生ゴミは楽しく処理しよう!(鮎喰川すまい塾#10 報告レポート)

住まい2018年9月10日

高田 友美

投稿者:高田 友美

神山町では、生ゴミは各家庭で処理するのが基本。でも、移り住んできた場合は、生ゴミを燃えるゴミとして捨ててきた人も多いのではないでしょうか?「自宅で生ゴミ処理」と言われても「どうやったらよいの?」とか「コンポストを使ってみたけど、虫や臭いがひどくてうまくいかない…」という声も聞きます。去年から町で生ゴミ収集も週1回始まりましたが、1週間分の生ゴミをためておくのも、なかなか大変との声も。

そこで、今回の鮎喰川すまい塾のゲストでは、「バクテリアdeキエーロ」(通称「キエーロ」)を発案・普及している松本さんご夫妻をお招きして、もっと気持ちよく簡単に生ゴミ処理できる方法はないものか?を学びました。

松本さん夫妻もかつて、様々なタイプのコンポストを試してみたそう。でも、湿気が溜まって臭くなってしまうものや、定期的に発酵促進剤の投入(&購入)が必要なもの、最終的には土に埋める必要があるものも多く、どのタイプもしっくりこなかった。そこで「キエーロ」を自作するようになったそう。その後も試行錯誤を楽しみながら、キエーロ本体もキエーロの使い方も進化させてきたお二人から教えてもらった生ゴミ処理のポイントをお届けします。

キエーロとは?

横長の木箱に入れた土に生ゴミを埋めるだけ!土の中の微生物が活躍しやすい環境を整えるだけで、お金をかけずに、生ゴミをほぼすべて分解して堆肥できる仕組みです。土に直置きするタイプと、ベランダなど土がない場所でも使えるタイプがあり、イラストは前者のイメージ。他の自治体では製作販売されているところもありますが、神山では材料の杉板をご近所の製材所で入手できそうだし、日曜大工に慣れている人も多いので、簡単につくることができるでしょうか?

キエーロについてのお話を伺う中で、私が「すごい!」と思ったことを3つご紹介すると・・・

①臭わない! 

生ゴミコンポストはどうしても臭くなる!と思いこんでいたのですが、ちゃんと処理すれば臭くならないし、虫もわかないそう。大切なのは、穴を掘って生ゴミを埋めるときに、土とよくかき混ぜること、そして、表面5~6㎝は乾いた土で覆うこと。乾いた土で覆われることで、臭いが伝わらず、片流れの屋根のすき間から風がうまく入り込むことで、土の表面を乾いた状態に保ちやすくなるそうです。

②入れたらダメな食べ物はない!

分解速度に違いはありますが、入れてダメなものはありません。普通は「コンポストに入れたらダメかな?」と思いそうな肉や魚、調理済みの残飯も、ちゃんとバクテリアが分解してくれます。むしろ新鮮な野菜は分解に時間がかかり、ちょっと腐りかけたくらいだったり、調理済みの野菜の方が分解されやすくなります。松本さんのお宅では蓋付きのステンレス容器に2~3日分をためたり、ミキサーで細かくしてから埋めたり、分解してもらいやすくなるよう工夫しているそう。ただし、柑橘類の皮や骨(とくに動物の骨)は分解に時間がかかります。

③水は切らなくてよい!

「生ゴミの水はちゃんと切らなきゃ!」と思っていましたが、むしろバクテリアによる分解のためには、適度な水分が必要。生ゴミに含まれる水分に、さらに水を加えて、水分率60% くらいにするのがちょうどよい。目安は、土をぎゅっと握ったときに、崩れずに形を保てるくらいです。廃食油やドレッシング、ソースの残りなども入れてOKだというのには驚きました。

参加してくれた皆さんは、「以前からキエーロに興味があったけれど、なかなかきっかけがなかった」という方から「チラシを見て、いいやり方があるなら知りたいと思って」と来てくれた方まで約20名ほど。とても熱心にメモしながら話を聞いていました。

キエーロの実物を見せてもらっているときも、気になることをいろいろ質問したり。

会場・西分の家で実際に使っているキエーロを見ながら、奥さまに使い方のコツを伝授してもらったりしました。

今回のすまい塾を通して、バクテリアによる生ゴミ分解の原理を理解して、日々、キエーロの中の観察しながら、それぞれが楽しみながら工夫するのが大事。そこさえ分かっていたら、キエーロのつくり方も使い方も意外と自由でおおらかなんだな、ということを学びました。

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前日のオプショナルツアーでは、10名で環境センターを見学させていただきました。

センター長から、神山町のゴミ収集・運搬とその後の処理について話を聞いた後は、粗大ゴミやその他不燃物、リサイクルできるものを分別している現場を見学。

どうしても処理できないものを埋めている最終処分場もすぐ横に。あと10年分くらいの容量しかないそう。ゴミ減量、もっと頑張ろう!と思いました。

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というわけで、今回のすまい塾をきっかけに、私も他の参加者の皆さんに遅れを取らず、キエーロをつくって、使ってみたいと思います!

高田 友美

高田 友美

静岡県浜松市出身。神戸→東京→スウェーデン→滋賀を経て、神山にたどり着きました。神山つなぐ公社では「コミュニティ・アニメーター」として、主に大埜地の集合住宅から始まるコミュニティ育成を担当。

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コメント一覧

  • 実家でも1人暮らしでも、生ごみは燃えるゴミにいれて捨てるので、自家処理するのはすごく新鮮で、コンポストの存在も知らず、いきなりのキエーロでしたが、自分も早く使ってみたいな!と思いました。  とりあえず、実家に連絡して導入させたいと思います‼ 環境センターもとてもきれいでイメージと全く違くてビックリしました。 2日間ありがとうございました。

    2018年9月17日 14:09 | 松尾和史

  • 松尾くん、2日間とも参加してくれて、ありがとう。初めて知った生ゴミ処理がキエーロだなんて、とっても運がいい!ぜひ実家でもやってみてもらってください。

    2018年9月17日 15:37 | 高田 友美

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