編〜

なんでも2023年7月12日

投稿者:ikouakuigawa

昨年度からはじまった「行こう、鮎喰川!」

地域の先達に自然の中での様々な遊びを教えてもらいながら、世代を超えた関係が育まれることを願ってはじまりました。

 

この活動は、自然に親しむことで、自然災害が起きた時に、自分の、そして誰かの命を守れるような人になれるといった防災教育の機会にもなっています。

自然と隣り合わせの神山での暮らしにおいて、とても大切なこと。

川遊びについても「危ないから」と敬遠されるのでなく、リスク管理も知った上で、大人も子どもも親子でも、もっと身近な選択肢になるといいですよね。

 

今回は子ども達との活動に向けて、ボランティアスタッフ候補、「あゆリーダー」育成企画2回目の様子をレポートします。

6月末に鮎喰川で「学ぼう!」編を実施しました。

(前回の活動の様子はこちら、『行こう、鮎喰川!』集まれ、あゆリーダー!〜鮎喰川で「遊ぼう」編〜


 

この日、参加してくれたのは、地元の県立高校:城西高校神山校、神山まるごと高専、そして大学生のみなさん。

神山校からはあゆハウスや孫の手プロジェクトに参加しているメンバー
高専からは、あゆハウス生の妹さん!
大学生は、神山で半年間のインターン生活を送っている女の子と、
町出身の子たちで彼らが中学2年生の時に国際交流でオランダへ一緒に行ったメンバー。今年から大学生になり「助っ人大学生」という企画でもまちとの関わりを持ち続けていくれている広野出身のメンバー。

「まちを将来世代につなぐプロジェクト」の今までの取り組みから縁で、総勢15名が集まってくれたのが嬉しい。

 

昨年の活動スタート時から、ずっとこの取り組みをご一緒してくださっている先達、NOB−Gこと河野誠敬(かわの のぶたか)さんにもご一緒して頂きました。

 

さぁ、「学ぼう」編のスタートです!

午前中は、吉野川をメインフィールドとして「川と人をつなぐ」活動を行う「川塾」代表のぺぺこと塩崎健太さんから「川遊びの安全管理」を学びます。

 

まずは、「川に入る準備」として、装備について学びました。

!クイズタイム!

「沢靴、アクアシューズ、スニーカー、クロックス、ビーチサンダルを、川遊びに適しているもの順に並べてみよう!」

 

正解は・・・なんだったでしょう?

みなさんも考えてみてください。

 

「沢靴は値段もするから、濡れてもいいスニーカーが次回からの準備としては1番妥当だね。」

など、やりとりをしながら、知識を

実際に自分がするとしたら、、

と、落とし込みながら学んでいきました。

 

次はライフジャケットの付け方です。

つけたら格段に事故の可能性が下がるライフジャケット。

ですが、正しい付け方をしないと、つけていても流され、溺れることもあるとのこと。

ポイントはベルトをもれなく、しっかりと身体のサイズに合わせてつけることです。

こちらも実践を通して学んでいきました。


 

続いて川遊びでの安全管理!

実際に遊びながら学びました。

川を上流に向かって歩いてみる。

流れの早いところ、浅いところ、深いところ、、川の様子も様々です。

靴によってはとてもすべりやすく、先ほど学んだ靴の重要性を早速実感します。

 


シュノーケルをつけていざ川の中へ!

川の中はどうなっているのか?

 

深いところは水温も低い!

 

建造物の残骸、鉄筋が飛び出しているのを発見!

引っかからないように気をつけよう。。

 

魚もたくさん見られました。

子ども達が大好きな飛び込み遊び。

こちらも危険が伴う遊びです。

飛び込んだ先に人がいないか、深さは十分にあるかなど、、

飛び込みにおける危険と安全管理を学びました。

学んだ後は実践!はじめて飛び込みをするというメンバーも「えいっ」とチャレンジ!

NOB−Gによるガザガザ(網での生き物とり)講習も行われていました。エビがたくさんとれました。

実践後は集まって、学んだこと・気づいたことをシェアして終了です。

ペペさん、ありがとうございました!!

 

体験を通して今日初めて出会ったスタッフ同士が繋がりはじめました。

昼休みは、ご飯を食べた後、水中バレーが開催され、交流を深めていました。

あゆリーダーの若さ!タフさ!を感じたシーンでした。


 

午後からは、地元神山消防署の皆さん(救急救命士の方など)にお越しいただき、

川で起こりうるリスク対応について学びました。

 

 

なんと、来てくださっていた消防署の方の中に、NOB-Gのかつての教え子だったという救急救命士さんがいらっしゃいました。
(NOB-Gは、もともと学校の先生で、町内の学校でも長年在職されていたので、いろんなところにNOB-Gの教え子となる方ががたくさんいるのです!)

「先生に『魚捕ってくるまで戻ってくるなよ』って言われて(笑)。先生、火を焚きながら、僕らは川でずっと泳いでましたね」
NOB-Gの逸話が語られて、みんなで大笑い!

 

午前の講習を経て、午後は子どもがライフジャケットを正しくつけるお手伝いを実践しました。子ども役と大人役に分かれてケースワーク。実践に近い形で確認点をおさえ直しました。

危険感知の訓練も行いました。

増水を察知するための天気・川の様子の見方や、川を見て深いところ・流れの早いところなど危険なポイントを見つける練習などしました。


 

川での1番の危険は流される、溺れること。

ロープを用いた救助法や、AEDの使い方、救急車の呼び方などをケースワークで体験的に学びました。

 

神山消防署の皆さんありがとうございました!

 

最後は今日学んだこと・気づいたこと・感想などをグループになって分かち合いました。

 

●子どもと関わる進路を希望していて、願ってもない機会。次回も参加したい。

●自分で遊ぶ川遊びと、子どもたちを見るスタッフ側での川遊びは全然違うなと思った。子ども達といる時にも、いろいろな気づきを与えてあげられるような関わり方ができるといいなと思った。

●自分が川遊びすることは楽しいなと感じるが、子ども達を見ながらとなると、また違ってくる。が、たくさん一緒に遊びたい。

●いろいろ経験できてよかった。が、子ども達のことを見るとなると少し不安もある。

●川遊びは良くしてたけど、子ども達と遊ぶという視点で見たのは初めてで色々勉強になった。食べるのがすごく楽しかったので、次回も取ったものを食べたい。

●子どもと関わること、次回はバッチリしたい。スタートどう関わるかが課題。前回みんなで獲ったものを食べる時間で繋がれた実感あり。一緒になにかするのがポイントだと感じた。

 

「遊んで」→「学んで」→「やってみる!」体験を通じて、あゆリーダーとしての意識が芽生えはじめた様子。

ですが、責任の実感とともに緊張や不安を感じ始めている学生もいました。

 

学生の言葉を受けて、

「大人も自分が楽しむことが大切。上手に指導ができたら子どもがついてくるわけではない。楽しんでる人に人が集まる。大人も楽しむことが、活動が続いていくコツだ。」

とNOB−Gが学生たちに声をかけてくれました。

 

 

NOB−Gのあたたかい言葉で過度な緊張は和らぎ、活動に向けての意欲も高まりました。

NOB−G、今回も本当にありがとうございました!

さぁ!次回は、いよいよ「子どもと遊ぼう」編へ!


 

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この活動は、
まちを将来世代につなぐプロジェクト
2−7 地域の先達に学ぶ、防災教育を兼ねた 「子どもの自然体験」の促進
に基づいて、行われている活動です。 

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〜お知らせ〜
「行こう、鮎喰川!」では、新たにFacebookInstagramを始めました。

あゆリーダー目線で今回の企画の記事も上がっています。ぜひご覧ください。

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〜「行こう、鮎喰川!」参加者募集中〜

後日詳細UP予定!

 

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ikouakuigawa

まちを将来世代につなぐプロジェクトの中の施策2-7「地域の先達にまなぶ、防災教育を兼ねた「子どもの自然体験」の促進」の取り組みを紹介しています。 神山つなぐ公社(田中泰子、秋山千草、中村奈津子)を中心に、高校生・大学生スタッフが運営しています。

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